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日本史の試験で満点が取れるノートのまとめ方と勉強法

高校で日本史を履修している高校生に質問である。

みんな、日本史はどうやって勉強しているのだろうか

教科書を読んで問題集を解く、問題集の答えをひたすら暗記する…。

人によって様々な勉強法があることだろう。

十人十色の勉強法、それはそれでいいのかもしれない。

 

しかし、絶対に試験での得点率が大幅に上がる勉強法というものが存在する。

日本史の学習において重要なのは、いかに楽に覚えるかということだ。

ひとつの知識を覚えるのにかかる労力が少なければ少ないほど、ほかの同級生と同じ時間で大量の日本史の知識を頭に詰め込むことができるのだ。

ならば、効率のよい日本史の勉強法があれば実践しない意味などないのではないだろうか?

 

先ほど、多くの学生が行っている勉強法を例としてあげた。

君たちは日本史を学習するステップとしてひとつ重要なものを忘れてはいないだろうか。

そう、授業を聞くということだ

自分で日本史を学習するという気持ちばかりが先走り、学校の授業に重きを置いていない生徒が多いのではないだろうか。

 

ここでは、学校の授業をきいてそれを頭で整理し、ノートに書き留めるという一連の流れで日本史を完璧に理解するという勉強法を紹介する。

まずはこの記事を読んでみよう。

この勉強法は必ず君の日本史の得点率を大幅に上げてくれる

目次

日本史の授業とは?

この記事で紹介するノートを使った日本史の勉強法は、まず授業を聞くところから始まる

一般的に日本史の授業の進め方は極めて単純で、古代から時系列順に先生が説明を加えながら歴史的事象を解説するという形式のものが多い。

そんな授業が退屈に感じて、いつもうとうとしてしまう…という生徒も多いのではないか?

たしかに日本史の授業は、正直、聞かなくても後から教科書を読めば自分で理解することができる。

しかし、わざわざ日本史の授業を受けているのに、聞かずにぼーっとしていては授業の意味がなくなってしまう

 

ここでは、具体的な勉強法の説明に入る前に、皆さんに授業の意味というものを考えてもらいたい。

 

では、教科書を読むだけの学習と、授業を聞いての学習の違いとはなんだろうか?

 

根本的な違いとして、教科書は「読み」、授業は「聞く」ものである。

文字で理解するよりも、人が口頭で噛み砕いた言葉の方が理解しやすいのは言うまでもない。

学校にせよ予備校にせよ、日本史の講師はその道のプロであり、日本史を人に教えることを職業としている。

日本史の教科書の知識を一旦そのプロのフィルタにかけ、重要事項は強調するというように強弱をつけた授業が展開される。

 

さらに、教科書を自主的に読み進める勉強法とは違って、授業は自分の意思に関係なく関わらずドンドン進んで行く。

その授業のテンポに食らいついていくことで、一定時間でたしかな量のインプットを行うことができるのだ

 

このように、授業を聞く意味というものは確かに存在するのである。

ここで紹介する勉強法のスタート地点が、まず授業をしっかり聴くことなので、しっかりと授業の重要性をまずは意識しよう

ノートを作るための授業の聞き方

上記の説明によって、授業を聞くことの重要性が理解してもらえたと思う。

では、実際日本史の成績が上がるには、どのように授業を聞かなければならないのだろうか

それは、ノートを取りながら授業を聞くことである

実は、授業の学習効果はノートを取ることによって何倍にも増長されるのだ

ここでは、日本史の学習効果が最もあがるノートを使った授業の聞き方を説明する。

 

日本史の学習においてもっとも有効な教材は『自分で作ったノート』である。

ノートは自分専用の教科書と参考書を兼ねたようなものであるからだ。

しかし、ノートを取るには授業を聞くことが重要である。

 

まず、ただただぼーっとして授業を受けるのはもうやめよう

重要なのは、先生の話している一つ一つの事柄の強弱である。

先ほども述べたが、先生は日本史のプロだ。ゆえに、何が歴史的に重要か、何がよりテストに出されやすいかなど詳しく知っている。

教科書だけだとわからない、この歴史的事実の強弱を意識しながら授業を聞こう

 

このように強弱を意識しながら聞くだけで、今後の日本史の成績もかなり変わってくるのだ

 何年も残るノートの作り方

あなたは、二年前にとったノートをまだ家に保管しているだろうか。

もし手元にあったら、それを見返してみてほしい。どんなことが書いてあるだろうか?

