受験勉強に明け暮れる日々で、高校生のみんなはどのように友達と付き合っているだろうか。
勉強に集中するために極力友達付き合いは遠慮するという者も多い。
しかし、せっかくの最後の高校生活、そのようにして同級生と距離を置いてしまってはもったいない。
友達の存在によって、張り詰めた気持ちが救われることもあろう。
今回は、受験生活でどのように友達と関わっていくことが理想的なのかに付いて述べていくこととする。
多くの高校生が気になっているであろう、「受験生の恋愛」についても言及していこう。
ぜひこの記事を読んで、適切な同級生や受験仲間との距離感をつかんでほしい。
他者とよりよい関係が築ければ、ともに受験勉強で切磋琢磨することも一緒になって受験で溜まったストレスを発散することもでき、勉強ばかりの生活によいものをもたらしてくれるにちがいない。
よい友達関係とは
一体、受験勉強をしながら築く「よい友達関係」というのは具体的にどんなものなのだろうか。
たしかに、友達と関わることは少しばかり面倒臭く、受験を控えてピリピリしている時には友人の存在は鬱陶しいものだと認識してしまうかもしれない。
しかし、よい友達関係は必ず恩恵をもたらしてくれる。
具体的に、どんなものがよい友達関係なのか、そしてよい友達関係を築くにはどうすればいいのかを以下で説明していくこととする。
ライバルとなって高め合う
同じ志望校あるいは同じ学力レベルの志望校を設定している友達はいるだろうか。
あえて彼らをライバルとして認識することで、互いに競い合いながら学力を高めることができる。
受験勉強は一人でやるより複数人でやった方がいいという話を聞いたことがあるだろうか。
その理由としては、張り合いがあれば常に自分に刺激を与え続けることができ、一人の時と比べてやる気が断然湧いてくるからだ。
根底にはしっかりと相手を応援する気持ちを持ち、一緒に必ず受験を成功させてやるとう意気込みのもと、友人に宣戦布告をしてみてはいかがだろうか。
きっと君の「敵意」は学力向上に大いに貢献してくれる。
一緒に息抜きをする
毎日長時間勉強をしている生活の中で大切になってくるのが息抜きである。
受験生のきみは、息抜きというとどんなことを思い浮かべるだろう。
ゆっくりお風呂に入る。
たまには長時間睡眠をとる。
それらも十分立派な息抜きだ。
しかし、思い切って塾を1日休んでどこかへでかけたり、体を思いっきり動かしてみたいと考える者はいないだろうか。
そしてそれらの息抜きには、行動をともにしてくれる相手がいた方がいいのだ。
外出先で勉強とは関係のない他愛もない話をするだけでも心が落ち着き、緊張が解けるはず。
是非とも一緒に息抜きをしてどこかへ繰り出してくれる友人を見つけよう。
受験生活中の息抜きに関しては以下の記事も参考にして欲しい。
精神面で支え合う
精神的に不安定になりがちなのが受験直前期。
成績が伸び悩んでいる模試の結果を何度も見返しては、時間がないことがわかっているのに勉強する気が起きないということも多くあることだろう。
しかし、そんな時こそ友人の存在が非常に重要である。
同じような境遇の友人なら、きっときみの気持ちに理解を示し、話を聞いてくれる。
また、友人の受験に対する不安を聞いてみることで、同じような悩みを持っている人が自分の他にもたくさんいるのだという事実に気づくことができる。
それだけで安堵し、少しばかり不安はやわらぐはずだ。
悪い友達関係とは
ここまで良好な友人関係は受験勉強生活に有用であるという旨を述べてきた。
しかし、逆にたがいを「低め合う」友人関係というものも残念ながら存在する。
いったい、それはいかなるものなのか。
また、そのようになあなあの友人関係の構築を避けるにはどうすればいいのか。
以下で検証していこう。
一緒になって遊んでしまう
先ほど、一緒に息抜きができる友人関係がいかに大切であるかについて説明を行った。
しかし、息抜きが度を過ぎてしまうともちろん肝心の勉強時間が減ってしまう。
「もう帰るの?勉強ばっかりやってないでたまには遊べばいいよ。」
と友達に言われて、断れなかったという経験がある受験生は意外に多いのではないか。
友達だからこそ気を使ってしまい、本当は勉強をしたいのに誘いを断れないということが起きかねない。
また、友達に「勉強なんか後回しにすればいい」と言われ、仲のよい友達だからこそ納得してしまったという経験があるものもいる。
