この記事を見ている高校生たちは、留学ということを考えたことがあるだろうか？
留学は大学でするものだと思い込んでいる人が多くいるようだ。
確かに、留学生は高校生に比べると大学生の方がはるかに多い。
それに、留学はかなりメンタルが強くないと耐えられず高校生にしては大変なことなのかもしれない。
しかし、今の時代では高校生でも留学は十分可能であり、一年以上留学する人もたくさんいる。
留学には言葉では言い切れないほどの様々なメリットが存在する。
ここでは、高校生のうちに留学することによる、大学受験においてのメリットを紹介する。
留学で大学受験英語は格別に有利になる！
当然のことかもしれないが、留学することにおいて一番大きなメリットとなるのは、大学受験の英語においてものすごく有利になることだ。
ここでは、このメリットについて細かく解説していく。
帰国子女はどうして英語ができるのか？
帰国子女の人たちはどうして英語ができるのだろうか？
「英語圏に住んでいたから当たり前じゃん。」と簡単に考える人もいるかもしれないが、これについてくわしく考えていこう。
ほとんどの人が英語を聞いたり読んだりするときに英語をまず日本語に訳してからその日本語の意味を理解し頭の中でイメージするだろう。（これはあまりよくないのだが…）
しかし、英語を得意としている人たちはそのような頭の使い方をしない。
英語を日本語に訳すという作業を省いて、そのまま頭の中でイメージに置き換えているのだ。
当たり前のことだが、このようにすると思考作業がひとつ減るので英語を処理するスピードが格段に速くなるのだ。
これは、訓練次第でその人が日本語を処理するスピードと同じくらいのスピードまで近づけることが可能である。
だが、一般の日本に暮らしている人たちは英語に触れる機会は一日せいぜい2，3時間程度だろう。
ここで帰国子女の状況を考えると、彼らは周りの環境のおかげで四六時中英語に触れることができる。
つまり、単純に考えて日本で普通に勉強している子たちよりも英語に触れる時間という意味での英語の勉強時間が何倍も多いことがわかるだろう。
このように、たっぷり英語に触れることができるので、英語を読んだり聞いたりするときの処理速度が日本語と同等かそれ以上まで引き上げられているのだ。
だから普通に日本で英語を勉強している子たちと比べて相対的に英語ができてしまうのだ。
留学生は帰国子女と同じ
ここで、高校生のうちに留学しておくと、その間帰国子女のような環境に居座ることができる。
つまり四六時中英語に触れることができるのだ。
また、普段英語の勉強というと、長文を読むなど苦痛なイメージしかないが、このような環境に住むことで、英語を生活の一部として身に付けていくことができる。
こんな環境に長期間いるのだから帰国子女はネイティブと同等の英語の処理能力が養えることができるのだ。
つまり大学受験の英語ではかなり有利になる。
英語ができると大学受験では無敵
高校生のうちに留学しておくと英語がかなりできるようになるわけだが、はたして英語ができると大学受験全体として有利になるのか？
答えは「かなり有利になる。」だ。
英語という科目は文系、理系問わずほとんどの大学において必ず受けなければならない科目となっている。
必ず受験しなければいけない、「受験必須科目」となっているのだ。
しかもどの大学でも意外に配点が高い。
つまり、英語ができるとそれだけで、受ける大学のランクも一気に上がるし、大学受験において幅広い選択肢を得ることができかなり有利になる。
このように、高校生のうちに留学しておくと、英語に四六時中触れることができ、無意識に英語ができるようになり、それはすなわち大学受験全体としてかなり大きなメリットを及ぼすのである。
留学は、全く言語も通じない新しい環境に放り投げられてしまうので、高校生にしては確かに過酷な道のりで相当覚悟がないとできないかもしれない。
しかし、留学によって大学受験はかなり有利に傾くことも同時に考えるべきなのだ。
留学する際の注意
上で述べた高校生で留学することによる大学受験へのメリットを最大限引き出すために、留学するときのいくつかの注意事項がある。
これも留学することを考えるなら知っておいた方がよいので、合わせてここで紹介する。
留学する期間は1年が最適
留学するスパンは1週間、1ヶ月、3ヶ月、1年以上など様々なものがある。
しかし、実際に僕がアメリカに住んでみて思ったのは、1年以上はいないとむこうで学んだ英語が帰ってきたらすぐ消えてしまうということだ。
よって、3ヶ月くらいの短期留学と言われているものでは、（複数回留学すればべつだが）日本に帰ってきた少し経ったら忘れてしまう可能性があるのだ。
しかし、1年以上も留学していると今度は日本でやっている勉強、高校や受験の勉強に乗り遅れてしまう可能性もでてくる。
外国の勉強形態や学習レベルは国によってさまざまだ。
レベルだけの話をすると日本はかなりレベルの高いことをやっている。
よって、留学しながら同時並行で日本の勉強も進めていくことが少し難しい。
このように考えると、やはり高校生のうちに留学するので張れば、1年という期間が最適なのではないかと僕は思う。
留学する国はアメリカかイギリスがオススメ
どんな国に留学しても英語を使う機会が必ずある。
しかし、それが国によっては学校だけという場合がある。
その反面英語圏の国では、普段に生活するとき（食事、買い物、遊びなど）でも英語に触れることができるので当然そちらの方が、大学受験を考えたときにメリットは大きくなる。
また、英語圏でもいっぱいあるのだが、アメリカとイギリスが一番おすすめだろう。
というのも、シンガポールやフィリピンといった様々な言語が使われている英語圏では、英語の使い方が独特で日本の大学受験で使うものと少しかけ離れている可能性がある。
よって英語圏の留学を考えるのであれば、アメリカ、イギリスなどの国が大学受験を考えたときに一番おすすめだ。
まとめ
以上が大学受験における高校生の留学のメリットである。
確かに、留学はかなり過酷でそうとうな覚悟が必要とされることかもしれない。
しかし、留学することで英語が無敵になりかなり受験で有利になるというメリットがあるということも同時に忘れてはならない。
これを読んだのであれば、高校のうちに留学することも一つの選択肢として考えるようにしよう。
大学受験でかなり有利になるはずだ。
(celly 東京大学理科二類在学)
