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古文総合力をつける!重要古文単語315の使い方4ステップ

高校生、受験生のみんなは、古文単語をしっかりと暗記しているだろうか?

古文単語は、現代語と通じている部分も多く、軽視されがちだ。

しかし、そんな中でも現代語と意味が違ったり、あるいはほとんど聞いたことがないような単語も多く存在する。

そして、そんな単語こそが他の受験生と差をつける問題、または受験生としての基本知識の問題として出題されることが多い。

そんな古文単語を習得することこそが、受験で古文を攻略し、ひいては国語を攻略するカギとして重要なのだ。

そしてそんな古文単語を勉強するにあたって重要なのが、古文の常識とともに古文単語を学んでいくことだ。

古文単語はその意味が、その時代の常識や基礎知識と密接に関係している。

例えば「見ゆ」という言葉は古文単語では(女性が)結婚する、という意味を持っているが、これはかつて平安時代において女性は男性の前に姿を現して会う、という機会が現代に比べて極端に少なく、男性にその姿を見られるときは結婚する時だった、という当時の常識から来ているものだ。

このような古典常識を踏まえた単語の意味というのは、ただ単純に単語の意味を丸暗記しようとするだけではなかなか覚えることができない。

そんな古文常識と古文単語を同時に覚えることができるのが、「重要古文単語 315」だ。

目次

重要古文単語 315について

「重要古文単語 315」は桐原書店から出ている単語帳だ。

公式HPにも、

よりわかりやすく、より親しみやすく。

とあるように、単に単語を羅列するだけでなく、他の単語帳とは一線を画した使いやすいデザインや、丁寧な解説によって多くの受験生に支持されている。

その内容は、

  • 最重要語
  • 重要語
  • 敬語

の3つの章に分かれているほか、付録として慣用句や古典常識にも触れられており、まさに盛りだくさんの内容となっている。

収録語は315となっており、一見少ないように見えるかもしれないが、これは見出し語のみの数であり見出し語以外にも関連語や常識語として400語以上が掲載されている。

レベルとしては、古典があまり得意な人でも使いやすいレベルから始まるが、古典は英語と比べて単語帳のレベルに大きな差がないので、基本的には一冊をまんべんなくやっていく形で良い

以上のような特徴が重要古文単語315にはあるが、他の単語帳と比べた特徴はやはり古文単語がただ無機的に並べられているのではないというところだ。

イラストも絡めた詳しい解説や、実際にその単語が使われている古典作品などと一緒に古文単語が掲載されていることで、より親しみやすくなっているのだ。

特に古文常識についてはそれぞれの語においても解説されている上でさらに付録にもまとめて掲載されており、力が入れられているのがわかる。

古文常識は、専門の参考書などもあり、それを使って勉強するべきかどうかというのは受験生なら悩むところではあるが、専門の本を使うよりもこの本のように他の様々な知識とともに組み合わせて覚えることが重要だ。

というのは、古文常識は単語よりもさらに私たちの日常生活に関連が薄いことが多く、なかなかそれ単体では覚えることが難しいからだ。

例文などと並んで古文常識が掲載されている重要古文単語 315を活用することで、より効率よく暗記することができる。

 

また、他の古文の参考書は以下の記事に書かれているので、合わせて見て欲しい。

センター古文で満点がとれる「マドンナ」4冊のメリットと活用法

重要古文単語315の使い方4ステップ

ここまで、重要古文単語315について、その特徴を見てきた。

古文常識など、使える知識が多く掲載されている重要古文単語だが、その知識を定着させなければ意味がない。

ここからは、そんな重要古文単語の使い方を4つのステップに分けて解説していく。

正しい使い方で、より効率よく重要古文単語315を使用していこう。

ステップ1:まずは見出し語をチェック

まずはそれぞれの見出し語を見ていこう。

重要古文単語315の強みであるイラストを活用するためにも、単語のイメージとしてイラストもしっかり見ておくのが重要だ。

イラストと同時に、単語に付随している解説も必ず読んでおこう。

このように純粋な暗記をするのではなく、何か他のものとからめて覚えることで、より記憶が定着する。

またこのとき、自分がすでに「この単語は覚えているな」と思える単語には○、「まだこの単語は覚えていないな」と思う単語には×を書いていこう。

これは後でもう一度学習するときのためのものなので必ずやってほしい。

ステップ2:関連語&例文をチェック

見出し語をチェックしたら、次は関連語や、例文を見ていこう。

関連語は見出し語に関連がある語で、意味的にも見出し語と近いものが多いはずだから、見出し語の暗記にも役に立つ。

また、例文は有名な古文作品の中から見出し語が使用されている部分が掲載されている。

イラストや解説と同様に単語暗記の手助けになると同時に、有名な古文作品からの抜粋のため、本番の入試問題を解く際にも文章の理解を助けてくれる。

ステップ3:覚えているか確認しよう

ここまでのステップで、掲載されている単語のチェックができた。

次は、チェックした単語が本当に自分の頭に入っているか確認しよう。

それぞれの単語について、友達と問題を出し合うなどして、確認テストを行おう。

このとき、テストで間違えた単語にも×を再びつけておくのが重要だ。

こうすることによって自分がどの単語をどれだけ間違えているかを明確に把握することが可能だ。

自分の苦手分野をなくすためにも、確認テストの復習は必ず行おう。

ステップ4:模試、確認テストの前には

模試や確認テストの前には、これまでで分かった自分の苦手範囲を見直してから臨もう。

これだけでも効果はあるが、それらの試験の後にもう一度重要古文単語を開いてみて、意味が分からなかった単語が掲載されていないか、自分はその単語に○をつけているか×をつけているかを確認しよう。

意外と○がついている単語でも間違えることがある。

これは「わかったつもり」と「本当に分かっている」の差というもので、わかったつもりになっている単語でも実際にテストで出ると間違えることが往々にしてある。

このような「わかったつもり」の単語も、確実に正解できるようにするためにテストの後にもしっかり復習しておこう。

 

古文単語の暗記法に焦点を当てられた記事もあるので、以下の記事を参考にして欲しい。

最強の古典単語暗記法と古文攻略法を、東大生が解説してみる

まとめ

以上で、古文単語帳「重要古文単語315」について、その特徴と使用法について解説した。

古文単語だけでなく古文常識も覚えることができるこの参考書を使うことで、単なる古文単語力でなく古文の総合力を上げることができる。

今回の記事で紹介した使用法を使って、古文の成績アップにつなげていこう

また、他にも古文の勉強法が載っている記事はたくさんあるのでそれも合わせて見ておこう。

古文単語の勉強法

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