高校生のみんなは、大学生活と言われるとどのような生活を思い浮かべるだろうか。
大学の授業だけではなく、サークル、バイト、ゼミ活動など何に力を入れて頑張るかは個人に委ねられる。
しかし、どんな大学生活をしたら生活リズムはどう変化するのかをきちんと理解しておかないと、実際に大学に進学してから後悔してしまうことがある。
今回は、どのような生活リズムの大学生がいるのかを徹底的に解説した上で、自分にはどんなスタイルの大学生活が合っているのかをじっくり考えていただきたい。
大学生になった自分の理想像がはっきりすれば、自ずと受験勉強へのやる気も倍増し、高いモチベーションで勉強に取り組むことができるはずだ。
学問に真剣に取り組む
高校生にとって、大学受験勉強の内容よりもさらに高次の段階の学習を行うことなど想像もつかないことだろう。
無理して偏差値の高い大学に入ってしまっては、入ってからついていけなくなってしまうのではないかと心配している高校生も多い。
しかし、大学に入ってから、勉強についていけるかの心配は正直必要ないと言える。
なぜなら、大学においての学問は基本的にやる気のある人間だけがやればいいのであり、最低限の課題や勉強をこなしていれば、まず単位を落としてしまったり留年してしまったりということはないからだ。
つまり、大学での学問に興味があり、大学生活で学問を真剣にやりたいという人間のみが頑張ればいいのである。
では、学問に時間を割いている大学生の生活リズムはどのようなものだろうか。
今から考えていこう。
授業優先型
大学生は週間の授業数が極めて少ないと考える高校生は多い。
確かに高校と比べてコマ数的には確実に少ないだろう。
しかし、授業の難易度や1コマの長さ(90分以上の大学が多い)を加味すると、授業に全て参加した場合、生活における学校滞在時間は高校の時より長くなってしまうのが普通である。
大学では授業を最も簡単に欠席することができ、授業に出ていなかったからといって成績にそこまで影響を及ぼさないことが多々ある。
実は生活の中で授業へ真面目に出席している学生は非常に少ないのだ。
しかし、その中で留学のためや奨学金のため一定以上の成績評定を必要としている学生や、純粋に大学での勉
強を楽しんでいる学生は非常に高い出席率で授業に臨んでいる。
基本的に彼らは、遅くまでだらだらと寝ている一般的な大学生のイメージとは違って規則正しく登校をする。(一限の授業は午前9時前後から開始する。)
履修の状況によっては昼下がりに授業が終わってしまうこともあれば、午後の授業のみのこともある。
隙間時間にサークル、アルバイトや友人と会う予定を挟むなどするが、授業の課題に当てる時間も一日当たり数時間は確保しておく。
また、大学の授業内容を完璧に理解しようとすると復習や自主学習が必要になってくる。
そのため、休日もある程度は勉強に時間を割かねばならない。
長時間を勉強にあてて、大学生らしくないと感じる読者もいるだろうが、このように真面目にコツコツと学習をしていくことで、先ほど述べた奨学金の獲得や、希望通りの研究所への入所などが現実的な物となり、結果的に自分のためになるのだ。
ゼミ活動中心型
ゼミ活動とは、大学の授業よりもさらに専門的な領域に絞られた分野をプレゼンや論文執筆などを通して少人数で勉強していくものである。
大学一年生から所属する学生もいれば、三年生から所属する者もいる。
さらに言えば、ゼミには所属していなくとも卒業をすることができる大学の学部もある。
かなり狭く絞られた領域の学習を行うため、自分の興味のある勉強をできる可能性が非常に高く、ゼミ活動にかなり労力を割く大学生は多い。
また、ゼミで得られた仲間や人脈、そしてそこで磨いたスキルは将来に直結することも多くある。
ゼミは大体週に一回ゼミ生が集まり、授業時間の中で行われる。
数時間みっちり討論や発表がなされ、教授にも気軽に質問ができる環境が整っているため、やる気さえあれば自分の知識をかなり広げることができるのだ。
また、サブゼミというゼミの時間外に行われる勉強会も存在する上、ゼミの前に発表の打ち合わせをグループで
