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男子校出身者が大学デビューで失敗する5つのパターン

friends

大学受かった! 男ばっかのムサイ環境とおさらばだ!! 大学に行ったらウハウハな毎日が……っ!!

こんなことを考えているそこのあなた!

うっかりしてると大学デビューの穴にハマり、気づけば寂しい四年間を送ることになりますよ!

大学進学というのは誰にとっても大きな転換点です。高校三年間、人によっては中高六年間、ずっと一緒だった仲間と別れ、新たな一歩を踏み出す瞬間。

新たな出会い、新たな環境…………と来たら「新たな自分」というのを付け加えたくなるのは人情でしょう。

特に男子校出身者にとっては極めて大きな変化が待っています。そう、女の子がいるのです! もしかしたら隣の席にっ!!

むさくて潤いのない日々、逃してきた甘酸っぱいあんな経験やこんな経験、それらを一気に挽回してあまりある幸せな日々が始まるのです!

つまり! 最初の一歩でいかにうまく印象に残り、有象無象の男どもに差をつけたスタートダッシュを切るか。受験終了後の数ヶ月はそのことで頭がいっぱいなこと請け合いです。

でも哀しいかな、男子校出身者で大学デビューにコケる人というのはとっても多い。

気づけば男子校のノリを引きずったまま時間を過ごしていき、まともな友達はムサイ男ばかりで、数年後、「大学に行けば彼女できると思ってた自分がいました」とかなんとか言ってる人はたくさんいるのです。

あの人はうまくデビューできたのになんで自分だけ……っ!?

そんな悔し涙を流さないで済むように、大学デビューに失敗するパターンというのを知っておくのは非常に有意義です。

と!いうわけで今回は男子校出身者が大学デビューに失敗する5つのパターンを書いてみようと思います。

目次

パターン1:キャラ立てすぎ引かれ男

引かれ男くんは入学式直後のオリエンテーション合宿にドキドキしながら臨む。クラスの男女比は3:1、思っていたほど多くはないけれど、可愛い子がチラホラと。

実は最初の自己紹介であまり目立たなくて後悔しているのだ。このままでは気づかれることもなく影の薄いキャラになってしまう……!

「じゃあこの後はコンパだからー」

先輩からの通知に内心拳を握る引かれ男くん。

ここで一発打ち上げてやろう!

そう意気込んでの飲み会。

開始直後から引かれ男くんは酒を片端から一気飲みし、男子校時代鉄板ネタだった裸踊りを披露し、先輩たちを大いに沸かせて大満足。

途中から記憶が消えたし朝は頭痛くて辛かったけれど、これは完璧!
……と思って数日が経ち、ふと気づく。「俺、女子と話してない……」

気のせいだと思い直しさらに数日。

教室の隅で話している女の子の会話が耳に届く。

「ねー。あいつヤバイよね。昨日の飲み会でもまた暴れたらしいよ」
「えーこわっ!? てかなんで裸になんのマジキモい

パターン2:自信ありすぎ勘違男

女の子にモテるには?

そりゃもう、スポーツでしょ!

うちの大学、頭いいやつはたくさんいるけど、スポーツとかできるやつ少なそう。その点中高六年間スポーツに打ち込んできた俺は完璧だ。

最初の自己紹介で勘違男くんは自信たっぷりに立ち上がった。

「中高六年間サッカーしてました。ハットトリックならお任せです。サッカー部に入るか迷ってまーす」

「おお〜」と感心の声。内心ニンマリして座る勘違男くん。

しばらくして、最後の方でおとなしめの爽やかくんが立ち上がる。

「……あと高校の時サッカーでインターハイまで行きました。大学でも体育会のサッカー部に…………」

パターン3: かっこつけすぎぼっち男

「飲み会とかまじたりーわ」

入学直後の飲み会ラッシュがひと段落して、ぼっち男くんはクラスで仲良くなった友達にこぼす。

「だよなー、結構めんどい」

友達は笑いながら同意する。ぼっち男くんニヒルに笑って足を組む。

「明日の飲み会おまえ行くの?」
「やーどうしようかなあ。毎晩飲むのは辛いしなあ」
「だよな。俺はいかねーわ」

そんな会話から数ヶ月。ぼっち男くんは飲み会に誘われることがなくなった。「めんどい」と言いながら飲み会に行っていた友達は仲間たちと飲み会のときの出来事で盛り上がることも多く、話に入れないぼっち男くんはだんだん疎遠になっていた。

飲み会に行かない、のではなく、行けない、なのだと気付いたのはずっとあとになってからだった。

パターン4:やりすぎ友から背中刺され男

「うちの大学、高校の仲間誰もいないし、ばれないだろ」

刺され男くんはそうタカをくくって、しょっぱなの自己紹介で「高校では生徒会長でした」と言ってしまった。

実際は会長どころか生徒会に所属すらしていなかった、というか高校で生徒会はまともに機能していなかった。

しかしその自己紹介のおかげでクラスでもサークルでも「生徒会長」とあだ名されるようになり、結構尊敬してもらえるし、できる男認定されて頼ってもらえるし、嬉しいの半分、引けないの半分で、いつしか自分でも生徒会長だったような気分になってきた頃。

ひょんなことで参加したインカレサークルの飲み会で高校の同級生がいた。

焦る刺され男くん。「でも話したことないし、顔見たことあるくらいだし」と思ってたら「おーい、刺され男だろ?」と向こうから話しかけてくる。

隣にいた友達が「なに、生徒会長の知り合い?」

聞いてくる。近寄ってきた元同級生は変な顔をした。「生徒会長? なんのこと??」

それからの30分は刺され男にトラウマを植え付けることとなった。

パターン5:飢えすぎがっつき男

「やっべ! あの子超好み!!」

大学のクラス会。初めて顔合わせしたクラスメイトたちの中に最高に好みな女の子を発見したがっつき男くん。

つややかな黒髪に控えめな態度、優しげな表情と長い睫毛。

これはもうドンピシャだ、と思っていたところにさらに朗報。

「あの子女子校出身で彼氏いないらしいよ」

どこから聞いてきたのか他の男子が教えてくれる。

こりゃもうアプローチするしかない!

そう思って積極的に話しかけることにする。あの子はきっとジェントルマンな優しい男が好きに違いない! と自己最高の好青年顔で話しかける。

いつも笑顔で反応してくれるし、冗談に笑ってくれるし(しかも恥ずかしそうに目を伏せながら!!)、この前なんて授業のことで質問してくれたし。これはもうキタ。フラグ立ちまくってる。完璧だ。

そう思っていたがっつき男くん。

しかしある日を境に彼女の態度がどこかよそよそしくなって、避けられているような気すらする。いったいなにがあったのか。照れてるの? 駆け引きなの??

頭を悩ますがっつき男くんに聞こえてきた噂話。

「あの子、先輩と付き合い始めたらしいよ。がっつき男にアプローチされすぎて先輩に相談してたんだって」
「あはは、そりゃそうなるわ。がっつき男まじがっついてたもん(笑)

終わりに

男子校出身者がハマる大学デビュー失敗のパターンを5つ紹介してみました。

これを読んだあなたはこう思っているかもしれません。「いやいやいやいや。これはこいつがバカすぎるだろ!」

確かに、多少オーバーに書いたかもしれません。でも、どれも私の周囲で実際にあったことを書いています。本当によく見かけるパターンなのです。

俺は大丈夫! なんて思っている人ほどハマるのです。

ぜひ、心の隅に置いておいて、こんな間違いを犯さずに済むよう、そして楽しい四年間が送れるよう、頑張ってください!

(白黒熊 東京大学法学部)

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