点が取りにくいと言われている国語の中でも、古文を苦手としている受験生は多い。
現代の高校生にとって、古文は同じ日本語だと思われないくらいすごく取っ付き難いものだろう。
しかし、受験において、古文は鍵を握る科目だ。
なぜなら、古文はある程度の暗記さえできてしまえば、誰でも簡単に得点を稼ぐことのできる科目だからだ。
古文で得点を稼げるようになるための鍵は、まず、どれだけ単語を覚えるかということである。
受験古文で必要とされる単語は意外に少なく、そしてそれらの単語さえまず覚えてしまえば、古文を読む基礎力がつく。
今回紹介する「マドンナ古文単語」は、勉強を楽しみながら古文を得意科目にできるとっておきの参考書だ。
この記事を読んで、「マドンナ古文単語」を使う3つのメリットと1か月で効率的に古文単語をマスターする方法を学び、古文を得点源にしよう。
また、マドンナシリーズはマドンナ古文単語の他に3冊存在する。
これらについては以下の記事で説明されているので詳しくみておこう。
センター古文で満点がとれる「マドンナ」4冊のメリットと活用法
「マドンナ古文単語」とは
はじめに、今回紹介する「マドンナ古文単語」の特徴を説明する。
「マドンナ古文単語」の正式名は
『マドンナ古文単語230 パワーアップ版: 別冊単語カードつき』
である。
暗記しやすいように、様々なゴロが収録されているだけでなく、古文単語それぞれの語源や原義が載せられている。
また、古文単語に合わせたユニークな挿し絵が印象的で、覚えやすくなっている。
さらに、現代文まじりの例文も豊富で、古文に馴染みのない高校生にも取り組みやすいような工夫がなされているのが特長だ。
その上、この単語帳には単語カードまで付いてくる。
なお、マドンナ古文はシリーズで、以下のような参考書も出版されている。
『大学受験超基礎シリーズ マドンナ古文 パワーアップ版 Kindle版』
『マドンナ センター古文 大学受験 超基礎』
『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』
先ほども述べたようにこれらについては以下の記事で解説されている。
センター古文で満点がとれる「マドンナ」4冊のメリットと活用法
また、『マドンナ古文常識217パワーアップ版』についても個別に以下の記事が存在する。
難関大古文を攻略できるマドンナ古文常識の3つのメリットと使い方
これらのシリーズ本も同時に取り組むことによって、さらに古文が理解しやすくなるだろう。
「マドンナ古文単語」に向いている人
次に、「マドンナ古文単語」がどんな人に向いているかを解説する。
『マドンナ古文単語230 パワーアップ版』という名前からもわかるように、この参考書には厳選された230語の古文単語が収録されている。
さらに、その厳選230語のほかに、関係する語彙なども掲載されており、それらを含めると全部で382語となる。
これは、他に出版されている古文単語帳と比べると同量か、やや少ない。
しかし、センター試験レベルでは充分な単語量だ。
なので、古文を読むのに基本となる単語をおさえたい高校一年生から、受験前(特にセンター試験前)の高校三年生まで幅広い層が使うことができる。
「マドンナ古文単語」を使う3つのメリット
ここまで、「マドンナ古文単語」の特徴や、どんな人が向いているかについて説明してきた。
次は、具体的に「マドンナ古文単語」を使って勉強する3つのメリットを紹介する。
例文がわかりやすい
古文単語を覚えるに当たって大切なことは、単語を単体で覚えるのではなく、例文で覚えることだ。
なぜなら、例文で覚えることで初めて、その単語が出てくる文脈がわかり、適切な意味がわかるからだ。
このように重要な例文だが、古文単語帳によっては、そもそも例文を載せていないものも存在する。
例文を載せている単語帳であっても、有名な作品からの難解な文章の引用であるという場合もある。
しかし、「マドンナ古文単語」には以下のような現代文まじりの例文が収録されているため、非常に取り組みやすい。
