よく、東大合格者数の高校のランキングでは、開成、筑駒、桜蔭などといった東京の中高一貫校が並びます。
このデータから見てもわかる通り、関東周辺の高校に進学した方が東大に合格しやすいということがいえます。
関東の高校へ進学すると、物理的に東大生に教わることができ、情報戦で非常に有利になるのです。
しかし、地方にも各科目での優秀な先生や塾講師は少なからずいるでしょう。
では、本当に東大生に教わることが東大への合格のしやすさにつながるのでしょうか?
実は、ほとんどの場合、東大生にしか東大対策はできません。
もし、本当に東大に入りたいとおもうのであれば、できるだけ東大生に教わることをお勧めします。
この記事では、とうして東大生にしか東大対策はできないのか、詳しく解説していきます。
東大受験で求められるのは知識量よりも思考力と戦略
東大受験ではそもそも詳しい知識は求められていません。
最低限高校で勉強した知識はもちろん必要ですが、英語であれば早慶の方が単語のレベル高いです。
また、歴史も早慶のように教科書に乗っていない重箱の隅を突くような問題は出題されません。
それよりも、いかに与えられた情報をもとに頭を使って時間内に考えられるかという力が必要です。
なので、思考力がとても重要になってきます。
また、制限時間内に多種多様な問題に答えなければいけません。
なので、どの部分にどれくらいの労力を割けば総合点が最大化できるかという戦略も重要になってきます。
さらに、東大は他の大学に比べて圧倒的に受験科目が多いです。
どの時期にどの科目にどれくらいの時間を割くのかといった受験計画でも戦略が重要になってきます。
東大生以外の先生や講師には思考力や戦略は育成できない
それでは、東大生でない地方の高校の先生や塾の講師について考えてみましょう。
彼らの中には、単一の教科を教えることに長けている人はいるでしょう。
しかし、東大の試験に合格した人でないと思考力や戦略は教えることができません。
それは、彼ら自身が東大に合格していないからです。
日本の普通の大学であれば二次試験で必要な科目は1~3つ程度で、知識さえあれば解ける問題が多いです。
なので、この思考力や戦略は本人が東大を目指して勉強して、合格を勝ち取らなければ身に付けることができないのです。
当然本人たちに東大入試で求められる思考力や戦略はないので、その科目の内容は教えられても、東大入試に必要なものは教えることができないのです。
たとえば、英語に関していえば、どんな文法問題も解説できどんな英単語でも意味がわかり、すぐにどんな文章も訳せてしまう優秀な先生がいたとしましょう。
東大英語では、他の大学ではあまり出題されない要約問題など、文章の論理構成を把握する問題が多く出題されます。
先ほど述べた優秀な英語の先生は、問題文を訳すことはできるかもしれませんが、どういう風な思考過程でどのように文章をまとめればよいのか、またそのような能力をみにつけるにはどのように勉強すればよいのかまでは教えることはできません。
また、もっというと英語だけは教えられても、他の教科とのバランスなどは教えられません。
東大を志望している学生に、このような各科目の内容しか教えられない先生がナンセンスなアドバイスをすることが非常に多いです。
周りに東大生がいなかったがために、もっと早くから計画的に勉強を進めれば受かったであろう人が、現役では間に合わないというケースも地方の学生に多いです。
このように、東大入試で求められている、思考力や戦略は東大生にしか教えられないのです。
関東で東大生に教わるには?
それでは、関東の東大志望者はどのようにして東大生から教わっているのでしょうか?
東大専門塾
都内には東大生の講師を多くかかえた東大専門塾が存在します。
代表的なのは鉄緑会です。
鉄緑会は講師は全て東大生です。
鉄緑会は、優秀な東大生の講師陣と超先取りをしたカリキュラムで東大合格者を多く排出しています。
間違いなく日本一の東大専門塾といっても過言ではありません。
また、エミールや東進の東大特進のようにプロの予備校講師から授業を受けて東大生がチューターのような形でサポートしてくれる塾もあります。
どちらの形式でも東大受験には有力な対策法です。
下記に東大専門塾を紹介した記事をご紹介しますので合わせて読んでみてください。
東大専門対策ができる塾とは?東大志望者は知っておきたい東大塾7選
家庭教師、個別指導
もう一つ、東大生に教わる方法としては、家庭教師や個別指導があります。
関東兼に住んでさえいれば物理的に東大生からマンツーマンで教わることができるのです。
これは、勉強の内容はもちろん、普段東大生がどのように情報を考えてまとめているのか直に見ることができ、なおかつそれに対して自分はどうか指摘を受けられるというメリットがあります。
もちろん様々な東大生がいますので、中には教えるのが下手であまり役に立たないケースもあるでしょう。
ただ、良い先生さえ見つけられれば、東大受験をするのにかなり有益な情報を生で受け取ることができます。
地理的な理由で東大生に教われない方へ
最後に地理的な理由で東大にどうしても行きたいが東大生から指導を受けることができない人たちへアドバイスしていきます。
東大特進コース&東進衛星予備校
東進の一番ネックなところは授業の質は良いのに校舎によってチューターの質が変わってきてしまうというところにあります。
特に田舎の方にいけばいくほど、優秀な大学生は少なくなるので、優秀なチューターも少ないです。
こう言った部分は東進の東大特進と衛星予備校を併用することで、少しばかりは緩和させることができます。
たとえば、特進のt-podで受けられる授業だけはt-podで受けて他の授業は衛星で取ると言った形ができます。
また、特進コースで授業を受ければ、東京の本部にいる東大生のチューターに電話で相談することができます。
数に限りがあるかはわかりませんし、具体的な問題の質問はできませんが、不定期で大まかな勉強の相談は乗ってもらえます。
なので、東進衛星のチューターの質がよくなければ、特進に入ってこちらで補うことができます。
赤門アカデミー
最後に紹介するのが我々大学受験.netのライターが運営している、赤門アカデミーというweb塾があります。
ほぼ全員東大生講師で、webの塾なので、お住まいの地域に関係なく、東大生から勉強を教わることができます。
web塾で完全個別指導なので、校舎や勉強のライバルといったものは提供できませんが、講師が東大生ゆえ、東大受験を得意としています。
詳しいことは下記のホームページをご覧ください。
まとめ
以上が、東大志望者はどうして東大生に教わるべきなのか解説していきました。
東大生以外の優秀な先生や塾講師は、その教科に特化した内容を教えることは非常に長けています。
しかし、東大では多くの教科があり、また入試も知識量よりも思考力、戦略を重視してきます。
なので、日頃からどのように頭を使えばいいのか、またどの時期にどのようなバランスで各教科勉強していけば良いのかといった戦略を教えられる人が東大志望者には必要なのです。
このノウハウを教えられるのは同じ入試を経験して合格を勝ち取った東大生しかいません。
なので、もし強く東大を志望しているのであれば、東大生に教わる環境を作りましょう。