東大英語の入試問題を見ると、多種多様な問題形式が存在することがわかる。
そのうえ、これら問題形式はほとんどが他の大学で出題されくいまれなものである。
その一つが第一問Aに当たる要約問題である。

ここでは、大学入試であまり出題されにくい東大英語第一問Aの要約問題に特化した対策法を示す。

この記事に書かれていることを実践することで、要約が劇的に伸びること間違いなしだ

事前準備

東大英語の入試問題は他大と違って英語の様々な能力を要求してくる。
従って、過去問を解くにあたって、たくさんの能力を身に付けることが必要となってくる。

よって、過去問に特化した対策をする前に以下の四つの基礎力

  1. 文法的知識
  2. 単語力
  3. 英文の論理的読解力
  4. 英語の独特な表現への対応力

を身に着けておく必要がある。

第一問対策に当たっては、最低限1~3までの基礎力がついていることが必要だ
まずは、第一問Aに特化した対策をする前にこの基礎力を身に着けておこう。

1, 2が身に付いていない受験生
東大英語の対策を始めるにはまだ早すぎる
まずは、大学入試で一般的に必要とされている1,2を早急に身に着けよう。↓

英語の単語を本当の意味で覚える、最強の覚え方の3つのステップ

英文法をマスターできる参考書の選び方と、おすすめ参考書3点

3が身に付いていない人
下の記事の方法を使えばすぐに身に付くので身に付けてから要約対策をしよう。↓

東大英語に必須の基礎力の一つ論理的読解力とは?

東大英語に必須の基礎力、論理的読解力の習得方法

どのように対策していくのか

事前準備が完璧であるなら、次に要約問題の具体的な解説とともにその対策法を詳しく解説する。

要約問題で何を見ているのか。

要約とは、文章上で筆者の言いたいこと(メッセージ)を正しい論理構造を維持して短く文章をまとめることを言う。
つまり要約では、英文を読むうえで以下の二つ

  1. 筆者の伝えたいメッセージ
  2. そのメッセージをとりまく論理構造

の把握ができるかを見ている。
これは、英文の論理的読解力そのものである。
よって、これが習得できていれば対策の大部分は終了である

要約の書き方

論理的読解力があれば、各段落のメッセージ(主張)とその間の論理構造、文章全体のメッセージ(結論)の三つがわかる。

これらがわかったら要約は段落ごとの主張を、論理構造を維持したまま、並べ、最後に文章全体の主張を書けば終了である。

よって、要約では

  1. 各段落の主張を
  2. その周りの論理関係を維持して並べ
  3. 全体の主張へとつなげる。

の三つのステップを踏んで書こう。

最後の仕上げ

東大英語の要約では、入試という形式上字数制限がどうしても存在する。
よって、最後に必要最低限の要素をうまく短い日本語で制限字数内に収めるという能力が必要だ。

例えば、

東京大学2007年度入試英語第一問A

では、論理的読解力があれば、以下のようなダイアグラムが書ける。

第一段落
文学作品の意味は筆者によって決められると思われている。(一般論)

しかし(対比)

① 意味を決めるのは読者だ。→様々な解釈が生まれる。第二段落
② ①はある意味では問題である。→好き放題やっていいわけではない。
→(理由)皆が合意できる解釈と独自でもっていよい解釈の境目が曖昧になる。第三段落
どちらが、解釈を決める?(問題提起)↓もちろん、読者か筆者かという議論は時には役立つ。

しかし(譲歩)

③ 読書は読者と筆者の相互作用→どちらか一方がという考え方は間違い!(結論)

①と②の対比から問題を提起し、さらに結論(文章全体のメッセージ)を導き出しており、論理構造は「対比と譲歩」がメインに使われている。
よって、要約としては

①②の対比→問題提起→③の結論

という流れで書けば要約となる。
しかし、この問題の字数制限は80~100字でそのまま書くと字数オーバーとなる。

よって、少々日本語を短くまとめる必要があり、答えとしては、

読者は自分の考えや経験に基づいて詩などの文学作品を解釈するので、作者の意図とかけ離れた解釈ができ、問題となる。しかし、読書は相互的な営みで、一方が正しい解釈だと決めることは間違いだ。(91字)

となる。

練習あるのみ

字数制限に対応するためにはこの問題形式の要約の練習ををたくさん積む必要がある。(10年分が目安)

ここで注意すべきは最新の問題ばかりやると、解いていない問題が少なくなり、全部合わせた問題演習が困難になる。

練習をたくさんこなし、その際に古い過去問、東大型模試の活用などし、解く問題にも注意しよう。

なお、練習に使える問題や参考書を以下に示す。

  • 東大の過去問
  • 東大型模試の過去問
  • 「東大英語総講義」 宮崎尊 東進ブックス 第三章の1の要約練習問題

まとめ

以上が第一問Aの要約問題対策である。

いかがだっただろうか?

この記事の方法を実践することで、英語の問題としてはまれな、東大英語の要約問題ができるようになるはずである。

是非とも実践してほしい