東大の後期は2016年度から廃止になった。
しかし、東大の後期の過去問は2007年度以前のものであれば、前期の入試においても大いに活用することができる。
ここでは、2007年度以前の後期の過去問の活用の仕方を紹介する。
後期の問題を解くだけでも、かなり力が付き、得点が30点以上もあがる。
是非実践しよう。
注意:この対策法は基本的に、前期の過去問をある程度解けるようになった人用の対策である。
東大前期入試の過去問演習をまだ始められる力のない人は、まずは、基礎力を付けてから、過去問演習に入ろう。
また、過去問演習を始めた人でも、まだ十分演習を積んでない人は、前期の過去問を優先させよう。
以下に前期の東大の各科目の勉強法が書かれた記事を掲載しておくので、参考にして欲しい。
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後期の過去問が活用できる教科
後期の過去問といってもすべての教科が活用できるわけではない。
東大の後期入試には、総合科目という科目が三つ存在する。
そのほかにも2007年度以前は数学、理科、社会などの科目別の入試が存在した。
このうち活用できるのは、総合科目ではなく、2007年度以前の過去問の
- 数学
- 理科(物理、化学、生物、地学)
- 社会(地理、日本史、世界史)
である。
これらの科目については、後期の過去問をやるだけで、前期の成績がかなり上がるので、是非実践しよう。
後期の過去問を使うメリット
わざわざ前期の問題形式と違う、後期の問題をやる必要はないと受験生諸君はいうだろう。
確かに、問題形式が違い、あまり役立ちそうにないかもしれない。
ここでは、そんな人たちに後期の過去問演習のメリットを解説する。
東大後期は難しい良問だらけ。
東大後期は、前期よりもかなり難しい。
これは、前期よりも倍率が高く、その中で差をつけなければならないからだ。
実際、制限時間を見ればわかる通り、一問あたりに与えられた時間が前期よりも多い。
また、問題を解いてみても、前期が解ける人たちでも後期はかなり手を焼いてしまうだろう。
また、単に難しいだけでなく、コンセプトは前期と同じで、非常に良問が多い。
難しい良問を解くことがカギとなるのだ。
難しさを活かした思考の訓練
東大後期は、難しい良問だからこそ、演習する価値がある。
直前期などが迫ると、受験生は時間をはかり、切羽詰まった中で、過去問演習をする。
しかし、これでは、十分考える機会が失われてしまう。
逆に、難しい後期に挑み、時間制限を設けず頭を十分使うことによって、東大の前期でも要求される、幅広い思考力を育成することができるのだ。
以上が、東大の後期の過去問を解くことのメリットだ。
これは、東大の入試の得点を上げる上で重要なことなので、是非意識しておこう。
東大後期の過去問の演習方法
次に、東大後期の過去問の演習方法を説明する。
せっかくの貴重な過去問を間違ったやり方で使ってしまっては、時間も問題も無駄になってしまう。
是非、正しいやり方で実践していこう。
時間ははからない
東大の後期は難しいので、時間をはかっても仕方がない。
時間内に一問も解けないこともざらである。
まずは、時間をはからないで解こう。
じっくり考える時間を多めにとりその時間を大切にしていくことを重視しよう。
解けない問題への対処
東大後期の過去問は当然難しい。
よって、解けない問題が出てきても仕方がない。
しかし、ここで解けないからといって、いきなり答えを見るのは厳禁だ。
答えを知ってしまうことで、せっかくの思考のプロセスを断ち切ってしまう。
できるだけ、思考の時間を多くとるためにも、答えを「ガン見」するのではなく、「チラ見」しよう。
「チラ見」する感覚で、ヒントを得るのだ。
ある程度「チラ見」したら、そこからは自力で考えできるだけ自力で解くようにしよう。
この繰り返しのプロセスによって、東大入試で重要な幅広い思考力がついてくるのだ。
まとめ
以上が、東大の2007年度以前の後期試験の過去問を使った、対策法である。
後期といえども東大の過去問であることには変わりない。
正しい方法で演習すれば、前期の得点も30点以上上がる。
是非実践しよう。