世の中に数学の参考書は数多く出回っている。
なかにはどの参考書を使って数学を勉強すればいいのかわからない人も少なくない。
そこで、みなさんはFocus Gold(フォーカスゴールド)という参考書はご存知であろうか?
数学の参考書といえばチャート式がかなり有名かもしれないが、このFocus Gold(フォーカスゴールド)も正しく使えば、かなりの効果を発揮する。
ここではFocus Goldを使うメリット、Focus Goldを用いた最強の数学勉強法を紹介する。
この記事を読んで、もし、Focus Goldを使いたい、持っているという人がいれば、この記事の勉強法を是非実践して欲しい!
また、チャート式については以下の記事を参考にして欲しい。
数学のおすすめ参考書!チャート式を使った偏差値爆上げの勉強法
Focus Goldってなに?
Focus Gold(フォーカスゴールド)がどんな参考書なのか分からない人のためにFocus Goldとはいったいどんな参考書であるのかを説明する。
Focus Goldは学校販売もしくは書店で発注しなければ手に入らない参考書である。
Focus Goldは「辞書型参考書」である。
辞書型参考書とは字の通り、英語の辞書同様に分からない問題があったときに参照する本かなり分厚い。
しかし、問題集としても優秀であり、2つの大きな特徴がある。
- 単元によって章が分けられており、例題に対応した練習問題が同じページに載っており解説や定理の説明が詳しい。
- 各々の定理や法則、パターンに即した例題が掲載されているため、広い範囲をカバーすることができ、ちょっとレベルの高い教科書としても活用できる。
つまり、一見「辞書型」とかなり分厚くて扱いづらそうだが、正しいやり方で使えば、かなり有用な問題集にもなるのだ。
Focus Goldの構成
Focus Gold(フォーカスゴールド)の構成はマスター編、チャレンジ編、実践編の3つで構成されている。
なので、ここでは、Focus Goldの構成についてマスター編、チャレンジ編、実践編の3つに分けて詳しく説明していく。
マスター編
マスター編では教科書の課程通りの章立てで問題が解説されている。
また問題のレベルが*の数で表されており、難易度が一目でわかるようになっている。
そのレベルの区分は以下のようになっている。
- *は基本レベル
- **は標準レベル
- ***は応用レベル
- ****は発展レベル
印象としては*と**は教科書レベル、***は入試に最低限必要な基礎レベル、****は大学の過去問なども掲載されており大学入試標準レベルという感じであった。
チャレンジ編
チャレンジ編では入試標準問題からやや難レベルの選問である。
中堅国公立や難関私立と呼ばれる大学を受けるためには必要なレベルの問題がそろっている。
このチャレンジ編の使い方は
- まずlevel up問題にチャレンジする
- もしわからなかったら→参照番号をもとにマスター編に戻り復習する
- Level up問題を解き終わったあとは解説level up問題で問題のポイントを確認する
- Level up 問題が終わったら演習問題に挑戦する
という流れである。
実践編
実践編では入試問題の分析や、マスター編やチャレンジ編では扱わなかった発展的な内容の事項を解説している。
また随時出てくるColumnで高校生がつまずきやすい箇所や数学的に興味深いネタが掲載されているため時々読んでみるのもおもしろい。
Focus Goldを使うメリット
ここでは数多く存在する数学の参考書の中からなぜFocus Gold(フォーカスゴールド)を選ぶべきなのかを詳しく説明する。
ここで、Focus Goldの良さを知ろう!