さらに、ひとつひとつの例文に解説が載っているのだ。
【以下本文より引用】
・噂には聞いていたが、げに立派な人である。
▶「実に」と書く。「本当に」立派な人だと納得している。
・あからさまに抱いてあやすうちに、幼児が寝つくのはかわいい。
▶古典では“露骨に”の意味はない。「ちょっと」抱いて。
・贅沢な暮らしをしている政治家が貧しい盗人を罰するのはひがごとだ。
▶処罰は「間違い」だ。貧困をなくす政治をするのが先決だと言いたいのである。
単語カードが付いてくる
二つ目の「マドンナ古文単語」を使うメリットは、単語カードが付いてくるということだ。
単語カードは英単語学習などで定番の方法だが、なかなか自分で作るのには手間がかかる。
しかし、この参考書を買うと単語カードが付いてくるため、時間をロスすることがない。
さらに、単語カードにも挿し絵が書いており、暗記しやすい工夫がなされている。
無料で音声教材を利用できる
三つ目のメリットは、無料で音声教材を利用できることである。
この無料教材は以下のサイトから利用することができる。
「『マドンナ古文単語230 パワーアップ版』耳から覚える音声講座」
https://webgk.gakken.jp/madonna/kobun230/
まだ買うかどうか迷っている人が聞くのも良いだろう。
英単語などではこちらの方法も定番だが、古文単語の教材で音声を用意しているものは少ない。
この音声講座を利用することで、インプットの方法が増え、さらに効率よく単語を覚えることができるのだ。
「マドンナ古文単語」の活用法
以上、「マドンナ古文単語」を使う3つのメリットについて解説した。
このようにメリットの多い単語帳であるが、それを使って本当に実力を伸ばせるかどうかは、「どのように使うか」にかかっている。
次に、「マドンナ古文単語」をたった三週間で完璧にマスターする方法を伝授する。
「マドンナ古文単語」を三週間でマスターする方法
古文単語を230語暗記することは、その気になれば1日でも可能である。
しかし、短期記憶では、脳に定着せず、試験までに忘れてしまう恐れが高い。
そこで、ここではたった三週間でずっと覚え続けることができる活用法を説明する。
まず、古文単語の解説を読んで一つひとつの単語の意味を理解しよう。
次に、単語カードを使って、以下の3つのレベルに分類する。
- 意味をちゃんと覚えたもの (=◎)
- 何秒か考えれば意味を思い出せるもの (=△)
- 意味を覚えられていないもの (=バツ)
多義語のうち一つだけしか覚えられていないものなども、一つひとつの意味に対してマーキングすることが重要だ。
あとは、単語カードを空き時間に復習し、バツがつく単語を減らしていくことを目的とする。
1日に35単語に取り組めば、たった1週間でこの単語帳に収録された230語を一周できる。
そして、この手順で1週間にこの単語帳を一周するという勉強法を3週間続ける。
2周目以降は、マーキングに使うペンの色を変えてみよう。
回数が増えていくにつれて意味を覚えたものが増えていくはずだ。
3周目に入った時は、バツがついたものだけに限って単語暗記をするとさらに効率が上がる。
以上によって、たった3週間で古文単語はマスターできるのだ。
まとめ
以上、この記事では「マドンナ古文単語」を使う3つのメリットと、3週間で古文単語をマスターする活用法を紹介した。
古文単語は受験生に取って取っ付き難く、難しいと敬遠されがちな科目である。
しかし実は暗記するべき項目は少なく、いかに古文を攻略するかが、受験の結果を左右すると言っても過言ではない。
特に、「マドンナ古文単語」は分かりやすい工夫が施されており、高校一年生から取り組むことができる単語帳である。
受験までまだ余裕のある高校一年生も、受験直前の高校三年生も、「マドンナ古文単語」で古文単語対策をしよう。
この記事で紹介した活用法にのっとれば、必ず3週間という短期間で古文単語をマスターすることが可能だ。
◆参考
「学研Web講座 マドンナ古文Web 大学受験に備えるオンライン動画レッスン」