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英文法はこれだ!スクランブル英文法・語法を使った最強の学習法

英語は文系、理系問わず多くの大学入試で必要とされる科目である。

大学入試だけでない、社会で活躍するうえでも高い英語力が求められている。

そのため高校のうちからしっかりと英語を勉強しなければならない

では具体的に英語力には何が必要であるだろうか。

例えば単語力、語彙力、文法力、リーディング力、ヒアリング力などが挙げられるであろう。

単語力は単語帳、リーディング力は長文読解問題、ヒアリング力はリスニングの参考書で演習を積むことで伸ばすことができる。

では語彙力文法力はどのように勉強すればよいだろうか。

そこで英語の成績がなかなか高校生の諸君にオススメしたい参考書がある。

「スクランブル英文法・語法」という参考書をご存じだろうか。

英文法や語法問題を演習できる参考書である。

この記事ではスクランブル英文法・語法の特徴、メリットとデメリット、またそれを使った最強の学習法について説明する。

目次

スクランブル英文法・語法ってなに?

この章ではスクランブル英文法・語法の特徴、ねらいについて説明する。

スクランブル英文法・語法の特徴

スクランブル英文法・語法は旺文社が出版している大学入試英語の参考書であり、書店やネットにて1500円程度で手に入れることができる。

入試に頻出する文法・語法問題1667問を収録、過去問を研究して厳選された良問が多いのが特徴だ。

この問題集は文法、語法、語彙、イディオム、会話表現、発音・アクセントの6つのPartから構成されており、特定の分野に限らず総合的な英語の演習を積むことが可能な1冊である。

1問1答形式で左側の頁に問題、右側の頁には解答と詳しい解説が書かれており、見開き2ページで完結されている。

スクランブル英文法・語法のねらい

スクランブル英文法・語法は参考書ではない

だから文法・語法の勉強をゼロから始めようとしている人にはオススメできない

英文法の基本的な知識や規則をひと通り学習し、文法・語法の問題の演習を積みたい人がこの問題集は適している。

したがって学校の英文法の授業、もしくは文法の参考書をひと通り修了した段階でこの問題集を始める、というのが非常にスムーズである。

このスクランブル英文法・語法をマスターすれば、センター試験レベルはもちろんのこと、地方国公立大やMARCH、関関同立

などの中堅~難関私立大学を目指せるレベルまで到達させることができる。

スクランブルのメリット

スクランブルの主な特徴がわかったところで、ここではスクランブルのメリットについて解説する。

これ1冊で総合的な英語力が身につく

先ほども少し述べたがこの問題集は

  1. 文法
  2. 語法
  3. 語彙
  4. イディオム
  5. 会話表現
  6. 発音・アクセント

6つのパートから編成されており、これら6つの力を1冊で伸ばすことが可能である

文法は単語と単語、あるいは節と節接続における規則や構造のことであり、英語を学ぶ上で重要な事項であることは言うまでもない。

では語法は何だろうか、文法とは何が違うのであろうか。

語法とは単語の使い分けのことであり、どれだけ語彙やイディオムの知識があるかが重要である。

あまり語法問題を解いたことがないと感じている人もいるかもしれないが、実は文法問題とよく一緒に出題されており、重要事項なのである

そして高校生、受験生諸君が意外と軽視しがちなのが会話表現である

会話表現はセンター試験だけでなく二次試験にもよく出題される分野で、会話特有の表現やフレーズが多くあるためひと通り学習しておくことが必須なセクションである。

また1667問と問題の量と質が高いのも魅力のひとつである。

一問一答形式だからすぐに解答と解説を確認できる

スクランブル英文法・語法は一問一問独立した問題が出題される一問一答形式である。

見開きの左ページに問題、右ページに解答・解説があるため、問題を回答してすぐ答え合わせというスピーディーな学習が可能である。

解説も詳しく書かれているためどうしてこの選択肢は不正解なのかも納得して理解することができるのだ。

またチェック欄がついているから復習のときも便利である。

重要度や難易度が明確だから効率よく学習できる

各問題には頻度を示す「超頻出/頻出/無マーク(=重要問題)」と難易度を示す「基本/発展/無マーク(=基礎)」のマークが

印されているため、テストの直前などのあまり時間がなく軽く復習したいときや、基礎から解きたい場合、またはその逆で基礎は自信があるから基本と発展レベルの力を伸ばしたい、など細かな場面に効率的に対応できるメリットがある。

