大手の予備校での講座を選択するときにどの講師が担当しているかということを基準に選ぶ高校生や受験生は少なくない。

みんなにとったらとても重要な要素であるだろう。

しかし有名な先生だからと言って本当に自分に合っているのだろうか?本当に学力を伸ばすことができるのだろうか?と疑問に思う高校生も多いだろう。

そこで、前回のカリスマ英語講師今井宏先生のレビューにつづき、今回の記事では東進衛星予備校の数学講師・志田晶先生について紹介する。

担当している講座や授業の雰囲気など、多少主観的意見が含まれるかもしれないがあくまで一個人の意見として参考程度に読んでいただけたら幸いである。

志田先生の経歴

はじめに志田先生の経歴について紹介する。

志田先生のアメーバブログでの自己紹介によると、北海道出身で名古屋大学理学研究科数学専攻博士後期課程を卒業、中学生のころは数学者になることが将来の目標であったが大学院生のときに塾講師をしていたことによって卒業後もそのまま塾講師を続けることになった。

さまざまな塾や予備校を経て、東進衛星予備校の講師となり、たちまちカリスマ講師となったのだ。

志田先生の授業

志田先生について紹介したところでこの章では志田先生の授業について説明する。

真の数学力を身につける授業

志田先生の講義の人気のひみつはなんといってもその「分かりやすさ」にある。

高校生のみんなは数学とは公式と解法を覚えてあてはめていく科目だと勘違いしていないだろうか?

公式と解法を「覚える」のではなく、公式や解法を理解し、自分でも導くことができ、演習をつむことによって自然と「身につく」のが数学なのである。

志田先生の講義は今まで何気なく使っていた公式や解法のひとつひとつの意味や原理を理解し、覚えるだけの数学ではなく、本当の「数学的な考え方」を身につけることをなによりも大切にした講義なのである。

ところで本当の「数学的な考え方」、「数学力」とはどのような力のことなのだろうか。

それはひとつの問題に対して、答えはひとつでも、そこにたどりつくための方法、数学的解法はたくさんあり、それを考えること、思いつくことができるような力のことを志田先生は指しているのである。

それらのことを貫かれているから志田先生の講義は本当に分かりやすいのだと筆者は思う。

志田先生担当の主な講座

志田先生の担当する講座には大きく分けて2種類ある。

ひとつ目は教科書に対応した基礎レベルの高校対応講座、ふたつ目はセンター試験や2次試験などの受験や目的別に対応した主に応用力をつけるための講座である。

高等学校対応数学

高校対応数学とは、数学ⅠA・ⅡB・Ⅲのそれぞれの教科書に準じて講義を進め、基礎的な力を身につけるための講座であり、単元ごとに担当の講師も変わる。レベルも【基礎】、【標準】、【上級】の3つのレベルが用意されており、生徒に応じて選択することができる。

例えば、高等学校対応数学Ⅱ【上級】の学習内容は以下の通りである。

  • 方程式・式と証明 (90分+演習)×5回+講座修了判定テスト1回 担当講師:志田 晶先生
  • 図形と方程式 (90分+演習)×5回+講座修了判定テスト1回 担当講師:松田聡平先生
  • 三角関数 (90分+演習)×4回+講座修了判定テスト1回 担当講師:沖田一希先生
  • 指数関数・対数関数 (90分+演習)×3回+講座修了判定テスト1回 担当講師:志田 晶先生
  • 微分 (90分+演習)×4回+講座修了判定テスト1回 担当講師:河合正人先生
  • 積分 (90分+演習)×3回+講座修了判定テスト1回 担当講師:河合正人先生

このように数学Ⅱの履修範囲をまんべんなく扱い、高校数学を理解することを目標としている。

一回の授業は90分程度で最初にその単元での重要な公式や定理、ポイントを説明し、例題の解説を受けたあとに演習問題を解く時間が10分程度与えられる。

そしてその演習問題を解いたらその解説を受ける、というのが主な流れである。

受講してみた感想は定理や公式について、ただ覚えるだけでなく、詳しく証明も説明してくれ、例題や演習問題も基礎レベルのものが多く、高校の教科書及び教科書準拠レベルの問題集を難なく解くことができるレベルには到達できるため、高校数学をこれから学習するひと、もしくは高校数学の基礎レベルが不十分であると感じているひとには適した講座であると思う。