集まって執り行うこともあるため、その気になれば週の大半の時間をゼミ活動にコミットすることもできる。
大学の授業にはあまり行かないという学生でも、ゼミに参加するためだけにコンスタントに大学に通っているということがある。
このようにゼミは非常に魅力的な場であり、また、ゼミに真剣に参加するならば平日はかなりの時間をゼミへの準備等に費やす必要があるのだ。
サークル・部活動に真剣に取り組む
高校時代、部活の最後の大会を消化不良で終わってしまったという者や受験勉強のせいで無念にも大好きなクラブチームを辞めざるを得なくなったという者は多い。
大学には星の数ほどのサークルや部活動が存在し、一人当たり数個の団体に掛け持ちをして所属することができる。
高校時代に部活で果たせなかった無念の思いを果たすために大学のハードな部活やサークルに所属したり、高校生の力ではできなかった活動を大学で始めたりしてみてはどうだろうか。
体育会系の部活動だと、週5や週6で数時間ずつ練習を行う。
長期休暇には遠征や合宿があり、自ずと生活の中心は部活動になる。
もちろん、空き時間にアルバイトをしたりゼミに参加したりということはできるが、かける時間の割合としては部活動が圧倒的になることだろう。
また、一般的なサークルならば週に1から3回ほど、欠席や遅刻に関する取り締まりもゆるい。
活動自体が目的というよりも集まるメンバーとワイワイすることや、アクティビティを重視しているサークルが非常に沢山ある。
これぞ大学生活!というイメージ通りの生活を謳歌するならば、サークルに複数所属することがおすすめである。
サークル活動を生活の中心に据えている大学生は、時間的な余裕があり、遊びや恋愛、勉強やバイトなどを手広く要領よく生活に組み込んでいる。
アルバイトで経験を積みながらお金を稼ぐ
高校と大学における最も大きな相違点は?という質問に対し、「金銭感覚」と答える者がかなり多い。
大学に入ると、活動範囲が広がり、外食や旅行の機会が増えるため高校とは比べ物にならないほど生活資金が必要になる。
そこで、ほとんどの大学生はアルバイトでお小遣い稼ぎをしている。
自分で稼いだお金だからこそ、これまでよりためらいなく大金を趣味に費やすことができるのかもしれない。
やりたいことや欲しい者が明確にある者こそ、綿密にアルバイトの計画を立てていることが多い。
そのような者は、日夜コツコツとアルバイトに励み、自分のために資金を貯めていく。
大学生の多いバイトというと、塾講師、家庭教師、イベントスタッフ、飲食店の店員などである。
塾講師や家庭教師はそれまでに培ってきた知識をもとに生徒とコミュニケーションをとりながら仕事をすることができるため、かなりのやりがいが伴う。
また、時給が高いことも多いため人気のアルバイトである。
イベントスタッフや飲食店の店員は、体力が必要とされしんどい部分もあるが、細かなところで気を遣ったり臨機応変に対応をしたりと、接客のスキルが付くと同時に対人コミュニケーション能力が著しく向上する。
このように、アルバイトに長時間を捧げることにより必要な資金のみならず大学のうちにしかできない貴重な体験もするこができる。
ある程度の金額を稼ぐためには月当たり数十時間の労働が必要であるため、学校の授業が終わったらバイトに直行ということや休日は一日中バイトということがしばしばあるだろう。
深夜にバイトを入れている大学生は昼夜逆転した生活を送ることになる可能性も十分に考えられる。
まとめ
ここまで、代表的な大学生の生活パターンについて説明をしてきた。
いかがだっただろうか。
大学で何に時間を割くかは君自身に委ねられており、誰も口出しすることができない。
であるからこそ、型にはまった生活などはないのだ。
しかし、大まかに何を頑張っている学生にはこんなリズムで生活をしているということをぼんやりとでも知っていくことで、自分の大学生活へ思いをはせる際に参考にできるはずだ。
ぜひこの記事を参考にして、自分は大学に入ったら何に力を注ぎたいか考えてみよう。
大学で何をするか明確になれば、受験勉強へのやる気が向上し、さらに見通しを持った学習が可能となってくることだろう。