受験英語において得点力を上げるためには、まず英文法の完成が必須だ。
英文法の勉強のために、あなたはどんな参考書を使っているだろうか?
世の中には様々な参考書が存在するが、参考書によっては情報量が少なすぎたり、周りくどい説明で受験生を惑わすものが少なくない。
そこで今回は、効率的に英文法や語法をマスターすることができ、さらにセンター英語で得点を稼ぐことができるようになる参考書を紹介する。
その名も『Next stage』(ネクステージ、通称ネクステ)だ。
受験生にとって何が良い参考書で何がそうでなのかが分かりにくい中で、「ネクステ」は絶大の人気を誇る参考書だ。
この記事では、受験英語においてバイブルとしている学生も多いそんな「ネクステ」の正しい使い方を説明する。
この記事を読んで、「ネクステ」を誰よりも効率良くマスターし、受験に必須な英文法知識を完成させよう。
そもそも「ネクステ」とは
まずは、ネクステとはどのような参考書なのかを知ろう。
ネクステは、主に以下の6つのカテゴリーからなる参考書だ。
- 文法
- 語法
- イディオム
- 会話表現
- 単語・語彙
- アクセント
- 発音
これらは大学入試では頻出項目であり、これ一冊で大学入試英語の主に文法問題はカバーできてしまうのだ。
その情報量は非常に多く、網羅的で、ネクステの宣伝文句として
センター試験・中堅大学では「差をつける」レベルまで、難関大学では「合格ラインに到達できる」レベルまでの情報量。
と謳われている。
さらに、「会話表現」や「アクセント・発音」の項目のテキストを読み上げた音声CDがついている。
ネクステは、リスニングの基礎力アップにも使うことができるのだ。
また、同じような英文法の参考書としてはForestが挙げられる。
こちらも以下の記事で解説しているので是非参考にしてほしい。
ネクステはどんな人向きか
英文法、特に大学入試対策には万能のネクステだが、どんな参考書にも向いている人と向いていない人がいる。
まず、向いている人は、一通り文法について一定の理解をしている人たちだ。
例えば、受験を控えた高校3年生や、浪人生は特にやる価値がある。
高校英語で必須の文法事項をほぼ全範囲、授業を受け終わったのであれば高校2年生であっても使うことができる。
また、学年にとらわれずとも、以下の目標を達成したい人にはとても向いている。
- 模試でいつも英文法の得点が低い人(英文法の得点を上げたい人)
- センター英語の「発音・アクセント」問題で満点を取りたい人
- 大学受験の頻出項目をどれだけ習熟できているかチェックできる参考書がほしい人
逆に、ネクステに向いていないのは、文法事項をあまり学習してこなかった人だ。
ネクステは、基本的には問題とその解説が載せてあるいわゆる問題集だ。
それぞれの文法の説明は非常に簡潔なので、一から文法を勉強するのには向いていない。
まだ基本的な文法を理解できていないという場合には、 まずはネクステとは別な講義本を読んでおくことをお勧めする。
ネクステの正しい使い方
ネクステを使うにあたって、最も気を付けなければならないのが「どのように」参考書を進めるかという問題だ。
いくら参考書が良質であっても、それを使用した効果を最大限発揮するためには、正しく使わなければならない。
ここでは、受験生が踏まえておくべき、ネクステの正しい使い方を紹介する。
前提:「3周以上」
前提として、ネクステは3周以上解きなおすつもりで使おう。
500ページ以上あるこのテクストを3回以上解くのは至難の業のように思う。
しかし、ネクステを3回解けば、文法問題はこの問題集以外に取り組む必要はない。
手間がかかる勉強法に見えて、実は非常に効率的な勉強法なのだ。
1周目「自分の苦手領域を把握する」
まず1周目は、自分の苦手領域を把握することを目的として取り組もう。
一つ一つの問題の解説を丁寧に読む必要はここではそれほど存在しない。
まずは最後の問題まできちんとやり切ることが大切だ。
そして、解いた問題は答えをテキストに書かずに、頭の中で考えたままにするか、ノートに書き出そう。
そうすることで二回目以降もそのテキストを生かすことができる。
解き終わったら解答を確認して、間違った問題には×を、当たっていたが自信のなかったものには△を書き入れよう。
2周目「自分の苦手領域を潰す」
次に、2周目は自分の苦手領域を潰すことを目的として取り組もう。
1周目での成績は関係ない。
この2周目、3周目でいかに自分の現在の苦手領域を克服することができるかが問題なのだ。
1周目で×や△のつけた問題を中心に、もう一度初めから解きなおそう。
さらにそこで間違えた場合は、1周目と同じく記号を書き入れてチェックしよう。
1周目と違い、それほど時間はかからないだろう。
少し余裕があるという場合には、きちんと解説を読み込もう。
3周目「知識の完成」
最後に、3周目で目指すのは知識の完成だ。
人間は同じことを何度も繰り返し行うことで知識を頭に定着させることができる。
この3回目では、もう一度初めのようにすべての問題にあたり、すでに解ける問題はその確認を、苦手な問題はその解説の理解を行う。
以上のプロセスを経ることで、圧倒的に効率よくネクステをマスターすることができるのだ。
まとめ
以上、この記事では「ネクステ」の正しい使い方を説明した。
参考書を以上のような目的意識を持ちながら3周することで、確実に効率よく知識の吸収ができる。
また、ネクステはそこまでしてでも解く価値のある、貴重な良質の参考書である。
受験英語で勝ち抜くために、ネクステを3周して効率よく英文法知識を身に着けよう。
また、ネクステ以外にも英語の文法の勉強法はこのサイトではたくさん述べられている。
以下のリンクにその記事がたくさんあるので合わせてみておこう。