古文単語は、受験生の苦手になりやすいジャンルの一つだ。
日常的に使われる現代語と似ているようで、古語としての意味を別に持っている単語も多く、好き嫌いがはっきり分かれる分野といってよいだろう。
そんな古文単語を覚えるためには、どのような方法を用いるのが良いだろうか?
受験生がよくやる方法として、「例文や問題文をとりあえず読んで、その中に出てきた単語を一つづつ覚えていく」というやり方がある。
しかし、古文を読むことが苦手という人は、単語暗記だけをやろうとしてもなかなか進まないということもある。
そんな古文苦手の人でも、古文単語を暗記できるようになる本がある。
それが、「古文単語ゴロゴ」だ。
この記事では、古文単語をなかなか覚えられない人にうってつけの古文単語ゴロゴを、その内容及び使用方法とともに解説していく。
この記事を読んで、古文嫌いを解消できるような勉強方法を身に着けてほしい。
古文単語ゴロゴについて
古文単語ゴロゴは、スタディカンパニーから出版されている古文単語帳だ。
著者の板野博行は、東進衛星予備校でも教えている実力派である。
その代表作であるゴロゴシリーズは単語帳以外にも文法・読解・現代文など幅広く展開されており、書店で目にした受験生も多いだろう。
そんなシリーズの中でも古文単語ゴロゴは単なる単語帳にとどまらず、アプリ・CDも存在するゴロゴシリーズの看板商品といっていい。
古文単語ゴロゴをお勧めしたい人
古文単語ゴロゴの特徴といえば、やはり「語呂で単語を覚えられる」ことにある。
語呂で単語を覚えることについては、「そんなの邪道だし、語呂抜きで覚えたほうがよい」と考える人もいるだろう。
その人はこの単語帳を使う必要はない。
ゴロゴを使わずとも、古文を読みながら、あるいは古文常識とセットで、古文単語を覚えられる単語帳はほかにも多くある。
例えば、マドンナ古文単語や重要古文単語315がこれにあたる。
この単語帳をお勧めしたい人は、「単なる暗記で古文単語を覚えることができない」、「古文の文章を読むのが極端に苦手」という人なのだ。
語呂によって古文単語を覚えるきっかけを得ることができれば、そのあとの古文勉強の効率は格段に上がる。
古文知識ゼロから古文勉強へのきっかけを作ることができる単語帳、それが古文単語ゴロゴである。
ゴロゴで古文を伸ばすことができる理由
また、ゴロゴはきっかけを作るだけでなく、そのあとの勉強をもサポートしてくれる。
最頻出168語についている例文は、最頻出単語への理解を深めてくれるだけでなく、短文解釈の練習にもつながるだろう。
語呂がついていることでより連想がしやすくなり、実践でも使うことのできる知識を身に着けることが可能だ。
このように、古文単語ゴロゴには古文を伸ばすことができるようになる長所が多く存在するのだ。
古文単語ゴロゴの使い方
ここまで、古文単語ゴロゴの特徴についてみてきた。
古文単語ゴロゴは古文が苦手な人でも古文学習のきっかけを作ることができる単語帳だ。
しかし、そんな古文単語ゴロゴも使い方を間違えては、効率が悪くなる。
ここでは、そんな古文単語ゴロゴの使い方について、4つのステップに分けて解説していく。
Step1:語呂で見出し語を確認
古文単語ゴロゴのポイントといえば、やはり語呂による暗記だ。
各単語についている語呂を使って、見出し語を確認していこう。
語呂だけでなく、イラストも使用してなるべくイメージが残る暗記を意識することで、知識はさらに定着しやすくなるだろう。
また、なかなか読む時間がない人は、CD付属版を買って通学中に聞いてみるだけでも効果がある。
とにかく、「古文単語」と「その古文単語の意味」を様々な方法で自分の頭の中で結び付けられるよう意識しよう。
Step2:単語を友達と問題を出し合いながら確認
語呂を確認できたら次は、その意味が分かっているか友達と簡単にテストをしてみよう。
一緒にやってくれる友達がいなければ、親などを使ったり自分でテストを作ってやるというやり方でも良い。
この時、あまりできていなくても落ち込むことはない。
重要なのは、本番の試験の時までに知識を自分の身に定着させておくことだからだ。
間違えた部分に印をつけておくことで、後からでも確認することがしやすくなる。
この部分を繰り返し復習することで、最終的にすべての単語の意味を覚えられるようにしよう。
Step3:例文で理解を深める
単語の意味についての確認ができたら、次は実際の文章の中でその単語の意味がわかるかを確認していこう。
最頻出168語についている例文は、最頻出語の理解を深めるだけでなく、短文読解の練習にもなるだろう。
実際の試験問題のつもりで、古文の意味を汲み取ることができるか試してみよう。
Step4:試験のたびにゴロゴで復習
ゴロゴでの古文単語暗記は、それ単体でも有効だが、自分が受けた試験や他の問題集と組み合わせることでより効果が大きくなる。
問題の中で自分が間違えた単語、意味のわからなかった単語が、ゴロゴに掲載されていないか、されていたとしたらどんな語呂と一緒に掲載されていたかを毎回のテストの時に調べよう。
これを行うことで、間違えた単語の復習になるだけでなく、普段から単語帳を読む癖ができるから、より古文単語に親しむことができるようになる。
まさに一石二鳥の勉強法と言えるだろう。
アプリ・CDを活用した勉強も
古文単語ゴロゴの形は、本だけに留まらない。
書籍についているコードを入力することで、単語の確認ができるドリルアプリをダウンロードすることが可能になる。
このアプリを使えば、書籍を出さずとも確認ができるので、電車の中などでより確認しやすくなる。
また、上でも書いたがCDを使うことで目からだけでなく耳からの刺激を得ることもできる。
このように、本以外の媒体を使って勉強することで、効率をさらに上げることが可能だ。
まとめ
古文単語ゴロゴの特徴・使い方について解説した。
古文単語ゴロゴは、一見語呂ばかりが目立つが、例文や試験問題と併用して使うことで古文単語についての深い理解を与えてくれる実用的な参考書だ。
特に古文が今まで苦手だった人・中々古文単語を覚えられない人は、この記事で紹介した使用法を使って古文単語を覚え、古文の成績アップにつなげよう!