英語の勉強をしっかりしているのに、英語の長文がなかなかよめるようにならない。
特に英語の文法と単語という基礎はしっかり固めているにもかかわらず、長文読解になると全然できなくなってしまうという人は高校生や受験生で非常に多い。
この記事を読んでいる高校生や受験生の皆もそんな悩みをかかえているのではないだろうか?
しかし、長文読解ができないと英語の得点を大きく削ることになる。
つまり長文読解ができないのは英語ができないのと同じということになってしまう。
そんな悩みを抱えている受験生、高校生のみんなに今日は、音読をすることによって劇的に長文読解を伸ばす勉強法をここで紹介する。
音読を長文読解で全くしたことがないという人も、やったことあるが本格的に始めたことがないという人も、この記事を読んで是非、音読を本格的に長文読解の勉強に取り入れていこう。
英語の長文読解の大切さ
英語という科目において長文読解というのは非常に重要な分野だ。
端的に言うと配点が高いからだ。
以下の配点はあるセンター試験の配点の例である。
- 第一問(発音・アクセント問題):14点
- 第二問(文法・会話・文の並び替え問題):44点
- 第三問(正誤判定・要約問題):31点
- 第四問(グラフや図の載った広告の読解問題):35点
- 第五問(2つの長文の比較):30点
- 第六問(説明文の長文読解):36点
実質的に第四問、第五問、第六問は長文読解問題であるということをかんがえると、長文読解の配点はなんと101点/200点となるのだ。
半分近くあり、尚且つ文法や発音といった基礎的な問題に比べればかなり配点がでかいことがわかる。
ここで、いくら単語や文法といった基礎的なことができても、長文読解ができないと、大幅に英語の点数を欠くことになるのだ。
これはセンター試験に限った話ではない。
例外はあるにしろ、ほとんどの難関国公立私立の入試問題も長文読解問題が大半を占めている。
よって英語の長文読解は極めて重要なのだ。
英語の長文読解ができない理由
上記の説明によって、なぜ英語の長文が大切なのかということがわかっただろう。
次に、音読の勉強法に移る前に、そもそもどうしてみんながこぞって長文を苦手にしているのかという原因について2つ説明していく。
まずは、対策法を考える前に自分の原因をしっかり自覚しよう。
基礎がきでいていない
単語と文法という基礎をしっかりやっているにもかかわらず長文読解ができないという人は多いと上記に述べたが、そもそもこの単語と文法という基礎を怠っているというのは論外だ。
早急に単語と文法の勉強を始めるべきである。
このうち文法に関してはあまり細かいマニアックな文法知識は必要ない。
文型などの基本と接続詞、比較、仮定法の基礎部分が理解できていれば、英語の読解をするうえではあまり困らないので早急にその基礎を固めてしまおう。
勉強法で困っている人は以下の記事を参照してほしい。
また、単語については、基本的には時間がかかる。
さらに、単語の学習は決して終わることがない。
覚えたらさらに長文のレベルが上がるごとに覚えるべき単語が増えてくる。
よって、長文の勉強と同時並行でかまわないので、コンスタントに英単語の勉強をはじめていこう。
以下の記事を参照してほしい。
英語の単語を本当の意味で覚える、最強の覚え方の3つのステップ
英語をいちいち和訳してしまっている。
英語の長文を読むときに英語の文章を一文一文日本語になおして読み進めている人は非常に多い。
しかしこのような和訳読解法をやってしまうと、全く長文が読めなくなってしまうのだ。
そもそも和訳という作業は非常に頭の中で時間がかかる。
よって、どうしても一文一文に集中してしまいがちなのだ。
しかし、文章というものは文と文の間に論理という関係性がある。
一文一文の集中してしまうと、文と文の論理関係などをつかめなくなってしまい、長文全体で結局なにが言いたかったのかということがわからなくなってしまう。
本来は英語を、日本語を読んでいるときと同様にそのまま受け取って内容を理解すべきなのだ。
この方法だと、日本語に訳すという時間なかかる作業なしでできるので読解が非常にスピーディーにできる。
そのため、文章全体の論理関係もスムーズに把握できるのだ。
だが、このように読まずにいちいち日本語に訳していると、どんなに単語や文法という基礎をコツコツこなしていっても英語の長文はいっこうに読めないのだ。
英語の長文の音読によるメリット
上記ではどうしてみんなが英語の長文を苦手としているのかということを述べた。
原因がわかったところで、ここではそれを解決して君たち受験生、高校生を英語長文のマスターにしてくれる音読勉強法のメリットについて紹介する。
実はこの音読勉強法、長文ができる以外にも様々なメリットが存在するのだ。
この章を読んで長文音読勉強法の有用性を深く理解しよう。
英語の長文を英語として読める!
2章でも紹介したが、長文が読めない人がやりがちな長文の読み方が、英語を一文一文日本語に訳しながら読んでいくという方法だ。
しかし、本来は英語を日本語の文章と同様にそのままイメージできるようになるのが理想である。
そんなこと言われてもどうやってと高校生、受験生の大半が思うだろう。
実はそれを解決してくれるのがまさに音読勉強法なのである。
長文の音読をする際に、長文の内容をイメージしながら音読していくことで、長文の英語と内容が対応付けられていくのだ。
そしてこれを何回も繰り返すことで、英文をいちいち日本語に訳さなくても内容がイメージできるようになるのだ。
また、このようになることによって、英語の長文読解のスピードは各段に早くなるのだ。
単語が覚えやすくなる
長文を読んでいて、どうしてもわからない単語が出てくるのは、だれでもあることだ。
しかし、君たち受験生、高校生は一度長文で出てきた単語をその場で覚えてしまえるだろうか?
