数学というのは、突き詰めれば突き詰めるほど面白くなる学問だ。
実際、大学受験用の数学だけでもその問題は次から次へと生み出され、月刊雑誌なども出版されている。
そんな数ある数学参考書の中でも、並大抵のものでは物足りなくなった人にオススメの参考書がある。
それが、「ハイレベル理系数学」だ。
この記事では、そんなハイレベル理系数学の特徴・使い方を解説する。
この記事を参考に、より高いレベルでの数学の力を身につけよう。
ハイレベル理系数学の特徴
ハイレベル理系数学は、その名の通り高い難易度の問題が多数収録されていることで有名だ。
河合塾から出版されており、古くから高い人気を誇っている。
では、その人気の理由とはなんだろう?
その人気の理由を解説していく。
高い難易度
上でも書いた通り、ハイレベル理系数学はその名に違わずレベルの高い問題集である。
必ず理解してほしいのは、だからと言っていきなりハイレベル理系数学からやり始めても、高いレベルの問題を解けるようになるわけではない、ということだ。
数学は知識をどのように使っていくか、を一つずつ学んでいく教科だ。
そのため、あるレベルを飛ばして学習しても、効果は薄いだろう。
結果として言いたいのは、この参考書をやるときはある程度のレベルの他の参考書を終えてから取り組んでほしい、ということだ。
具体例としては、同作者の「やさしい理系数学」の問題は簡単に解ける程度の実力がほしい。
書店でも近くに置かれているだろうから、実際に手にとって確かめてみると良いだろう。
逆に言えば、数学が好きで難関校志望の人にはハイレベル理系数学はやりごたえのある参考書として満足感を味わえるものとなる。
自分のレベルを見極めて、ハイレベル理系数学を使うかどうかを判断してほしい。
やさしい理系数学とのスムーズな接続
上にも書いた通り、ハイレベル理系数学のもう一つの特徴として、やさしい理系数学と同じシリーズ、ということが挙げられる。
やさしい理系数学は当サイトでも解説記事 があるので、ぜひ参考にしてほしい。
教科書と受験数学との接続がやさしい理系数学で行えるのなら、ハイレベル理系数学は受験数学と難関校数学の接続を行える参考書と言えるだろう。
また、やはり同じような解説の語り口などが同じであるため、その意味でもやさしい理系数学を使っていた人はハイレベル理系数学が使いやすい。
ハイレベル理系数学の使い方
ここまで、ハイレベル理系数学の特徴についてみてきた。
ハイレベル理系数学はレベルが高くやりごたえのある参考書だが、反面基礎ができていない場合は参考書をやっても逆効果になってしまう。
では、ハイレベル理系数学はどのように使うのがよいだろうか?
ここからは、ハイレベル理系数学の実際に使える使い方を解説していく。
正しい使い方で参考書を使って、成績アップにつなげていこう。
まずは問題をみて、頭だけで考える
数学の参考書でやりがちなミスは、「問題を見たらすぐに解き始めてしまい、問題文の重要な部分を見落としてしまう」というものだ。
このミスをなくすために気をつけたいのは、「問題文を読んでから実際に紙に回答を書くまでに少し時間をおく」ということだ。
実際に紙に回答を書き始めてしまうと、なかなかもう一度問題文に立ち返る、というのは難しいだろうから、この一点に気をつけるだけでケアレスミスは大きく減るだろう。
一度は解いてみて、わからなければ解答を「チラ見」
頭で考え終わったら、ようやく紙に書いて解いてみよう。
このとき、仮に途中で解き方がわからなくなったり、答えは一応出たが辻褄が合わなくなることもある。
そんなときは、まったく諦めてしまうのではなく、解答を「チラ見」して、それからもう一回解答を見ずに解いてみよう。
こうすることで、自分はどこがわかっているかをしっかり認識できるだけでなく、自分はその問題をある程度解いたという自信にもつながる。
解答をチラ見した上で、自分である程度問題を筋道立てて解く力をつけるトレーニングとして、解答の「チラ見」をぜひ試して見てほしい。
解説を熟読してもう一度解いてみる
解答をチラ見しながら解き終えることができたら、今度は解説をじっくり読んでみよう。
最終的な解答があっていても、途中減点されないような回答が作れているかを解説を読んで確かめてほしい。
そして解説を完全に理解することができたら、ここでもう一度解答を見ずに問題を解いてみよう。
こうすることで、自分がその問題をどの程度本当の意味で理解できたか、ということの指標が得られるだろう。
もし全くわからなかったらチラ見からでも解説の熟読からでももう一度やり直してほしい。
とにかく、せっかく自分がやった問題なのだから、もう一度出てきたら完璧に解けるようにしておこう。
まとめ
ハイレベル理系数学の特徴・使い方を解説した。
ハイレベル理系数学はレベルが高くやりごたえのある参考書である一方で、あまり早く手を出してしまうと得られるものは少なくなってしまう。
また、闇雲にやるのではなく効率的な方法を使うことでより成績アップにつながる勉強ができる。
今回解説した使い方を利用して、成績アップにつなげよう!