このように、仲がいいからこそ友人関係は受験勉強に悪影響をもたらすことがあるのだ。
一緒になってつい遊んでしまい、勉強に集中できないという状況を避けるためには、自分でしっかり信念を持つということ意外に対処法はない。
きっちり自分のなかで線引きを行い、いくら友達であってもこれ以上の誘いには乗らないということをあらかじめ決めておくのだ。
もし断っても「つきあいが悪い」などと言われたら、残念ながら受験勉強においてはあまりよい影響を与えてくれない友人関係だと判断をして距離をおいた方がいいのである。
比べてしまう
きみ自身は受験生であっても、学校の同級生は受験生でない、という場合もある。
そんな時、いくらいつも一緒にいても温度差が生じてしまうことがある。
合格、内定して進路が決まった人へ。
受験の時期にまだ進路が決まってない友達の前で、
『でも入ってからが勉強大変😭』
などと言うのはアカン。
勝手に次のステージにいくのは厳禁な。— time (@tiger_poem) 2017年2月4日
このツイートでは、いくらつきあいの長い友人であっても、自分はまだ受験が終わっていないのに、本人はすでに決まった進路への不安を述べている。
そんな時、誰しも苛立ちを覚えてしまう。
さらに、友人に対してイライラしている自分自身にも嫌悪感を覚えてしまう。
そんな状態は受験勉強にとって良くない。
受験勉強では精神面が非常に大切であるので、自己嫌悪は禁物なのだ。
いかに良い友人関係を築けてはいても、デリケートになっている精神状況を逆撫でしかねない友人とは少し距離をおいた方がお互いの友情を壊さずにすむのだ。
恋人とは別れるべき?
受験生活と友人関係について考えた時、「それなら恋愛はどうすればいいの?」という疑問が必ずあとについてくる。
受験勉強を機に恋愛を控えたり、勉強に集中するために恋人と別れたりする高校生は少なくない。
果たして、受験勉強をする際に恋愛はしない方がいいのだろうか。
しかし、高校生活も終盤。
最後に気持ちを伝えたいという思いを持った高校生も多くいるはず。
以下では、受験生の恋愛について指南していこう。
別れた方がいい場合
付き合っている相手が居る場合、その相手と別れた方がいいケースが存在する。
それは、以下の通りだ。
- 恋人が受験勉強の邪魔をする
- 相手のことが好きすぎて勉強に集中できない
- つねに相手と連絡を取り合っていないと不安
このように、相手の存在が受験勉強に介入している場合、あまり付き合うことを続けるのはお勧めできない。
とくに、いつでもスマートフォンでインターネットにアクセスできる現代では、スマホ使用によって大幅に時間をロスしてしまうことが多い。
五分だけSNSを閲覧しようと思ったらいつの間にか二時間経っていた、という経験は誰しもがしたことがあるだろう。
たしかに、おいつめられたときに励ましの電話をくれる相手や、ゆっくりLINEで相談を聞いてくれる相手の存在は非常に大切だ。
しかし、いつでも連絡を取っていないと成り立つことができない関係性であるならば、かなり勉強時間を削らねば関係を維持することができないはずだ。
すこしでも相手の存在が重荷に感じてしまうならば、そして今は恋愛よりも受験勉強に集中したいというのが本音ならば、きっぱり相手との関係性を絶ってしまうのも重要な決断と言える。
付き合いつづけた方がいい場合
相手と付き合い続けていた方がいい場合というのは、良い友人関係と同様で、たがいを高め合い、精神的に支え合える関係性の場合である。
たしかに周りの人間は、一緒に恋人と登下校しているきみのことを見て「受験生なのに、恋愛にうつつを抜かしている」などと揶揄することもあるかもしれない。
しかし、恋愛と受験勉強のバランスをしっかりとりながらどちらもうまくいかせられる自信があるならば、相手と別れる理由はない。
「一緒に合格しよう」
と、二人で集中して勉強会ができる関係ならば、きっと恋愛と受験勉強を両立させることが可能だ。
ともに困難を乗り越えるという経験はきっと以後なにものにも変えられない宝物となり、二人の絆をより強いものにしてくれる。
自分のキャパシティを一度省みて、勉強と恋愛を両立できると考えるならばそのまま突っ走ってしまって構わないのだ。
受験直前期、好きな人に告白すべき?
