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勉強ができる人の復習方法とは!?東大生が徹底解説!

受験で必要となってくる知識は膨大な量である。

膨大な量の知識を、いかに記憶し続けるか、ということが勉強の際ポイントとなってくる。

 

しかし、「一回覚えたのに、忘れてしまった」「習ったはずなのに……」となることはよくあることである。

 

いったん覚えた知識を、忘れないようにするためにはどうすれば良いのか?

ここで記憶を長く維持させるのに役立つ「復習」が鍵をにぎる。

今回は勉強において最も記憶を定着させ、忘れにくくする効果を持つ「復習」の重要性、その方法について紹介する。

目次

 そもそもなぜ忘れるのか?

忘却」の仕組みを知り、正しく対処しよう。

受験の際、最も恐ろしいことの一つは、覚えたはずの知識を受験本番で忘れてしまうことである。

「覚えたはずなのに、思い出せない!」などといった、ど忘れによる失点は精神的にも非常に痛手であり、できれば回避したいものである。しかし、人間の脳は忘れるようにできていることも事実なのだ。

忘れる」ということは人間の体の機能としては正常な行為である。

なぜなら、生きていくうえで重要でない情報をいつまでも保存しておくことの方が非効率であり、必要な情報だけを覚えておいた方が生存上、勝手が良いからである。

ここで、人間の「忘却」の仕組みを正しく理解し、「忘却」のメカニズムに対処した勉強法が必要となってくるであろう。

人間はどのように忘れていくのか

では、記憶はどのようなスピードで忘れられていくのか?

人間の忘却のスピードを、エビングハウスの忘却曲線を用いて説明したい。

Forgetting curve

エビングハウスは記憶がどのくらいのスピードで忘れられていくのか、実験を行った。それがこのグラフである。

このグラフから、20分後には42%、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、人間は「忘却」することがわかる。

覚えた直後の忘却の傾きが最も大きく、その後の勾配は緩やかになっている。

つまり、覚えた直後に人間は大半の記憶を忘れ、それから緩やかに忘却していくのだ。

「忘却」が早まるとき

忘却曲線」では、一定のスピードで記憶が忘れられていくことがうかがえるが、忘却のスピードをさらに速めてしまう「やってはいけないこと」が一つある。

それはずばり、新しい知識や情報を大量に詰め込むことである。

 

例えば、問題集を置いていて、ある章を終えたとする。この時の状態というのは、「理解」はできているが「定着」はしていないというものである。

このまま問題集を次々と進め、新しい知識を獲得していったらどうなるのであろうか?解説を読んで「理解」はしても、反復していないため、すぐに忘れてしまい、結果的に時間のロスにつながってしまうのだ。

 

つまり、古い記憶を定着させてないうちに新しい記憶を大量に入れてしまった時、この時に忘れるスピードが特に速まるのである。

確かに一夜漬けなどのいわゆる「詰め込み勉強」は、その直後の試験などには生かせるかもしれない。

しかし、反復を行わない勉強法というのは長期的な記憶の保存には全く適していないのだ。大学受験は一夜漬けが通用する場ではない。

反復によって、記憶を保持し続けることが非常に重要になるだろう。

自分が覚えられる「量」を把握することの重要性

人間が一度に覚えられる量は限度がある。

そのため、新しい知識を無理やりたくさん詰め込むと、古い記憶と新しい記憶がまざったり、記憶が混乱して勘違いが起こる恐れがある。

無理やり膨大な量の知識を詰め込むことはかえって悪影響を与えるのである。

 

例えば、一時間で100個英単語を一時的に覚えるより、30個だけ確実に覚えた方が確実に効率的なのである。

自分は一回にどれくらいの量を覚えることができるのか」ということをしっかりと理解することが重要なポイントになってくる。

繰り返すことの重要性

詰め込み勉強法ではかえって忘れるスピードを速め、記憶に悪影響を与えることが分かった。

そこで、覚えた知識を忘れにくくし、記憶に長くとどめさせる方法について考えてみたい。

 

前にも紹介したように、人間の脳は忘れるようにできている。

忘れるようにできている脳に対して、覚えようとしている情報や知識が「重要」で「保存しておかねばならない」と判断させるにはどうしたらよいのか?

 

ここで何度も何度も繰り返すこと、つまり「復習」が大きな効果を生む。

「あんなに同じ情報が何度も反復されるのだから、重要な情報に違いない」と脳を判断させ、必要な情報として記憶が保存されやすくなり、忘れる速さが遅くなる。

一回覚えた単語を、二回、三回と繰り返して覚えることで「記憶」として定着しやすくなるのだ。

復習のタイミング

では具体的にいつ復習をするのが効果的なのか。

以下に参考例を紹介したい。

  1. 24時間以内に復習する
  2. 翌日に復習する
  3.  一週間後に復習する
  4.  一ヶ月後に復習する

復習の間隔は、最初はに、だんだん広くしていくことが重要である。

エビングハウスの忘却曲線からもわかるように、覚えた直後に人間はその情報の大半を忘れてしまう。

よって、インプットを行ってからできるだけ早く「復習」を行うことが重要となってくるのだ。

 

勉強した後の記憶があるうちに、短時間で復習を行う、ということがポイントとなる。

毎日同じ内容を復習することはむしろ非効率である。この4回の復習を一ヶ月の間で行う方が復習にかける時間の短縮につながり、効率的であるといえる。

このように復習を行い、繰り返していくことでその知識が「必要な情報」として忘れにくくなっていくのである。

まとめ

ここまで、記憶を忘れにくくし、定着させる「復習」の効果についてみてきた。

いかがだっただろうか。

「復習」に時間をかけるだけでなく、効果的な復習のタイミングを知ることで得られる成果は非常に大きい。

一度覚えた情報を、効果的なタイミングで「復習」することで、より多くの情報を効率的に記憶することが可能になる、

限りある時間を有効活用し、効率の良い勉強をするために今一度自分の復習の仕方を見直してみてはいかがだろうか。

ただ知識を詰め込むだけでなく、繰り返し勉強して記憶に定着させる「復習」の重要性を知り、効率的な勉強を行ってほしい。

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