共通テスト国語の中でも、点数が取りずらくとっつきにくいのが古文ではないだろうか。
実際、多くの受験生が古文に苦手意識を抱いている。
確かに、古文は文法や単語、さらには古文常識まで含めると、現代文よりはるかに覚えることが多いように思える。
しかし、それらの知識を初心者にもわかりやすく、そして覚えやすく解説してくれる参考書がある。
それが「マドンナ古文」シリーズだ。
この記事では、「マドンナ古文」の中でも特に共通テスト古文で点を取るために必須の4冊を取り上げる。
そして、その4冊の参考書のメリット、および活用法を紹介する。
この記事を読んで、「マドンナ古文」シリーズで効率的に勉強し、共通テスト古文で楽々満点を狙おう!
「マドンナ古文」シリーズとは
まずは、そもそも「マドンナ古文」シリーズとは何かを説明する。
「マドンナ古文」とは、古文の名講師である荻野文子先生が執筆した参考書のことだ。
累計で400万部を超えており、大学受験の古文対策の定番参考書と言っても過言ではない。
今回は、数ある「マドンナ古文」シリーズの中から、特に共通テスト古文対策に役立つ4冊を選んだ。
次にあげる4冊である。
- マドンナ古文 パワーアップ版: 別冊 「識別&訳し分け」早わかりチャートつき
- マドンナ古文単語230 パワーアップ版
- マドンナ古文常識217 パワーアップ版
- 古文完全攻略 マドンナ入試解法
次項からは、これらそれぞれの参考書を使うメリットを解説する。
「マドンナ古文」を使うメリット
次に、「マドンナ古文」シリーズのそれぞれの参考書を使うメリットを紹介する。
文法、単語、古文常識、共通テスト形式の順番に進める。
文法対策のメリット
まずはじめに、文法対策のメリットを解説する。
「マドンナ古文」シリーズで、文法対策に使うのは、
「マドンナ古文 パワーアップ版: 別冊 「識別&訳し分け」早わかりチャートつき」
である。
この「マドンナ古文 パワーアップ版」は、入試で問われやすい文法事項を網羅している本である。
この参考書は、「主語を補う」や「逆説と仮定」、「疑問と反語」などの読解に役立つポイントから始まる。
そして、「推量の助動詞」や「「なり」の識別」など、受験生が間違えやすいポイントを絞って解説している。
この参考書は、
「文法をある程度勉強したが、うまく古文が読めない。」
「いつも同じような文法問題で間違えてしまう」
という人にとても向いている。
「マドンナ古文 パワーアップ版」を使うと文法問題で問われやすい問題の対策ができるだけではない。
読解もスムーズにできるようになるのだ。
単語対策のメリット
次に、単語対策のメリットを解説する。
「マドンナ古文」シリーズで、単語対策に使うのは、
「マドンナ古文単語230 パワーアップ版」
である。
この参考書は収録単語数が230個と少ない方であるが、大学入試で問われる基礎単語はすべて掲載されている。
「マドンナ古文単語」はそれぞれの単語の解説が分かりやすいだけでなく、ユニークなイラストとともに覚えることができる。
また、単語カードもついてくるので、自分で単語カードを作る手間も省ける。
この参考書は、
「古文単語をどうしても覚えることができない」
「単語の暗記が面倒くさくて手が付かない」
という人にとても向いている。
「マドンナ古文単語230」を使うことで、簡単に古文単語を覚えることができ、入試で必須の古文単語をマスターすることができるのだ。
マドンナ古文単語230については、以下の記事で詳しく書かれているので是非合わせて見ておこう。
3週間で古文マスター「マドンナ古文単語」の活用法と3つのメリット
古文常識のメリット
次に、古文常識対策のメリットを解説する。
「マドンナ古文」シリーズで、古文常識対策に使うのは、
「マドンナ古文常識217 パワーアップ版 」
である。
そもそも、古文常識を勉強する必要性を感じていない受験生が多い。
しかし、特に難関大を中心に、古文常識を知っていることを前提に問題が出題されているのだ。
文法や単語ほど、時間をかける必要はない。
効率よく入試頻出項目を網羅でき、分かりやすい解説がなされているのが「マドンナ古文常識」の特長だ。
この参考書は、
「古文常識をほとんど勉強したことがない」
「効率的に試験で聞かれる古文常識を勉強したい」
という人にとても向いている。
「マドンナ古文常識」を使うことで、他の受験生が手を抜きがちな古文常識を得点アップが見込めるのだ。
マドンナ古文常識217は以下の記事で個別に詳しく書かれている。
是非合わせて参考にして欲しい。