高校生活ももう直ぐ終わってしまう。
そんな時、どうしても思いを伝えたい相手が居たらどうするべきなのだろうか。
受験勉強の方がその場のときめきよりも大切であるということは頭ではわかっているのに、居ても立っても居られないという高校生は非常に多い。
むしろ、受験勉強で頭が煮詰まっているからこそ、勉強の息抜きとしての恋愛を求めてしまうということもあるのだ。
それならばいっそ好きな人に今告白してしまうべき?
それとも、受験が終わるまでこの気持ちはしまっておくべき?
場合分けをした上で、この難題に挑んでいこう。
告白すべきじゃない場合
相手に告白すべきでない場合は非常に多くある。
以下で箇条書きにしていこう。
- 相手に余裕がなさそうな時
- 受験が一ヶ月以内に迫っている時
- 相手が受験生ではない時
これらは、自分自身と相手のことを思いやるならば告白すべきではないパターンだ。
相手が受験勉強で切羽詰まっている時に急に告白されたら心がかき乱されてしまうことは簡単に想像つくことだろう。
また、受験一ヶ月前という超直前期に至ってもそうだ。
もしうまくいったとしても、浮かれた気分で受験本番に挑んでは一生後悔してしまう結果を招いてしまうというリスクが高い。
さらに、相手が受験生ではない時は要注意だ。
付き合って数ヶ月はなるべく相手と多くの時間をともにしたいはず。
それなのに、告白しておきながらいざ付き合うとなっても受験勉強で当分会えないから応援してくれなどというのは相手を振り回してしまうことになりかねない。
相手のことを思いやり、そして受験生である自分自身のことも思いやって十分に考えた上で告白すべきかどうかを決断した方がいいのだ。
告白すべき場合
では、逆に相手に自分の気持ちを伝えてしまった方がいいのはどんな場合なのだろうか。
それは、気持ちを伝え、オッケーでも断られても関係性がこじれないことが明らかな場合である。
いざ付き合って足を引っ張り合う関係になってしまったり、振られて受験勉強が手につかないほどショックを受けることが予想できる場合は相手に告白してはいけない。
しかし逆に言えば、そうでなければ相手に気持ちをぶつけてしまって大丈夫なのだ。
好きという気持ちを抱えたまま勉強にのぞむのは、非常に心がもやもやしてしまうことだろう。
当たってくだけろという考えのもと、自分の気持ちを伝えたいという気持ちが高まった場合は相手に気持ちを伝えよう。
気持ちを抱え込んだ状態がストレスになってしまってはいけないからだ。
受験と恋愛の両立は簡単なことではない。
しかし、それを自分でしっかり理解した上で相手に告白するのであれば、きっと告白の結果がどうであれ、心を惑わせることなく受験勉強を続行できる。
受験期中の恋愛に関しては、以下の記事も参考にして欲しい。
まとめ
ここまで、受験勉強を控えた高校生に向けてどのように友人や恋人と付き合っていけばいいかについて徹底的に説明を行ってきた。
いかがだっただろうか。
受験生であると同時にきみはただの高校生でもあるのだ。
受験勉強で友情も恋愛も諦める必要は全くないということが理解してもらえたならば幸いである。
この記事を読んだきみは、是非ともここまでに紹介したケースを参考にして勉強と他のことの兼ね合いを考えてみよう。
他人と程よい距離感をつかむことができれば、受験勉強の効率は飛躍的に上がるにちがいない。