英語は文理を問わず受験で必要とされる科目である。
そのため英語が苦手だと受験において不利になってしまうケースも少なくない。
例えば工学部を志望している受験生が英語の点数が思うように取れず志望校に不合格になってしまうケースなども意外と多いのである。
だから英語が苦手な人は一刻も早く英語を克服して志望大学合格に一歩近づこう。
では、英語の勉強は一体何からやればよいのだろうか?
最初は英文法をしっかり固めることが重要である。
そんな英文法の参考書としておすすめできるのが「UPGRADE英文法・語法問題」だ。
数研出版によって販売されている参考書でネットショップや書店で手に入れることができる。
この記事ではUPGRADE英文法・語法問題の特徴、メリットとデメリット、さらには偏差値アップ間違いなしの勉強法について説明する。
UPGRADE英文法・語法問題ってなに?
この章ではUPGRADE英文法・語法問題の特徴とねらいについて説明する。
UPGRADE英文法・語法問題の特徴
UPGRADE英文法・語法問題はNext Stage(ネクステ)やスクランブルと並ぶ英文法や語法の問題集である。
過去15年間に行われた6000回の入試問題を分析し良問が厳選されているのが特徴だ。
また、レベル的にはUPGRADE英文法・語法問題はセンター試験で70%を超えたい人、MARCH、関関同立などの中堅私大、地方国立大学を目指している人向けだ。
後ほどより詳しくそれらの良さを説明するが
- 左側のページに問題、右側のページに解答・解説が載っており見開き2ページの完結型に構成されている
- 各章ごとに狙われる項目をランキングで示した「Data Research」が掲載されている
というのも特徴である。
また先ほど述べた英文法の参考書、スクランブル、ネクステについてもこのサイトで解説しているので以下の記事を合わせてみておこう。
英文法はこれだ!スクランブル英文法・語法を使った最強の学習法
UPGRADE英文法・語法問題のねらい
UPGRADE英文法・語法問題は参考書ではなく、問題集である。
後ほど解説するが、英語文法を一から始めようとしている人にはオススメできない。
高校1年生の授業で英文法をひと通り学ぶ人が多いだろうから高校2年生になってから英作文に触れつつこの問題集を始めるというのがベストである。
この時期にUPGRADE英文法・語法問題に取り組むことで記憶の新しいうちに復習することができ、かつ学校や塾の英作文や英文読解の授業で実践的な力をつけることができるのだ。
もし高校3年生で英文法の問題集に取りかかっていない人がいるなら早急に取りかかろう。
UPGRADE英文法・語法問題のメリット
この章ではUPGRADE英文法・語法問題を使うことのメリットについて説明する。
左ページに問題、右ページに解答・解説
第1章でも少し説明したがUPGRADE英文法・語法問題は左ページに問題、右ページに解答と解説が掲載されているため、見開き2ページの完結型となっている。
そのため問題を解いたらすぐに答え合わせ及び復習ができるという利点がある。
また解説も詳しいため、細かい知識までも網羅できる。
出題傾向を徹底分析している
過去15年6000回分の入試問題を徹底分析し、各章ごとに出題頻度が高く、狙われやすい項目をランキング形式で示した「Data Research」が提示されている。
例えば関係詞については、どの用法が出題されやすいか、どこがカギとなるかをデータを基に説明してくれている。
各章ごとに掲載されているため各単元を学習する前に軽く目を通しておくことでどこが重要で、どういった項目が入試で狙われやすいのかを理解したうえでポイントを意識しながら学習できるのだ。
注意すべきポイントが分かる
UPGRADE英文法・語法問題では入試問題における紛らわしい点や注意すべきイディオムについてCHECK項目にまとめられている。
例えば “whether” と “if’’ について、正しい使い分けができているだろうか。
どちらも「~かどうか。」という意味であるが、前置詞に続いたり、”whether to do’’の形のときはweatherは使うことができるがifは使うことができないのである。
このような受験生が混同したり、間違いやすい語法やイディオムについて説明してくれているので読むだけでためになるのである。
また赤シートで隠すことができるため復習にも便利なのである。
Q&Aでふと疑問に思ったことを解決できる
英文法の学習をしているときにふと以下のような疑問を抱くことはないだろうか。
’’Sorry.’’と’’Excuse me.’’はどちらも「すみません。」と訳せるため、この2つのフレーズの使い分けが大切であることは有名な話だ。
だが、レストランや飛行機などで「お茶はいいかがですか。」「すみません、お願いします。」というやりとりをするときに、’’Would you like some tea?’’と聞かれたらどのように答えたらよいだろうか。
この場合は’’Sorry.’’でも’’Excuse me.’’でもなく’’Thank you, please.’’というのが正しいのである。
日本語で「すみません。」という場面で英語では’’Thank you.’’というべきときが意外と多いのだ。
これらの英語における疑問や身近な注意点について解説してくれるのがQ&Aなのである。
UPGRADE英文法・語法問題のデメリット