マスター編の例題の重要性
以前の章で詳しく説明したがFocus Goldは3編構成となっている。
ここではそのひとつであるマスター編について説明する。
定理や法則ごとに例題が固められており、それに対応した練習問題が掲載されている。
例題なんて軽くひと通り読むかあるいは読みすらしない人もいるのではないだろうか。
しかし数学の勉強において例題は重要だ。
例えば、教科書や参考書の定理や法則は一般的な事象で説明されていることが多く、読んだだけでは想像がしにくいことがある。
そこで役に立つのが例題である。
例題は具体的かつ簡素的な事象で出題されているため、定理や公式の使い方やポイントなどが理解しやすいという利点がある。
また例題に採用されている問題はその法則や公式を使用する基本的な解法で解ける場合が多く、その他の応用的な問題や類似した問題に対してその解法を利用しやすいため理解がより一層深まる。
一部の最難関大学を除いて一般的な入試で出題されるような問題は一見すると複雑で難しそうに見える。
しかし、実は基本的な解法を組み合わせることによって解くことができるだけで、難しそうに’’見えるだけ’’なのである。
しかしそのような難しく’’見えるだけ’’の問題が解けるようになるにはどの解法を組み合わせればよいのかという「解法を見極める力」が必要である。
例題の基本的な解法をマスターしてしまえばほとんどの入試問題は解くことができてしまうのだ。
しかし、いくら参考書の例題を完璧にしたからといって試験で出題された問題に対してどの解法で解いていくかを見極めるのは簡単ではない。
みんなも試験で出題されたときはどのように解けばいいのさっぱりだったが、模範解答を見てみると
なんだ、こんな単純な解法だったのか、なんでこんな問題が解けなかったのか…。
といった経験が一度はあるだろう。
つまり、これが「解法を見極める力」なのである。
この「解法を見極める力」をつけるのが非常に大変なのだ。
Focus Goldは「解法を見極める力」しっかり身につける。
しかし安心していただきたい。
この「解法を見極める力」はFocus Goldでしっかりと身につけることができるのだ。
「解法を見極める」ためには二つの力を身につけなければならない。
一つ目は「問題の類似性を見極める力」である。
試験では例題と全く同じ形式で出題されるとは限らず、求められていることは異なっても問題の本質が同じで同じ解法で解くことができるような問題が出題される。
その本質を見抜いて類似した例題を頭から引き出す力が「問題の類似性を見極める力」
である。
これは例題に付随して載っているいくつかの練習問題は出題の仕方は異なるものの例題と同様の解法で解くような問題が掲載されておりそれらの演習を積むことで身につけることが可能なのである。
またこういった経験はないだろうか。
この問題とあの問題、問題は似ているのにどうして解法や場合分けの仕方が異なっているのだろうか。
例えば関数の最大・最小を求める問題のxの範囲の場合分け、確率や場合の数で事象の場合分けやmPnとmCnの使い分けなど、これらの問題で迷ったことはないだろうか。
すなわち二つ目は「類似した問題から相違点を見極める力」である。
これも一つ目同様に類似した例題が多く掲載されているFocus Goldだからこそ身につけることのできる力なのである。
数学の勉強に関して解法パターンを覚えろという人がいるが、単に解法を記憶するのではなく、きちんと公式の導出過程を理解した上で覚えなければ意味がないとよく言われる。
解法これと同様に、もひとつひとつの計算や過程を理解した上で繰り返し演習を積んでいくうちに自然と解法パターンが身につき、結果的に記憶されているという状態がベストなのである。
Focus Goldを使った最強の勉強法
ここまで長々と数学に必要な力やFocus Gold(フォーカスゴールド)の魅力について説明してきたが、この章ではそのFocus Goldを使った最強の勉強法を紹介する。
是非、この章を読んで完全にFocus Goldを使いこなせるようになろう。
まずはマスター編から
各単元のまとめを読んで必要事項を理解する。
そのあと*から***のレベルの例題を解く。
ここはすぐ下の解説を見ながら解いても良いが必ず理解するようにしよう。
例題が終わったら対応した練習問題を自力で解いてみよう。
その単元の***までの例題、及び練習問題を解いて完全に理解したところで飛ばしていた****の問題を解く。
ここで理解するというのは、その問題をまたしばらく時間をおいて見たときに、解法が瞬時に思いつくということだ。
なので、わからなかった問題は時間をおいてもう一度解き直してみることをお勧めする。
次はチャレンジ編
マスター編を終わらせた時には確実に基礎力がついている。
それを応用する力をつけるためにチャレンジ編のlevel up問題を解く。
もし解けなくてもすぐに解説を見るのではなく、参照番号にしたがってマスター編の対応した例題に戻って復習してからもう一度挑戦してみよう。
基本的に、解答がすぐに思いつかなくても、最低でも15分は復習などをして考えて欲しい。
level up問題が終わったら解説level up問題でポイントを確認し、演習問題へ進もう。
演習問題も基本的にlevel up問題と同じ解き方で大丈夫だ。
余力があれば実践編
チャレンジ編まで完璧にマスターする頃には相当な力がついている。
しかしそれに満足することなく、できる限り実践編にも取り組んでほしい。
問題の解き方はチャレンジ編と同じように、解答がわからなくても、すぐに見るのではなく15分以上考えた上で、解答を見よう。
また、解けなかった問題は、チャレンジ編と同じように、もう一度やっておくことをお勧めする。
まとめ
これまでFocus Goldについてメリットや特徴、その使い方を説明してきた。
「Focus Goldは良書である。」という点は間違いない。
手の届くような解説がゆえに分厚くなってしまい、数学が苦手な人は拒絶反応をしてしまうかもしれないが、苦手な人こそ手を出してほしい参考書である。
もちろん数学が好きな人も取り組んでほしい、それほど良書なのである。
ぜひ今日からでも使い始めて欲しい。