東大英語は他の大学にない様々な形式の問題が出題されることで有名だ。

さらに、解答時間120分という時間制限もかなり厳しい

多種多様な問題が出題される東大英語だが、一体2017年度の東大入試では何が出題されたのだろうか?

ここでは、2017年度東大英語についての総合的な解説、大問別解説を行う。

また、現役東大生の視点から見た河合、駿台、東進の予備校3社の比較も行う。

これを読むと2017年度の東大英語の全貌が明らかになる。

是非とも最後まで読んでみよう。

全体としての総評

1 (A)(要約 難易度:標準)

例年通り1ページ程度の文章の70〜80字の要約問題が出題された。

一文一文訳すのではなく、さっと読んでいかに文章の要旨をつかめるかがこの問題を解く上での鍵となっている。

出題されたこの文章の要約に必要なのは、

  1. 仕事の文化はその国によるのではなく、職種や社会的地位によって定まる。
  2. ビジネスの相手のことを間違って予測するとビジネスに失敗する。

の2点である。

2つ目のポイントは、1つ目のポイントを長々と説明したのは、結局そのように間違った見方をしてしまうとビジネスの交渉などに失敗すると主張したいからなので、必ずこのポイントを盛り込む必要がある

皆さんはこのポイントを押さえられていただろうか?

文章の要点をくまなく盛り込むことが要約問題は重要である。

1 (B)(文、単語の穴埋め 難易度:標準)

1のBでは、文の並び替え、穴埋め、段落整序など様々な形式で2ページほどの長い文の論理的読解ができるかどうか試す問題が出題される。

今年は文の穴埋めが5問と単語の穴埋めが1問出題された。

2015年度と同じ形式である。

読みやすい文章で、論理的展開も掴みやすいと思うので、1個1個の文に固執せず、1のA同様文章の要旨を読み解くことが重要だ。

 

まず一番最初に出てくる空欄の(ア)について解説する。

この段落は、心理学者の教授が乗っている車の高級さと運転の態度について調査をしたことに関して書かれている。

ここで、空欄のある直前の文に、高級車に乗っている人は普通の車の人に比べて、運転態度が悪いと書かれている。

つまり空欄には道路交通法を「違反する」という単語が入らなければならない。

この「違反する」という意味でvで始まる単語が “violate”なのだ。

少し思いつきにくかったかもしれないが、違反するという日本語はせめて思い浮かべて欲しい問題だ。

 

(1)については、心理学の教授が社会的な裕福さはその人の態度の悪さに繋がるかどうか実験することに関する内容が書かれている。

前の段落では、車の運転態度に関する事柄だけについての記述であったがそれを一般化した実験を行なっているのだ。

このことから、答えはbの「道路で起こったことは、実験室でも起こった。」という一文が最も適当である。

 

(2)については、社会的に裕福な人はより利己的な行動に出やすいという実験結果が前の段落で得られているが、それとは全く反対の調査結果が出ており、前の段落の実験結果を再現できなかったことに関する内容がこの段落で述べられている。

このことを考えると、aの「しかしながら、全員がこの実験結果を認めたわけではない。」という内容の文が最も適当である。

 

(3)がある段落では、その前の段落で出てきた、裕福な人は利己的でないという調査結果の問題点を指摘している。

公共の場で寛大になることは皆から賞賛されるから、ボランティア精神が強い、自分の報告した行動と実際の行動が一致するとは限らないなどと批判している。

これらの内容をまとめた一文がここには入るはずなので、dの「裕福な人は、自分の傲慢さを隠すのが貧乏な人よりも上手いのかもしれない。」という一文が最も適当である。

 

(4), (5)がある段落では、当初の実験結果に対する批判が述べられており、結局どうなんだということになっている。

なので(4)には「実験にも問題があったのでは?」という内容のfが入り、最後の(5)に「裕福さと利己的さの関係は結局まだ証明されていない」という内容のcが入る。

 

このうように、一文一文にとらわれずに文章の論理的展開を追っていけば簡単に答えが入る。

わからない単語が多少あろうとあまり影響はしないのだ。

2 (英作文 難易度:標準)

Aは内容は簡単であるが、「キャンパス内で気づいたこと」ということを記す問題で、試験中にこれを読むと少し戸惑ってしまいがちかもしれない。

60~80語と結構長めに書かなければいけないので、思いつきやすいがどうそれを膨らますかがポイントとなってくる。

 

Bはほぼ会ったことのない祖父から遺産相続するとき、その遺産をどのように使うのかという問題である。

「何」に使うのかと「なぜ」そのように使うのかの2つのポイントが求められているのでそこをしっかり記述することが重要だ。

これはまた少し思いつきにくい内容である。

アドバイスとしては、試験開始の最初に問題を読んで他の問題に取り組みながら書くことを考えるということをお勧めしたい。

3 (リスニング 難易度:標準)

第3問は毎年リスニングの問題が出題される。

スクリプトがないので解説のしようがないが、ここではリスニングと時間配分について少し説明しておく。

リスニングは試験開始45分後に30分間行われるという通常の試験とは異なる仕様である。

なので、リスニング開始前から物理的にはリスニングの問題を見ることができる

実はリスニングは一度問題文を読んで何を聞かれているのか把握してからリスニングを聴くとかなり聴きやすくなる。

このことを踏まえると、リスニング開始5〜10分前くらいには問題文を先に読んでおくことを強くオススメする。

また、リスニングを始める時点である問題を解ききれていないと中途半端に間が空いてしまうので、ある問題を解いている途中にリスニングが始まらないようにすることも重要である。

4 (A)(正誤判定問題 難易度:やや難)

2016年度と同じ段落の中から謝りを含む下線部を選び出す問題だ。

しかし、分量が去年と比べてかなり増加しているのがポイントの1つだ。

謝りを見つけるの部分は基本的な文法事項でほとんど見つけ出すことができる。

しかし、文章が増加したのと、正誤判定は難しいという面から難易度はやや難となっている。

このような正誤判定は他に見ない問題ばかりなので、東大の過去問などでしっかりと訓練していく必要がある

4 (B)(和訳 難易度:標準)

毎年出題されているものと同様の和訳問題である。

しかし、東大の和訳問題は普通の和訳とは異なり一筋縄ではいかない

まず、指示語の指し示すものを明確にして訳さなければならない。

今回でいうと傍線部アとイがこれに該当する。

また、和訳は本文の内容をしっかり理解していないと訳せない箇所に引いてあることが多くそういう意味では、和訳というより内容説明という側面が強い

今回の問題も標準的な東大英語の和訳問題であったといえよう。

5(小説読解 難易度:やや難)

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