上記の項目でUPGRADEのメリットは十分わかっただろう。
しかし、UPGRADEはメリットだけがあるわけではない。
どの参考書にもメリットがあればデメリットがあるのは当然だ。
この章ではUPGRADE英文法・語法問題を使うことのデメリットについて解説する。
英語初心者には向かない
UPGRADE英文法・語法問題だけに限らないのだが、英文法や語法の問題集はひと通り英文法の講義や参考書を修了させた人を対象につくられているため、これから英文法の基礎から学習しようと考えている学生にはオススメできないのである。
だからひと通り英文法を学習して知識を身につけ、演習力やアウトプット力をつける段階の学生諸君に最も適している問題種であるのだ。
英文法の初心者はまずは、『安河内の新英語をはじめからていねい』にという参考書がオススメなのでまだ早いと思った人はこちらをやってほしい。
他の問題集に比べて問題数が少ない
UPGRADE英文法・語法問題は左に問題が、右側に解答・解説が載っている問題数は1261問である。
それに対してUPGRADE英文法・語法問題と比較されるNext Stageという問題集の問題数は1380問であり、UPGRADE英文法・語法問題の方が約120問少ないのである。
120問少ないのはあまりマイナスであるように思わないかもしれないが、単純に120個の文法事項が抜けてしまうのと同じだと考えるとことの重大さが分かっていただけるであろう。
もちろん問題の質も大事なのだが、問題の量も問題集選びの基準に入れてもらいたい。
UPGRADE英文法・語法問題を使った最強の学習法
ここまででUPGRADE英文法・語法問題の特徴やメリットとデメリットなどを理解していただけたであろう。
この章ではUPGRADE英文法・語法問題を使った英語力をぐんぐん伸ばす学習法について説明する。
左側の問題を解き、右側で解答・解説を熟読する
まずは左ページに問題が、右ページに解答・解説となっている一問一答形式の問題を解き進めていく。
これがUPGRADE英文法・語法問題の基本的な勉強法である。
右のページで答え合わせをする際に出題の意図とポイントを理解することが重要である。
重要項目を蛍光ペンでマーキング
UPGRADE英文法・語法問題の右ページは解答こそ赤字であるが、解説については赤字になっていない。
そこで重要だと思うポイントを蛍光ペンでマーキングしよう。
マーキングすることで復習する際に便利なうえ、メリハリをつけて読むようになるため記憶に残りやすくなるのである。
解説が赤字になっていないのはマイナス面であると思うかもしれないが、裏を返せば自分で重要なポイント見つけなければならないため、設問の意図や狙われやすい箇所を自分で見つける力をつけることができるのだ。
文法の知識の演習だけでなく、出題されやすいポイントや重要ポイントを自分で発見する力をつけることができ、まさに一石二鳥である。
また何色か分けてマーカーすることをオススメする。
例えば、解説の重要事項をマーカーした別の色でイディオムや重要な単語をマーカーする、などである。
そうすることによって必要な情報が頭の中で整理、定着しやすくなるのである。
☑をつける
問題を解き、解説を理解したら次回復習するときのためにチェックをつけるようにしよう。
✔の付け方は各々で決めてもらって構わない。
例えば、一周目で正解したら問題番号の左にある□を ◩ のように半分塗りつぶそう。
そして2回目に正解したら■にして塗りつぶす。
不正解だった問題は2回正解して■になるまで何周も挑戦する。
そうすることで自分が苦手な文法や分野を把握し、重点的に学習することができるのである。
出題される英文を理解する
UPGRADEは穴埋めや選択問題では完成した英文の日本語訳を必ず確認するようにしよう。
ただ答え合わせをして読み流すだけになっている人が意外と多いのでないだろうか。
このような問題集に出てくる英文は英作文や英文読解などの複雑な文章を扱うときの骨組となるのである。
だから出てきた文の日本語訳の確認と文構造の理解を必ず習慣づけよう。
英語に特にニガテ意識の強い人は英文をノートに書き写すことをオススメする。
そうすることで記憶に定着しやすくなり、読解や英作文問題に応用させることができるようになるのである。
Data ResearchやCheckも忘れずに。
第2章でも説明したData ResearchやCheckを忘れずに目を通そう。
そこまで気構えることなく息抜きがてら読んでもらえばよいが、意外と有益な情報が得られるのがこのようなコラムである。
3.6UPGRADE英文法・語法問題が終わったら…
UPGRADEは基礎から応用レベルまで幅広くカバーしているため、入試直前まで何回も復習しよう。
そして超直前期になったら文法の項目別に分けられていない問題集で最終チェックをしよう。
そのときにこれまでは出てこなかった高度な知識や細かなポイントを吸収して文法の知識の穴を埋め、どんな問題が出題されても対応できるような力をつけるようにしよう。
まとめ
ここまででUPGRADE英文法・語法問題の特徴やメリット/デメリットと、それを使った最強の学習法について説明してきた。
英文法の学習は英語力の基礎となってくるため早めに取りかかり、力をつけなければならない。
是非UPGRADE英文法・語法問題を活用して学習していただきたい。
そうすればあとは自信をもつだけ、文法問題に関しては怖いものなしである。