一世一代の大勝負。
それが、大学受験である。
受験生諸君は、もう来る大学受験に向けての学習は進めているだろうか。
大学受験の準備というと、ほとんどが受験勉強のことを指すと思うことだろう。
確かに、受験のためには勉強が一番重要だ。
しかし、勉強以外でも、受験直前までにちゃんと準備しておかねばならないことがある。
それは、会場で何があっても対応できる本番力をつけておくことだ。
本番力は、当日への対策である。
直前期から当日のことをしっかり考え、本番に学力を出し切れる状況にするために持ち物や服装は事前に考えておくことをお勧めする。
では、今回は大学受験の持ち物について徹底的に解説をしたい。
是非ともこの記事を参考にして、当日どんなものが必要なのか知識を得よう。
必需品
受験への必需品というと何を思い浮かべるだろうか。
もちろん、必需品ならば普段の模試で幾度となく持参したことのあるものを羅列することになる。
しかし、当日は極度の緊張状態に見舞われている。
何をしでかしてしまうかわからないということを考慮に入れて、どれだけ初歩的で基本的な持ち物でもちゃんとリストを作成し、忘れることのないようにしよう。
筆記用具
筆記用具を忘れてしまっては元も子もない。
もちろん、忘れてしまった場合は試験官に名乗りでればなんらかの措置をしてもらえる。
しかし、筆記用具という大切なものを忘れたということで大いに焦り、精神状態に支障をきたすという恐れがある。
筆記用具なんて絶対に忘れないから大丈夫だと思っている君も、シャープペンシルの芯や、鉛筆削りなど、忘れがちなものを一度再確認してみることにしよう。
持ち物リストに「筆箱」と書いておくだけではなく、「シャープペン×2」「鉛筆×4」などと詳しく書いておくということ、それだけでも違ってくる。
ぜひともリストアップすることを活用して、筆記用具を忘れないようにしよう。
ティッシュ
「べつに風邪気味でも花粉症でもないし、ティッシュなんてイラナイ」と思っている君。
なるべくティッシュペーパーは持って行き、机の上に置くようにしよう。
なぜなら、ティッシュは鼻をかむ以外にもいろいろな場面で役立つ体。
例えば、当日は2月の最も乾燥した時期。
試験開始と同時に急いで解答用紙をめくったら、つい紙で指を切ってしまう、ということがあるのだ。
ちょっとした切り傷であっても、血が解答用紙についてしまうこともある。
そんなときには ティッシュペーパーの出番なのである。
また、シャープペンや鉛筆などの隣にティッシュを置いておくことで、筆記用具が転がって床に落ちてしまうことを防ぐという使い方もできる。
さらに、模試などでも真剣に試験に挑んでいたら自分の椅子や机がボロボロで文字を書くごとにガタガタ揺れ、集中力が途切れてしまったという経験はなかろうか。
そんな時は、休み時間のうちに机の傾きがなくなるよう脚にティッシュを挟むと良い。
このように、ティッシュペーパーは様々な使い道があるのだ。
全くかさばらないので、ぜひ持っていくようにしよう。
メガネ
これは視力が良くない受験生のみであるが、眼鏡は必ず持っていくようにしよう。
コンタクトをつけていても、当日急に目が痛くなったり、試験中にぽろっとコンタクトが落ちてしまうという体験談が存在している。
試験中、コンタクトが外れてしまっては黒板に書かれた試験問題の訂正や試験を受ける上での注意などが見えなくなってしまい不安になることだろう。
そんな事態を防ぐため、眼鏡を忘れずに持っていくようにしてほしい。
受験票
さあ、忘れたらどうしようもないのが受験票である。
入試に挑むための大切なチケット、それが受験票だ。
受験票は誰しも大切に持っているもの。
それでも毎年受験票を忘れてしまったり無くしてしまったりする受験生が多くいるのは、おそらくそのサイズの小ささによるものではなかろうか。
受験票を忘れずに持っていくには、毎回意識して同じ場所にしまうようにしよう。
小さなサイズということから、定期入れに入れておこうという受験生もいるかもしれないが、頻繁に出し入れするものに入れておくのは危険であるので避けるようにしよう。
できれば受験関連の入っているクリアファイルにきちんと保管をし、当日や直前になって焦ることのないようにしよう。
