高校生、受験生のみなさんは、英語の長文がなかなかできずに英語の成績に悩んではいないだろうか?
実際、日々高校生や受験生と接する中で、英語の長文ができないのでどうしたらいいかという質問が多くくる。
そんな人たちに是非ともおすすめしたい問題集が、大学入試英語長文ハイパートレーニングだ。
この問題集を正しく使いこなせば誰でも英語の長文ができるようになる。
この記事では、大学入試英語長文ハイパートレーニングとその正しい使い方について解説していく。
英語長文ができないというあなたは、この記事を参考にハイパートレーニングをやってみよう!
英語長文の成績が伸びること間違いなしだ。
ハイパートレーニングをやる前に
ハイパートレーニングに取り掛かる前に1点だけ注意が必要だ。
それは、英単語と文法をしっかりやったかどうかということだ。
残念ながら、英単語をしっかりマスターして英文法をある程度習っていないといくらハイパートレーニングをやっても英語長文はできるようにならない。
英単語と英文法は英語の基礎中の基礎で英語長文を読める土台をつくる重要な要素だ。
これらをおろそかにしてしまうといくら英語長文の勉強をしても全く伸びない。
具体的にいうと、英単語は少なくとも「システム英単語」、「ターゲット」などのレベルの単語帳が5割以上マスターできていないとまだ英語長文の勉強をする段階ではない。
英文法は最低限「安河内の新英語はじめからていねいに」などの優しめの英文法入門書の内容が理解できていないと厳しい。
このレベルまで達していないという人は、長文の勉強を始める前にまずは英単語と英文法の勉強からやろう。
以下にあるのは英文法と英単語の勉強法を解説した記事なので、あわせてみておこう。
英文法の勉強、どれを使えばいいの? 有名参考書8冊を徹底解説!
ハイパートレーニングの特徴
いよいよハイパートレーニングについて解説していく。
まずは、ハイパートレーニングの主な特徴を紹介しよう。
教材がレベル別にわかれている
ハイパートレーニングはじつはレベル1、2、3と3種類の教材にわかれている。
なので自分のレベルに応じて問題集を選ぶことができるのだ。
これらのレベルを順に説明していこう。
レベル1
レベル1は基礎対策レベルの問題集だ。
センターの得点でいうと7割以下の人が対象となる。
上記でまずは英語長文の対策に入る前に英文法と単語をしっかりやってから長文対策するように述べた。
この英文法と英単語の勉強を終えた人がまず最初に長文対策として手につけるのにぴったりの問題集だ。
レベル2
レベル2がちょうどセンター対策レベルである。
これをしっかりやり込めばセンターが8〜9割程度まで伸びる。
レベル1かそれと同じレベルの問題集を一通りやってから挑むようにしよう。
レベル3
レベル3はMARCHレベルの難関大の英語長文対策用の問題集だ。
レベル2から難易度も文章の量も一気に増える。
これも同様にしっかりとレベル2をやり込んで、センター8,9割以上取れるようになってから取り組むようにしよう。
また、レベル2までは順調にいっていてもレベル3で急につまずくという人もいる。
そのような人たちはポレポレという英語の教材がおすすめだ。
レベル3の文章は一つ一つの文の構造が複雑化する。
このような複雑な文章を読む良い訓練になるのがポレポレという問題集だ。
以下の記事に詳しく解説しているので合わせて読んでおこう。
長文弱者必見!ポレポレ英文読解で偏差値を10爆上げする勉強法
ハイパートレーニングの構造
ハイパートレーニングは前半に問題と後半に解答と解説がついている。
解答と解説は主に問題の解答だけではなく、一つ一つの文の文法的構造が丁寧に解説されている。
また、音読用に長文を文法的構造で区切った部分も存在する。
このように、解答解説がかなりボリューム満点な構造になっている。
ハイパートレーニングのメリット
これでハイパートレーニングのおおまかな特徴はつかめただろう。
次に、ハイパートレーニングを使うメリットを3つ紹介する。
文法的構造が一つ一つ丁寧に解説されている
先ほども構造の部分の解説で説明したが、ハイパートレーニングの解答解説には、問題の解説だけでなく、長文の中の一つ一つの文がどのような文法的構造をしているのか丁寧に解説されている徹底精読という部分がある。
英文法も英単語をいくら丁寧にやったからといって英語の長文がすぐに読めるようになるわけではない。
ほとんどの高校生や受験生が、最初に長文の勉強をやってつまずくのがこの文法的構造を把握することである。
長文対策の初心者は少し文が複雑になると、どこからどこまでが主語で、どこまでが関係詞で、などといった文法的構造が把握できなくなるのだ。
ハイパートレーニングはこの文法的構造を一文一文丁寧に解説してくれている。
