英語の得意・不得意分野の中で、「長文読解問題は得意でも文法問題は苦手」という人は多いのではないだろうか。

少し砕けた言い方をすると、「細かい文法語法は気にせずに文章の大意を読み取るのは得意だが、緻密な知識の蓄積を必要とする文法問題は苦手」ということに心当たりがある人は少なくないはずである。

文法は英語のセンスなどは関係なし、ひたすらインプットにインプットを重ねて初めて点数に結びつく、特に地道な努力が必要となる。

そこで着実に知識を定着させるために大事なのは参考書・問題集選び、そして正しい教材活用法である。今回は学校の指定参考書として広く使われ、数ある文法問題集の中でも最も有名でスタンダードといっても過言ではないネクステ(=Next Stage)の活用ポイント4選を徹底解説する。

ネクステをいきなり使うのは避ける

ネクステはいわゆる英文法・語法問題集であり、参考書ではない
つまりまだ学習していない文法事項をいきなりネクステから学ぶのは良い使い方とは言えない。

ネクステの形式としては、大学受験で頻出の文法事項語法に関する一問一答の問題が羅列されており、短文の解答解説や文法の注意事項を逐一確認しながら問題を解くことができる。

解答で文法事項に関する解説は付いているものの、内容を詳細まで詳しく理解するには不十分であり、まず他の参考書で基本的な文法を理解してからいくつか例文・例題に触れて、ようやくネクステで知識を定着させるのが最大限効果的な勉強法である。

更にネクステに取りかかる前、またはネクステと同時並行で速読英単語などの単語の問題集を使って大学受験頻出の単語や熟語を頭に入れておくと、スムーズに文法構造を学習することができる。

単語・文法系の問題集は高校1年次に一周かそれ以上繰り返して固めておくと、2・3年になった時に実践的な問題を解く作業が非常に楽になるはずである。

特に難関国公立・私大を目指す受験生は、1年次にどれだけ基礎的な単語・熟語・文法を固められるかが鍵となる。

文法問題を何度も繰り返し解く

まずは文法部分の問題をひたすら繰り返し解く

ただ問題を解き・解答を確認するだけではなく、大事なのはこの問題がどうしてこの答えになるのかを解答の解説を見ながら確認する作業である。最初の方で間違えた問題が多くても何も問題はない。

間違えた問題はもちろん、解説や他の文法参考書・教科書などできちんと誤答の原因を明確にし、正解の問題に対しても間違えて理解をしている可能性もあるため、必ず一度は参考書で該当箇所を確認してほしい。

そして正しい理解が定着するまで解く・理解するという作業を繰り返す。
ただ繰り返すといってもネクステの問題量は膨大であるから、一度に一周するのではなく日ごとに数十問や一章という区切りを作って、その区切った問題を繰り返し、完璧になったら次のセクションへと移るのが効果的である。

例えば一日50問を一区切りとして毎日15分ほどをネクステに充てれば、文法学習の時間を確保でき、毎日継続することで知識も定着しやすくなる。

もし学校の指定教材でネクステを使用しており、週一ほどで定期的に小テストを行っている場合は知識の定着度を確認する絶好の機会であるから、是非毎回完璧にしてテストに臨んでほしい。

また、受験生が苦手な分野としては時制・助動詞・仮定法などが挙げられるが、特に自分がよく間違える分野や、苦手だと認識している分野については何度も繰り返すことで間違えることなくしっかり理解できるように、後れを取らないようにしよう。

「解答の単純暗記」は禁物

ネクステの長所として1ページの中に問題・解答・解答の解説が一度に見ることができるレイアウトになっているのだが、それが落とし穴になりかねないのが「解答の単純暗記」である。

問題集の性質上、反復して解くことが大前提なのだが、何度も解いているうちに見覚えのある問題・見覚えのある解答に対して特に考えることなく解答を選んでしまうことが考えられる。

一問一問も基本的に一文とコンパクトであるから、慣れてくるとテンポよくあまり考えずに、部分的な理解だけで問題を解き、正解したから完全に理解したと錯覚してしまうかもしれない。

このような問題の解き方では、解いた実感はあっても実際は頭に入っていない事態を招きかねない。
ネクステでは解けたのに、他の試験や模試の問題で同じ文法の知識を問われた時に間違えてしまう、という悔しい誤答の原因はこのような「解答の単純暗記」である。

ネクステで一度理解した文法事項を他の問題でも応用させて正解を導くためには、問題を解く惰性を排除して、なぜこの解答では不正解なのか、この解答が正解なのかを自分で説明できるように振り返ると良い。

自分が模試などで何度も引っかかる文法事項はノートなどにまとめて次回からの取りこぼしが無いようにする。

ある程度文法の知識が固まった段階で文法問題を間違える時は、大抵ケアレスミスか、既習範囲の理解不足であるため、一度理解した部分は他の問題に応用させ、もったいない点数の取りこぼしが無いようにしたい。

センター試験のレベルになると文法は8割から満点を基盤として長文読解で差をつけるつもりで得点することを目指したい。

さらに難関大学の受験生はセンター英語の文法問題で満点を取ることはもちろん、大学独自の試験で文法問題を落とすと一気に他の受験生との差が開いてしまうため、直実に点を取るために既習範囲の得点力は高く維持しよう。

意外と使える「発音・アクセント問題」

ネクステといえば文法・語法の問題集であることは言うまでもないことであるが、実は「発音・アクセント問題」が非常に有効である。
試験に出やすい発音・アクセント問題の一覧が載っており、分量もセンター試験のレベルをおおよそ網羅しているため、ネクステで完璧にするまでにはいかなくとも、一度目を通して自分の苦手分野を知ることだけでも役に立つ。

発音・アクセント問題の活用法について、まずは付属のCDを聞きながら問題に一通り目を通して間違えた問題にマークする。

最初のうちは初見の問題も多くマークだらけになるかもしれないが、音声と一緒に何度も繰り返し聞くうちに発音・アクセントの規則性がわかってくるはずである。

ここで強調しておきたいのは、ネクステに限らず、文法などの問題集をやっただけで模試や本番の試験の出題範囲はカバーできないということである。

発音・アクセント問題も問題数が多く、センター試験レベルはおおよそ網羅しているとはいえ、完璧にカバーしているわけではない。

大事なのは日頃から触れている英文、例えば継続的に解いている長文読解問題の英文の中の単語や文法を復習することである。

わからない単語は辞書で意味と発音を調べて、より細かく文章を理解できるようになったら総まとめとして音読することをすすめる。

音読により自然と発音・アクセント問題の対策をすることができるため、長文問題を教材として最大限利用することができる。

まとめ

いかがだっただろうか。

英語受験の必携参考書「ネクステ」の活用ポイント4選としてネクステを使う際の準備、活用法、気を付けたいポイント、意外と使える発音・アクセント問題について解説した。

基本的なネクステの使い方は解説の通りだが、他にも独自の活用法を見つけたらぜひ実践してほしい。

ネクステの問題数は膨大であるから、受験に向けて長期的な計画の中でペース配分を考える必要があり、地道に継続することが大切である。

ネクステを上手く活用し、積み上げた知識で着実に点を獲得しよう