実際、「この単語あの長文で見たことあるけど思い出せない!」といった経験がある人は多いのだ。
このようにならないためにも、わからない単語が一度長文で出てきたらそれはその場で覚えて次に出てきたら余裕で意味が言えるようにしておくのが理想である。
そして、それを実現しやすくしてくれるのが長文音読勉強法だ。
長文の音読は長文のイメージを頭に思い浮かべながら、読み上げていく。
そのためわからなかった単語が出てきたら当然その意味も音読のたびに思い浮かべるはずだ。
それをある程度繰り返すことによって、長文の内容やその単語の使われ方などの豊富な情報とともに脳に強く刻印されるのだ。
これによって、長文に出てきた単語はかなり忘れにくくなるのだ。
リスニングも得意に!
長文読解ができない人はさらにリスニングができない可能性が大きい。
しかし、リスニングはセンター試験でもかなり大きな配点で出題される。
よって、リスニングができないと悩んでいる人も多いのではないだろうか?
ここで長文の音読勉強法は長文だけでなくリスニングもできるようにしてしまうというなんと一石二鳥な勉強法なのである。
なぜリスニングができるようになるかというと、リスニングというものは英語の「音」をそのままきいてそのまま理解していかないと、間に合わない。
長文読解の様に自分の好きなペースで読めるというわけではないのだ。
長文読解は長文の「文字」の内容をそのままイメージできないとだめだが、リスニングの場合は「音」の内容をイメージできなければならい。
そこで、音読は文字を、内容をイメージしながら読むだけではなく、声で音を発しながら読んでいる。
ここで英語の「音」と英語の内容とが対応付けられるのだ。
よって、音読を長文の勉強に取り入れることで、長文読解だけではなく、リスニングも上達するという一石二鳥な勉強法なのである。
英語の長文読解の音読勉強法の3つのステップ
上記の記事によって、英語の長文を音読することは非常にメリットが大きいということが分かっただろう。
次はいよいよその具体的な勉強法について3つのステップに分けて解説していく。
Step0:どんな長文問題集を選べばよいのか
この勉強法を実施するうえで一番に悩むのが、どの長文読解問題集を使うべきなのかということだ。
実際英語の長文読解問題集は本屋に行けば山ほど存在する。
選ぶのになやむだろう。
しかし、以下の二点に関して守っていれば、大丈夫だ。
- 自分にレベルがあっていること。
- CDがついていること。
この二つを満たす問題集であれば、この音読勉強法にもつかうことができる。
特にCDがついていることは後述するが非常に重要である。
この二つを守って問題集は選ぼう。
Step1:まずは英語の長文を完璧に理解
まず、音読をする前に英語の長文を完璧に理解していないといけない。
いきなり英語の長文を読めない人がいきなり一つの英語の長文で音読を始めると音読の意味がなくなってしまう。
音読勉強法は英語の長文の内容を頭に思い浮かべながらすることによってはじめて効果がでる。
しかし、これを英語の長文を読めない人が全く長文の意味を理解していないのにはじめてしまったら、英語の文字や音と内容をマッチングさせるのは不可能だからだ。
まずは、英語の長文の訳を読むなどして十分に内容を把握してから音読を始めよう。
Step2:はじめはCDと一緒に
長文の勉強の一環で音読をやっている人の中にはCDを聞かないままひたすら音読している人がいる。
しかし、それはあまり効果がない。
なぜなら英語の正しい発音、音のリズムなどの細かいものをわからずに読んでいるからだ。
帰国子女のように、それがすでに分かっている人は例外としても、それをしっかりCDで確認しずに変な発音とリズムで音読していると、英語がスピーディーに読めなくなることに加え、せっかくのリスニング対策も全く意味がなくなってしまう。
- まずはCDだけ聞いてみる。
- その次にCDと一緒に音読する。
などといったようなステップを踏みながらでよいので、必ず音読する際はCDを聞こう。
Step3:最後は自分だけで
CDを聞いたり、CDと一緒に音読したりなどして、正しい発音とリズムが体にしみこんだら、今度は何も聞かずに自分の声だけで音読してみよう。
その際にただ棒読みをするだけでなく、必ず英文の内容を思い浮かべながら読んでいくことを心がけてほしい。
これをやらないとただ口が動いているだけで、何も身に付かない。
是非このように最後は内容を思い浮かべながら自分だけで音読をしよう。
まとめ
以上が、英語の長文がどうしてもできないという人のための音読による勉強法の解説だ。
長文読解ができない人のほとんどの原因は日本語にいちいち訳しているからだ。
それを解決して尚且つリスニング対策も同時にやってくれるのがこの音読勉強法なのだ。
必ず音読している内容を思い浮かべながら内容を音読していくようにしよう。
この勉強法を駆使して、英語の長文読解をガンガン伸ばして、英語の得点自体を爆上げしていこう!