難関大古文を攻略できるマドンナ古文常識の3つのメリットと使い方
マドンナ入試解法のメリット
最後に、マドンナ入試解法のメリットを解説する。
「マドンナ古文」シリーズで、共通テスト対策に使うのは、
「古文完全攻略 マドンナ入試解法」
である。
この参考書は、共通テスト古文でよく出題される設問形式や文法問題に詳細な解説をしている。
厳選された過去問が収録されており、本番と同じ形式で演習をする経験が積めるのがまず一つ目のメリットだ。
そしてさらに、解き方の手順、そして選択肢をどう選ぶのかという共通テスト古文で直接役に立つテクニックが身に付くようになっている。
この参考書は、
「共通テスト古文の解き方を知りたい」
「共通テストレベルの力試しをしたい」
という人にとても向いている。
「古文完全攻略 マドンナ入試解法」を使うことで、共通テスト古文をどう解けばよいのかという方法論を吸収することができる。
更には、満点を取ることさえ見込めるのだ。
ただ、この参考書を使うにあたって1点注意が必要だ。
他の3冊とは異なり、いきなりこの本を使い出してもあまり効果がないのだ。
この参考書はどちらかというと総合演習を目的とした位置付けになっていおり、残りの3冊で学ぶような単語、文法、常識が備わっていること前提で書かれている。
よって、単語、文法、古文常識などを一切勉強せずにいきなりこの問題集を解いたところでなんら効果を発揮しない。
十分基礎を積み上げてからこの参考書に移り総仕上げをするイメージを持っていてほしい。
共通テスト古文を攻略する「マドンナ古文」活用法
最後に、これらを効率的に活用し、共通テスト古文で満点を狙う方法を紹介する。
まず、初めに固めるのは、文法と単語だ。
すでに解説したように、「マドンナ古文」の文法対策も単語対策も、入試に必須の知識が網羅されている。
これらの参考書を最低三回は読み込み、暗記することで、古典の基礎力が形成される。
そして、それがある程度固まってきたら、次に古文常識を補おう。
古文常識を学ぶことで、読解の手助けになり、特に単語のおさらいにつながる。
ちなみに、これら古文の単語や文法、古文常識などは暗記量が他の科目と比べるとかなり少ない。
単語数を英語と比べれば一目瞭然だ。
英語は単語帳に2000語はまとまっているが、古文単語の場合、マドンナシリーズでは230単語、多いもので300単語程度である。
このように暗記量がかなり少ない分、直前の対策でも間に合う。
逆にダラダラやってしまうと身につきにくくなってしまうので、短期間で集中して取り組むことをお勧めする。
あまり古文が入試結果に影響を与えない場合は高校3年生の夏、大きく影響する場合は高校3年生に入る前までに仕上げておこう。
次に、「古文完全攻略 マドンナ入試解法」を使って、古文の読解方法を学習する。
いくら単語や文法などの暗記物ができたとしてもある程度読解の訓練を積まなければいけない。
このマドンナ入試解法で古文の読解方法をマスターしよう。
最後に、共通テストの過去問を使って共通テストの形式に慣れていこう。
共通テストの問題形式は特有なので、最後は当然過去問による演習が必要になってくる。
特に、共通テスト国語は時間にかなり厳しい試験となる。
よって、共通テストの過去問を取り組むにあたっては、古文単体で解かずに、共通テスト国語全体を一気に解くことが必要だ。
ただ、共通テストの過去問は8回分程度しかなく、そこまで多くはないので注意が必要である。
そういう場合は、センター試験の過去問を活用することができる。
多少の違いはあれ、形式も難易度も似ているのでセンター試験の過去問を解くことも十分練習になる。
センター試験の場合は古文単体で解いても構わない。
個人的には、センター試験の過去問で古文単体をある程度練習してから、共通テストの過去問で国語を一気に演習することをおすすめする。
また、間違えた問題があればなぜ間違えたかを確認し、解きなおして100パーセント理解できるようになっておくことが必要だ。
そして何より、どのように解けば点数につながるのか、という点をマスターしよう。
まとめ
この記事では、「マドンナ古文」シリーズ4冊のメリットと、活用法を紹介した。
「マドンナ古文」シリーズはどの参考書も、大学入試で問われるポイントを的確に押さえている素晴らしい参考書だ。
文法・単語、そして古文常識、最後に共通テスト形式の対策、という4つのステップを踏むことで、確実に共通テスト古文で点数を取る力が身に付く。
「マドンナ古文」シリーズを活用して、共通テスト古文で満点を取ろう!