また【基礎】、【標準】、【上級】の3つのレベルが用意されているため、受講前の理解のレベルに応じて選択するのが良いと思われる。

テーマ別数学ⅠA・ⅡB (前期・後期)

東進生の中でかなり評判が良いのがこのテーマ別数学ⅠA・ⅡBである。

講義内容について東進のウェブサイトを引用すると以下の通りである。

この講座では、縦割りテーマ(分野別重要テーマ)と横割りテーマ(分野をまたいで共通の考え方をするテーマ)の2種類を組み合わせて数学ⅠA/ⅡBを効率よく学習します(数学ⅠA/ⅡBでは縦割りテーマと横割りテーマは半々くらいです)。
どうしてそうなるのかを徹底的に追究して、考える力を養います。

この講座は問題の選定やテキストの編集まですべて志田先生がおこなっており、かなり内容の濃い講義となっているのが人気の理由である。

この講座は数学ⅠA/ⅡBの基礎レベルは終了したが、応用問題になるとなかなか解けない人、もしくはこれから応用問題に取りかかろうとしている人で高校2年生から3年生の前期くらいが対象と思われる。

上記の説明にもあるように数学ⅠA/ⅡBが分野別だけでなく、分野をまたいで共通の考え方に分けて問題にとりかかることで分野に囚われない、柔軟な数学的思考力を身につけることができるのである。

東大対策文系数学

この講座は名前のとおり、東大をはじめ難関大学の文系学部を志望する生徒を対象とした講座である。

東大・京大をはじめとする難関大に合格することを目標としており、学習内容は東進衛星予備校のホームぺージから引用すると以下の通りである。

Part1は各分野の重要問題の演習を通じて、東大・京大入試に必要な基本知識の確認をします。Part2および講習では、東大・京大の本番レベルの問題演習を行います。東大レベルの問題は、基本公式を理解しただけでは解けません問題及び出題の意図をいかに的確に読み取ることができるかが大切です。この講座では、標準的な応用問題は解けるが難しい問題になると歯がたたない生徒が、いかに東大レベルの問題を解けるようにするかという方針の下で授業します。

その他にも京大対策文系数学や京大対策理系数学などの講座も担当している。

筆者はこの講座は受けていないため、あくまで推測になってしまうが、東大・京大を志望している受験生が志望校の過去問に取りかかる前の準備としてこの講座を受講し、過去問にも怖気づくことなく取りかかることのできるレベルに到達することが好ましいのではないかと思われる。

名古屋大学2次試験過去問講座

上記のような講座のほかに東進には「過去問演習講座」という講座がある。

これは通常の講座とは異なり、実際に出題された入試問題10年分を解ききり、第一志望大学合格のための努力をより確実に結果へと結びつけるための講座であり、センター試験対策と国公立二次・私立大学対策の2つの講座が準備されている。

ここでは国公立二次・私立大学対策の過去問演習講座についてくわしく説明する。

二次試験では各大学は自分たちの理念に沿った人財を入学させるために、特徴のある問題を出題し、その傾向は各々である。

そのため、志望大学の傾向を研究し、それに合った対策をすることが必要となってくる。

過去問演習講座は10年分の過去問題を徹底的に演習をおこなうことができ、さらにその回答を各科目のスペシャリストが採点・添削して返却されるため、どこで加点され、減点されるのかを正確に知ることができるのである。

そしてこの過去問演習講座には解説授業もついており、そこで名古屋大学の数学を担当しているのが志田先生なのである。

名大数学の解説授業では、他の講座同様に志田先生が最も大事にしている「数学的な考え方」を養うための講義が展開されている。

自分が取り組んだときは解けなった入試問題が志田先生によって華麗に解きほどかれていき、すっと自分の中に落ちていくことに驚かされる。

まとめ

以上、東進の数学講師、志田先生について経歴、講義の様子、筆者が受講した講座を中心に志田先生が担当している主な講座についての紹介してきた。

再三述べてきたが、志田先生は「数学的な考え方」を養うことを目標とした講義を展開している。

真の数学力をつけることによって、暗記だけの高校数学に終わらない、大学に行っても役に立てることができるのである。

ぜひ自分のレベルに合った講座を選択し、本当の数学力を伸ばしてほしいと思う。