スクランブルのデメリット

メリットばかりではなくもちろんデメリットも存在する。

ここではスクランブルのデメリットを2つ解説する。

著書がひとりである

スクランブル英文法・語法の著者がひとりであるのに対して、類似する参考書である「Next Stage」や「UPGRADE」は共著によって出版されている。

著書がひとりであることは共著に比べて問題に偏りが出る可能性がある、ということであるから少し不安がある

ちなみにNext Stage(通称:ネクステ)に関しては以下の記事でも解説されているので合わせて見て欲しい。

効率よく英語の点数があがる!定番参考書ネクステの正しい使い方

英語初心者には適さない

第1章でも少し説明したが、このスクランブル英文法・語法は基礎的な文法知識を習得した人が演習することをねらいとした参考書であるからして、これから英文法を学ぼうとしている人にはこの参考書はオススメできない。

一度文法や語法の知識のインプットが完了し、アウトプットのトレーニングを始める段階になってからスクランブル英文法・語法を開こう。

スクランブル英文法・語法を使った最強の学習法

ここまででスクランブル英文法・語法の特徴、利点と欠点は理解いていただけただろう。

では次にスクランブルを使った最強の学習方法について説明する。

左頁で問題を解き、右頁で解説を読む

まずは左ページの問題を解いて、右のページで答え合わせをしながら解説を読む、これがスクランブル英文法・語法の基本的な学習方法である。

右ページで答え合わせをするときに、設問の意図、ポイントを理解することが大切である。

ペンでマーキングする

スクランブル英文法・語法は重要ポイントが赤字になっていて付属している赤シートで隠すことができるが、それとは別に自分で重要だと思う箇所は蛍光ペンでマーキングしよう。

マーキングすることで復習する際に便利なうえ、メリハリをつけて読めるため記憶に残りやすくなるのである。

また別の色の蛍光ペンで覚えるべき単語やイディオムをマーカーしておくようにしよう。

これも復習の際に自分が前回覚えていなかった単語を確認することができるからである。

重要項目と単語を別の色で区別することで必要な情報が頭の中で整理、吸収しやすくなるのでぜひ試してもらいたい。

☑をつける

問題を解き、解説を読んだら復習のためにチェックをつけるようにしよう

チェックの付け方はそれぞれ自分たちで決めてもらって構わない。

例えば正解した問題にはチェックをつけて、復習するときはチェックがついていない不正解だった問題を中心に学習し、すべての問題にチェックがつくまで繰り返し取り組むという方法がある。

これによってニガテを重点的に学習できるため効率よく英語力を伸ばすことが可能なのである

出てくる英文を理解する

穴埋めや整序問題では完成した英文の日本語訳を必ず参照するようにしよう

この作業、単純に答え合わせをして読み流すだけになっている人が多いのではないだろうか。

しかしこのような参考書に出てくる英文は英文解釈や英作文など複雑な文章を扱うときの骨組みになるのである。

だからでてきた文章の日本語訳の参照と文構造の理解を必ずおこなうようにしよう。

英語が苦手な人はさらに出てくる英文法をノートに書き写すことをオススメする。

そうすることで記憶に定着しやすくなり、英作文や読解に役立てることができるのだ。

スクランブル英文法・語法が終わったら…

スクランブル英文法・語法は基礎~応用レベルまで幅広くカバーしているため、入試の直前まで継続的に何回でも復習するようにしよう

また直前期になったら文法項目別に分かれていない問題集で自分の力を試して最終チェックしよう。

その際にスクランブル英文法・語法では出てこなかった細かな知識を吸収して文法・語法事項の知識の穴を埋めてさらなる向上を目指し、どんな問題が出ても対応できる力をつけよう

まとめ

ここまでスクランブル英文法・語法の特徴、メリット・デメリットと勉強法について説明してきた。

英文法、語法は英文読解問題を解くうえでも、英作文問題を解くうえでも骨組となってくるため早めに学習を始めなければならない。

スクランブル英文法・語法を活用して文法・語法力を伸ばし、志望大学合格に一歩近づいていただきたい

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