大学受験生が英語の得点を上げるために、避けて通れないのが「単語の大量暗記」だ。
一夜漬けでがむしゃらに暗記しても語彙は簡単には増えないし、書店にはたくさんの単語帳が売られていて、どれが良いのか分からなくなる。
しかし、自分に最も適した単語帳を探し出し、効率の良い勉強法を確立すれば、単語の大量暗記も全く苦ではなくなるのだ。
ここでは、受験英語業界で定評のある「新ユメタン」シリーズを紹介する。
この単語帳では、灘高校英語教諭のキムタツこと木村達哉が提唱する「一週間に100語を定着させる」学習法が実践できるのだ。
この記事を読んで、志望校合格にむけて英語の語彙力強化を図ろう。
スタートラインを見極めよう
単語帳を選ぶときに大切なことは、自分の実力を考えてスタートラインを見極めることだ。
難しすぎる単語帳では、暗記の効率が悪くなってしまうし、簡単すぎると勉強する意味が半減してしまう。
新ユメタンの良いところは、すでにレベル分けがされているところだ。
- 新ユメタン0 中学修了~高校基礎レベル
- 新ユメタン1 大学合格必須レベル
- 新ユメタン2 難関大学合格必須レベル
- 新ユメタン3 スーパーハイレベル
センター試験レベルの語彙力を身に着けたいのであれば「新ユメタン1」を、国立・難関私立の二次試験レベルの語彙力であれば、「新ユメタン2」を選ぼう。
また、大学レベルの英語についていけないという人は「新ユメタン0」で中学・高校レベルの単語の復習もできる。
実践!「キムタツ式語彙学習法」
新ユメタンの一番の強みは、「キムタツ式語彙学習法」が実践できることにある。
「キムタツ式語彙学習法」とは、以下の手順で「1週間の7日間、毎日違うアプロ―チで同じ100語を学ぶ」方法である。
1日目「単語の実力チェック」
100語の中から自分が知っている単語と知らない単語を分けよう。現在の実力をチェック。2日目「単語を書いて覚える」
知らない単語を声に出しながら紙に最低3回は書いて覚えよう。3日目「単語のクイックレスポンス」
3日間の成果を確認。CDを使いながら、日本語が聞こえたら即座に英単語を思い浮かべよう。4日目「フレーズの実力チェック」
まず英語のフレーズを見て意味が分かるか確認。次に、日本語のフレーズから対応するフレーズを思い浮かべよう。5日目「フレーズを書いて覚える」
単語と同様に、声に出しながら紙に3回は書いて覚えよう。6日目「フレーズのクイックレスポンス」
単語と同様に、CDを使いながら、日本語が聞こえたら即座に英単語を思い浮かべよう。7日目「単語とフレーズの最終チェック」
単語・フレーズリストを使って100語全部暗記できたかをチェック。
1週間に100語は少ないと感じる人もいるかもしれない。
しかし、一夜漬けで100語覚えたとして、その100語を一週間後も覚えていることはできるだろうか?
この学習法では、同じ単語を7ステップで繰り返して暗記することで、何年経っても忘れることのない確固たる語彙力が身に付く。
また、目安として1日あたり20~30分かけるだけで済むので、手軽に始められのだ。
「新ユメタン」のメリット
「新ユメタン」を使うにあたって、まずは本に書かれた学習法を忠実に守ることが大事だ。
しかし、この単語帳を使って単語を暗記するメリットを意識すると、モチベ―ジョンをよりコントロールしやすくなる。
以下に、「新ユメタン」を使うメリットを二つ上げる。
フレーズを覚えて英作文が得意になる!
「キムタツ式語彙学習法」を見て気付いた人もいるだろう。
新ユメタンでは、単語だけでなく、フレーズも暗記するようにメソッドが組まれている。
「単語を暗記するだけでも大変なのにフレーズもなんて!」と思うだろう。
しかし、実はフレーズまで暗記することで逆に単語が頭に定着しやすくなり、実際に単語を使いこなすことができるようになるのだ。
何の脈絡もなく、単語だけを覚えることは、実は非常に非効率なのだ。
今一度、何のために単語を暗記するか考えると、その理由がよくわかる。
単語を暗記するのは、実際に英語の文章を「読み」「書き」「聞き」「話す」力を底上げするためだ。
この「読み」「書き」「聞く」「話す」を大学受験に落とし込むと、「読解問題」、「英作文」、「リスニング」、「スピーキング」(導入している学校は少ないだろうが)である。
以上のような問題を解くときに単語の意味を思い出せたとしても、それだけで実際に問題を解けるわけではない。
特に英作文や会話は、その単語に使うことはできない。
単語をどのように使えば意味が通るのか、を身に着けるためにはフレーズも一緒に暗記することが重要なのである。
新ユメタンでは、主に4,5語からなる短いフレーズを暗記する。
そのため、新ユメタンで暗記した単語は、覚えたてであっても、フレーズを生かすことで英作文のなかで活用することができる。
また、フレーズを暗記することで、冠詞(a,the)の使い分けや、名詞が単数か複数か、動詞なら自動詞なのか他動詞なのかという感覚が身体に染みつくようにもなる。
この感覚が身に付くと、英作文でのケアレスミスも少なくなる。
フレーズを覚えることは、実は一石二鳥以上の効果があるのだ。
CD活用でリスニング・会話力もUP!
「新ユメタン」のもう一つの特徴が、付属のCDだ。
CDは「日本語→英語」の順に収録されている。
しかも、この「日本語→英語」の間合いはなんと0.3秒。
日本語を聞いたらすぐに英語を答える「クイックレスポンス」を意識して活用しよう。
何度もクイックレスポンスを繰り返すことで、さらに単語が定着しやすくなる。
また、このCDは特に下記のステップでは必須だ。
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1日目「単語の実力チェック」
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3日目「単語のクイックレスポンス」
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4日目「フレーズの実力チェック」
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6日目「フレーズのクイックレスポンス」
CDを使うことによって、正しい発音が確認でき、リスニングで聞き取れるようになることはもちろん、瞬発的に日本語から英語が思い浮かぶようになるので、英会話の際にもとっさに単語が出てくるようになる。
※CDをいちいち使うのがめんどくさいという人は、アプリ版の『新ユメタン』を使うとよいだろう。
有料だが、書籍よりも手軽に使うことができる。
まとめ
以上が、『新ユメタン』の2つの最大メリットと7つの活用法だ。
大学受験において、英単語をいかに効率よく習得するかは勝負の分かれ目になる。
新ユメタンで実践できる「キムタツ式語彙学習法」は実績のある素晴らしいものである。
必ず語彙力アップ、得点アップにつながるものとなるのだ。
その一方で、自分に適した方法かどうかも見極めてほしい。
単語帳との相性はモチベーションを左右する重要なことだ。
この記事は、運命の単語帳と出会う一助になるだろう。