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橋元流でニガテ克服!物理・橋元淳一郎先生レビュー

大手の予備校で講座を選ぶとき、どの講師の講義を受けるのかという点を指標にする高校生や受験生も少なくない。

特に東進衛星予備校について、どの講師もキャラが濃く特徴のある講師が多く在籍している予備校のひとつである。

「A先生とB先生の講座のどちらがいいのだろうか。」、「C先生の講座を受けようと思うけど、どうなんだろうか。」といった疑問を抱くひとも多いだろう。

そこで、英語・今井宏先生、数学・志田晶先生のレビューに続いて物理・橋元淳一郎先生について、講座から授業の雰囲気まで細かく解説していく。

多少、主観的な意見になるかもしれないが、講座を受講した元生徒のひとりの話として参考程度に読んでいただければと思う。

目次

橋元先生の経歴

まず最初に橋元先生の経歴についてわかる範囲で紹介する。

東進ブックスでの橋元先生の紹介は以下のとおりである。

「物理はイメージだ!」が先生のモットーそのていねいで合理的な授業は全国の受験生に知的な感動を与え、絶大な信頼と支持を受けている。

主な著書は「橋元の物理基礎をはじめからていねいに』, 『物理レベル別問題集』(いずれも東進ブックス)。

一方で, SF作家として短編小説を雑誌に連載したりなど, 活動は多岐にわたっている。SF関係の著書に, 『人類の長い午後』(現代書林), 『われ思うゆえに思考実験あり』(早川書房)などがある。

京都大学理学部物理学科卒業・修士課程修了。相愛大学名誉教授。

京大の理学部物理学科を卒業した橋元先生は東進で予備校講師をされている一方で大学教授やSF作家といった別の顔をもち、さまざまな活動をおこなっている。

橋元先生の授業

橋元先生について簡単に紹介したところで、ここでは橋元先生の授業について紹介したいと思う。

イメージを体得する授業

先ほどの紹介文にもあったように、橋元先生は「物理はイメージだ!」という言葉をモットーとしている。

物理は数式や公式をひねくりまわすものではなく、あくまで問題を解くための手段であり、公式や数式を丸暗記しても物理を理解したことにはならない。

さまざまな問題を解いていくうえでイメージする力を身につけていくことが物理の実力アップになると橋元先生は考えているためである。

そのため、授業では図やイラストを多く取り入れ、問題に出てくる物理現象をみんながイメージしやすいよう工夫されている

たとえば力学における仕事を説明するときに、図のように仕事の正負や物体の移動方向に対して、仕事をしているのか、していないのかについて見やすいがが重要な点をついたイラストが挿し込まれており、視覚的にも理解しやすく、覚えやすい講義になっているのである。

橋元流・物理の法則

先ほどイラストや図を多く取り入れることで視覚的に理解・記憶しやすい講義となっていることを述べたが、橋元先生の講義の分かりやすさのひみつは他にもある

高校生や受験生がつまづきやすい点や重要な解法手順は橋元流の解法をつかって解説されている。

たとえば、力積と運動量の関係について、橋元流・金庫の残高チェックという解法で解説している。

図のように金庫に入っているきのうまでの残高を100万円、今日の売り上げを50万円としたとき、今日の残高は150万円である。

それと同じようにはじめの運動エネルギーになされた仕事を加えるとあとの運動エネルギーになるという関係性である。

このように重要な法則については橋元流に身近な事象を使うなど、ユニークな方法で解説している。

意外かもしれないがこれらの橋元流の法則が問題を解くうえで役に立つのである。

また、高校の物理では微積分は履修範囲外であるが、橋元先生の講義ではときどき微積分などの大学の物理で学ぶ内容も交えながら解説されることがある。

これは高校の履修範囲ではないが、知っておくことで物理法則をより深く理解できたり、問題が解きやすくなるためであり、覚えておいてムダはないことばかりである。

橋元先生の主な講義

橋元先生の授業について説明したところで、次に橋元先生が担当している主な講義について紹介する。

難関大物理Ⅰ・Ⅱ①②

橋元先生といえば恐らくこの講座がいちばん有名である。

この講座は上位~難関大学を目指し、物理の総合的理解を深めたい生徒を対象としており、上位~難関大入試に対応できる実力をつけることを目標とした講座である。

学習内容は以下の通りである。

<前期>

  • 運動学
  • 運動の法則
  • 仕事とエネルギー
  • 円運動
  • 万有引力
  • 単振動
  • 力積
  • 慣性力
  • 力のモーメント
  • 状態方程式
  • 熱と温度
  • 分子運動論
  • 第一法則
  • 状態変化
  • 熱効率
<後期>

  • 正弦波
  • ドップラー効果
  • 共鳴・共振
  • 電界と電位
  • コンデンサー
  • 直流
  • 磁界
  • 交流
  • ローレンツ力
  • 電磁誘導
  • 波動性・粒子性
  • 原子の構造
  • 放射性崩壊

(東進ホームページより)

このように高校物理の範囲をまんべんなく学習する。

写真のように、まずはその単元の重要な法則や大切なポイントについてテキストの図や公式を使いながら解説される

ここで先ほど説明した橋元流のイメージ解法によって徹底的に解説されていく。

重要ポイントの解説が終わったら、演習問題を解く。

ここで扱う演習問題は、上位~難関大学の過去問が出題されたり、同レベルの独自にオリジナル問題が出題される。

これらの問題の解説を重要なポイントや法則を復習がてら聞く、というのが大体の講座の流れである。

そしてたまに練習問題が出題されることがあるため、受講後に自力で解いてみてその講義で習ったことを確実に定着させていく。

解説と同時に難易度の高い良問の演習を通して、“イメージすること”の実践的なトレーニングを行うことで、複合的で高度な問題にも対応できる応用力をつけることができるのである。

筆者は大学の過去問に取り組む前にこの講座を受講したが、難しい箇所も橋元流の解法で考えることでスッと腑に落ち、難度の高い問題にも怖気づくことなく解ける実力をつけることができた。

入試対策:センター試験対策物理

この講座は物理のセンター試験で高得点をとりたい生徒を対象としており、80%以上を目標とした講座である。

筆者はこの講座を受けたことがないため憶測ではあるが、学習項目としては力学や電磁気とまんべんなく学習するが、上で紹介した難関大物理の講座よりも難易度は低く、橋元流に分かりやすく解説してくれると考えられる。

この講座は専門科目の物理(理系)履修者向けであるが、物理基礎履修者向けの入試対策:センター試験対策物理基礎という講座もあるため、物理もしくは物理基礎はセンター試験でしか使わないという高校生にとっては役に立つ講座であると思う。

まとめ

以上、橋元先生の経歴や授業の様子、担当する主な講座について紹介してきた。

前に紹介した今井先生や志田先生よりも担当している講座は少なく感じるかもしれないが、英語や数学は主要科目であり、選択科目である物理とちがってそもそもの講座数が多いため、割合から考えてみると2人の講師と同じくらいではないかと考えられる。

センター試験などの基礎レベルから上位の大学レベルまで幅広いレベルの講座を担当しており、筆者も橋元先生の講座を受けて役に立ったと思っているから、オススメしたい講師のひとりである。

講座のレベルさえ間違えなければ実力アップする講座であるため、是非受講してほしいと思う。

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