時計
時計は三つ持っていくべきだと言われている。
流石に三つは持って行きすぎだろうと思うものもいるかもしれない。
しかし、三つというのはちゃんと理由がある。
まず、一つ目の時計が壊れてしまったとする。
持って行っている時計が二つだった場合、片方が試験中にずれたとしたら時間がずれている時計が二つ机の上に乗っているということになり、どちらが正しい時刻を示しているのかわからなくなってしまうのだ。
そのため、受験会場には時計を三つ持っていくことがベストなのである。
さらに、時計はアナログの腕時計、デジタルの腕時計、そして時刻が大きく表示される置き時計などがあるが、それは自分が普段使用しているものにしよう。
普段の模試でアナログが読み取りやすいと感じたらそちらを採用しよう。
また、時計に音声機能がついていなかったり、ついていてもOFFにできるような時計を持って行こう。
試験時間中に時計から音がなると、最悪の場合不正行為とみなされて、これ以上受験できないという恐ろしい結果を招いてしまう。
寒さ対策
ほとんどの受験生が、入試本番を冬に迎える。
そこで入試への準備として欠かせないのが寒さ対策である。
寒さは受験生の大敵。
試験会場がかなり寒くて暖房が効いてなかった場合、寒いという理由だけで集中力が落ちてしまったり手がかじかんでうまく字が書けずに試験中の極度の焦りにつながる。
そこで、ここでは寒さ対策になる持ち物について解説していくこととする。
カイロ
カイロは非常に手軽に暖をとれるツールである。
是非とも一つ、家を出る際に開封して会場に持って行ってほしい。
小さなサイズのものをポケットに入れておくだけで温かさを感じられるが、一つだけ注意したいことがある。
それは、受験の本番中にポケットに手を突っ込んでゴソゴソしてはいけないということである。
理由は、もちろんカンニングを疑われてしまうからだ。
カンニングを疑われることを避けたいなら、肌に密着させないほうがいい。
試験中に急に暑くなってもポケットに手を入れることはできないため、少々カイロをしまっておく場所を考え、また、簡単に動かすことができない背中に貼るタイプのカイロの使用は避けるようにしてほしい。
ひざかけ
ひざかけはかなり足元を温めてくれるので、持参することがおすすめである。
ざっくりおることでマフラーにもできるストールタイプなら持ち運びも楽だ。
ただし、ここで注意してほしいのは後述するが、英語のロゴが入ったひざ掛けを持ち込むと、ロゴの部分にガムテープを貼られてしまうかひざ掛け自体を没収されてしまうので避けよう。
カンニングは、疑われるだけで心が乱れてしまうので、事前に疑われるような行為は避けるように気をつけてほしい。
クッション
受験会場にクッションや座布団を持ち込むのはなんだかカッコ悪いと感じる受験生も多いのではないだろうか。
しかし、センター試験や国公立の二次試験では2日連続の入試となり、かなり腰に疲れがたまる。
会場の椅子が木製の硬い椅子かどうかなどは当日にならないとわからないので、万全の準備としてクッションを持って行こう。
腰が冷えることにより風邪を引いてしまうと、複数校受験する時はのちの入試にも響く。
私立大学だと難関校ほど入学試験の時期が遅いので、本命の時に風邪をひいているという事態を避けるために、入試で風邪をひくことのないように十分すぎるほどの対策が必要なのだ。
食べ物
入試本番の各科目ごとの間には、かなり長い休み時間がある。
その休み時間をいかに活用するかが入試本番での勝敗の分かれ道になることがあるのだ。
では、ここでは休み時間の活用法として「間食をとる」ということに着目し、入試本番に持っていくとよい食べものについて徹底解説していく。
栄養機能食品
カロリーメイトなど、栄養機能食品は多くコンビニなどで売られており、安い価格で簡単に手にはいる。
それらは15分程度の休憩で気軽に食べるのに最適で、かつお腹にたまるので簡単に空腹感を帳消しにすることができるのだ。
入試中にもしもお腹が空いてしまったときのためのお守りとして、一つ栄養機能食品をカバンに入れて持って行ってみてはいかがだろうか。
お菓子
糖分はかなり当日の集中力の向上に必要だ。