なのでこれを見ながら何回も音読していくことによって、無意識のうちに他の文でも文法的構造が把握できるようになるのだ。
まさに、長文対策入門者にとっては最適の問題集なのだ。
速読トレーニングができる
解答解説の最後には長文の各文が文法的なかたまりごとにスラッシュでくぎられているページが存在する。
初心者は、最初は徹底精読をみながら音読することになる。
だんだんなれてくると、この速読トレーニングのページをみながら音読するとさらに音読が効果的になる。
このように徹底精読と速読トレーンングを音読で併用することで、英語の長文が読めるようになっていくのだ。
CDがついている
CDがついていることもメリットの一つだ。
実はハイパートレーニングはセンターレベルであればリスニング対策もできてしまう。
ハイパートレーニングでリスニング対策を可能にするのが付属についているCDなのだ。
これを聴きながら音読するなどしていれば、センターリスニングであれば8割程度得点できるようになる。
ハイパートレーニングは長文対策と同時にリスニング対策もできてしまうので一石二鳥なのだ。
ハイパートレーニングの使い方
ここではいよいよハイパートレーニングの使い方について解説していく。
この使い方を守れば必ずハイパートレーニングで長文がよめるようになる。
正しいレベルの選び方
以前、ハイパートレーニングはレベル1、2、3と3種類の問題集が存在すると説明した。
ハイパートレーニングの使い方を説明するまえに、自分がどのレベルかわからない人のためにレベルの正しい選び方を解説する。
一番目安になるのがセンター試験だ。
センターの過去問などを解いてみよう。
ここで6割以下しか得点できなければレベル1からはじめたほうがよい。
8割以上得点できるようであればレベル3に手を出してもよいころだ。
もう一つの基準としては問題集の問題の得点率だ。
英語長文の問題集はだいたい6割程度得点できるものが最適の問題集だ。
なので、友達に貸してもらったり、本屋でパッと1題だけ解いてみるなどしてみるとよい。
レベルを間違えると効果が薄れてしまうのでしっかりと自分にあったレベルのものを使うようにしよう。
もし迷ったら焦らずレベル1から順番にやっていこう。
まずは長文を読んで問題を解く
最初は他の問題集と同じように長文を読んで問題を解こう。
長文を読みながら一つだけやってほしいことがある。
わからなくなった文にマーキングをつけておくのだ。
長文を読んでいて単語のレベルが高くない限りは、最初から全くわからないということはないはずだ。
先ほども述べた通りどこか文法的構造が複雑な文でその構造が捉えられずわからなくなってしまうケースが多い。
なので最初に長文を読むときは内容がつかめなくなった文に印をつけておくようにしよう。
答え合わせ
問題をといたら当然答え合わせをして解説を読むことになる。
もちろん答え合わせをして間違えた問題、怪しい問題があれば解説を読んでどうしてその答えになるのか理解しよう。
それが終わったら今度は問題をといていた時に印をつけたわからなくなった文の文法的構造を徹底精読で把握しよう。
そして、その文の文法的構造を頭に叩き込むのだ。
音読
わからなくなった文の文法的構造を全て把握したら今度は音読だ。
最初は徹底精読を見ながらで良いので、しっかりと文法的構造とその文の意味を頭に思い浮かべながら音読しよう。
慣れてきたら今度は徹底精読は見ずに速読トレーニングを見ながら音読していこう。
そして、これも慣れてきたら今度は何も書いていない問題文のページを見ながら音読していこう。
音読について2点ほど注意してほしいことがある。
まず1点目は必ず音読をやることだ。
音読をする前の問題の解答とその答え合わせは音読の準備にすぎない。
問題をといて答え合わせをするだけでは成績は絶対に伸びない。
この方法で音読を毎日何度も繰り返すことによって他の長文も読めるようになっていくのだ。
現在我々は多くの受験生を指導しているが、たまに全く音読をやってこない生徒がいる。
この問題集のメインはほとんど音読になるので必ずやるようにしよう。
2つ目の注意点は字面だけで音読しないことだ。
音読は無意識のうちに他の文の文法的構造を把握して意味を正しく理解できるようにするためのものだ。
なので単に声を発しているだけでは全く効果がない。
音読する際はしっかりと文の文法的構造と文の意味を頭で思い浮かべながら音読することが重要だ。
絶対に字面だけ追っているだけの音読にならないように注意しよう。
まとめ
以上が英語長文ハイパートレーニングとその使い方についての解説である。
ハイパートレーニングは英語の長文対策をするのに最適な問題集だ。
上記で紹介したように、しっかりと音読を繰り返せば徐々に他の長文も読めるようになってくる。
是非ともハイパートレーニングを使って英語の長文読解を上達させよう。