飴やチョコレートなどといったお菓子を少々隙間時間にたべることで糖分を簡単に取ることができる。
また、おすすめなのは冬に多く売り出される受験のゲン担ぎのお菓子だ。
キットカットやコアラのマーチなど、いろいろなお菓子が受験シーズンに合わせて売り出される。
メッセージを書いたものを友人や先生、家族から贈られることもあるはず。
それらは不安に見舞われた当日、緊張を解くことに大いに役立つ。
人からもらったお菓子は重宝し、糖分摂取以上の意味合いもきっちり受け入れるようにしよう。
このように、複数の意味合いでお菓子の持参によって受験生が助けられることがあるのだ。
勉強道具
入試会場で最後の悪あがきともいえよう、勉強道具は持っていくべきなのだろうか。
結論からいうと、直前に暗記することができる簡単で使い慣れた単語集や漢字の参考書などは持って行っても役に立つであろう。
また、入試本番で見直すために自分が自信のない分野だけをわかりやすくまとめたノートを作成しておくことも有効である。
何とかして得点を少しでも多く獲得することが可能となるよう、本番でも努力することをやめないようにしたい。
その意味合いでは、もちろん時間をさいてしまい焦りを誘発してしまうような発展問題を試験会場で解くことはナンセンスだが、初歩的な問題が載っているドリルや自ら作成したノートは大いに持っていく価値があるということだ。
持って行ってはいけないもの
ここまで、受験会場に持っていくべきものを解説してきた。
では逆に、持って行ってはいけないものというのは存在するのだろうか。
あるとしたら、一体どのようなものなのか?
以下では、入試会場に持っていくべきでないものの代表例を紹介していくこととする。
持って行ってはいけない時計
前述したように、入試会場には時計を3つ持っていくことがおすすめである。
しかし、時計は時計でも持って行ってはいけない時計がある。
それは、通信機能がついている時計と、アラーム機能が付いている時計だ。
Apple Watchなど、通信機能のついている時計はそもそも持ち込みが許可されていないので言うまでもない。
しかし、気をつけてほしいのはアラーム機能のついている時計だ。
デジタル時計はアラーム機能で音がなるものが多く、それを普段から愛用しているものは是非とも当日にもその時計を使いたいと考えることだろう。
だが、もし何かの手違いで試験中に音が鳴ってしまったら?
最悪の場合、時計を没収されることが考えられる。
他の受験生の気を散らせてしまうことにもなりかねないし、なにより自分が入試を受けているときに自分の時計の音が会場に響いてしまえば精神的にかなり動揺してしまうはずだ。
そこで、そのような手違いによる動揺を引き起こしかねないアラーム機能つきの時計は極力入試本番での使用を避けよう。
持って行ってはいけない衣類
先ほど防寒具についての項目でも少々述べたが、英語のロゴが入っている衣類はカンニングとみなされ、衣類の上からテープを貼られるか没収されてしまう。
テープを貼られるだけならばまだしも、上着を没収されてしまえば試験中に寒さに耐えられなかったり、心が乱れてしまうことが容易に推測される。
事前にその危険性を防ぐため、衣服に小さな英語のロゴがついていないか細部にまで確認するようにしよう。
また、受験生を応援するメッセージの印字された鉛筆なども受験シーズンに出回るが、それらを本番で使用することは危険だ。
なぜなら、英語の格言だけではなく漢字の表記されたアイテムもカンニングの対象としてみなされることが多いのだ。
リスクを極力回避することが円滑に入試本番を乗り越えるための術である。
カンニングについての取り締まりが非常に厳しいことを理解して備えておけば本番で後悔することはないはずだ。
まとめ
ここまで、大学受験における持ち物について徹底的に解説を行ってきた。
いかがだっただろうか。
受験本番は、もちろん自分のベストの力を出し切ることが一番の目標だ。
その状況を整えるために持ち物や服装といった準備は不可欠である。
ぜひともこの記事で学んだ受験における持ち物に関する知識を活かし、大学受験の本番に向かってほしい。
そうすれば、君は後悔することのない入試本番を迎えることができるだろう。