その文言をみて、その当時に受けた授業の内容がよみがえってくるだろうか

本来、ノートとはそういったものでなければならない。

それこそが「何年も残るノート」である。

 

今この記事を読んでくれているあなたが高校一年生だとする。

高校三年生の受験直前に見返して活用できるようなノートを今日作成することができたとしたら、後々ものすごく楽になることは明確ではないか

この章では、ただ綺麗なだけではなく、のちに見返せるノートを、授業を聞くのと同時進行で作成する方法を伝授したい。

日本史は三色ペンで描き切ろう

ノートをやたらとカラフルにしてしまう学生が多いように感じる。

しかし、カラフルなノートは綺麗に感じるかもしれないが、何が重要なのか後から見返したときにわかりにくい

マーカーを引きまくった教科書が意味をなさないのと一緒である。

 

そのため、日本史のノートを取るにあたり、三色のみの使用を推奨したい。

事象の説明文、補足、そして重要度がそれほど高くない用語は黒、重要度が高めの用語や年号は青、もっとも重要であると思われる用語や年号は赤で書く。

そしてなるべくノートは、一回の授業につき見開き一ページ使用するようにしてほしい

 

左のページは授業で聞いた事柄を整理しながら色分けをして書く。年表のようにするとなお良い。

右のページはメモ欄である。このページは色分けをせずに全て黒で書き込んでも良い。

ここに時代背景や歴史的エピソードなど、授業中の先生の雑談とも取れる話をできるだけ書き留めておくのだ。

日本史の’エピソード’を盛り込もう

ここでは「先生の雑談をノートにとること」の重要性について論じたい。

繰り返し言うが、日本史の教師というのは日本史のプロであり、日本史を学問としてずっと学んできた人なのである。

であるならば、日本史にまつわる面白エピソードや「ここだけの話」もたくさん知っている。

そういった雑談の数々は、日本史攻略のためのチャンスの宝庫なのである。

 

例えば、読者の皆さんは豊臣秀吉がキリスト教を弾圧したという事実を知っているだろうか。

実は、その弾圧の背景として日本人の女、子供がキリスト教の宣教師に誘拐されて奴隷として海外で売られていたという事実があったのだ。

このようなエピソードは日本史の教科書にはどこにも載っていない。

しかし、ただ単に秀吉がキリスト教を弾圧したということと年号を暗記するだけよりも、この裏話を合わせたほうが印象深くなって覚えやすいのだ

 

そのようなエピソードを書きとめることで、歴史的事象に至るまでの経緯や原因、ひいては歴史上の人物の人間性までもを理解することができる。

文脈から日本史を理解すると、記憶することが苦ではなくなるのだ

そのため、殴り書きでも良いので授業中の教師の雑談では常に気をぬくことなく、メモをとってほしい。

 

たくさんのエピソードを盛り込まれたノートを見返すと、その授業内容をありありと思い出すことができ、左ページに書かれた重要単語がバラバラの単語ではなく、それぞれ密接な因果関係を持ったものなのであると感じられる状態になればベストだ。

ノートの見返し方

さて、熱心にノートをとったところでそのままにしては意味がない。

そのノートを後から何回も見返すことに意味があるのだ。

ノートを見返し、理解し、知識を定着させることが日本史を理解する上でもっとも良い役割を果たす

 

ここでは、最も学習効果があがるノートの見返し方を紹介する。

是非、一生懸命とったノートは以下の方法で見直そう。

 ノートをインプットの材料にしよう

ノートは授業で聞いたことを書いたら終わりではない。

授業を聞きながら内容を頭で整理し、自分の言葉で紙に書きとめるという過程も日本史の学習には不可欠である。

だが、せっかく自分でわかりやすくノートを作成したのだ。

それを使って、今一度日本史の知識のインプットをしてみよう

 

まずノートに目を通す。

そのとき、先ほど述べた右の「エピソード専用ページ」のみを一通り読んでみよう

歴史的内容が羅列してある左ページよりも、様々なエピソードが書かれたページを読んだ方が、その授業を受けた時のことを思い出しやすいためである。

 

そして時代背景をストーリーとして頭の中に呼び起こした上で左ページに目を移す。

もはや、ただただ単語が並んでいるページには見えないのではないだろうか。

 

あとは、ノートの内容を咀嚼しながら暗記するのみである

 

自分で重要だと判断して赤色にした単語、

そこまで重要ではないが一度模試で間違えてしまったので青色で表記しておいた年号、

自分で自分が覚えやすいようにカスタマイズしたノートであるから、

いかなる参考書や教科書よりも抵抗なく自分の頭に入ってくるのである

 

是非、もう一度自分のとったノートでインプットを行ってみよう。

ノートを見ながら問題を解こう

志望校の過去問でも良いし、模試でも学校のテキストでも良い。

ノートを見ながら問題を解いてみよう

ゆっくりでいいので問題を解いてみる。

そうすることで、自分がまとめた事柄がどのように問題において問われるのかを見ることができると同時に、自分のノートに欠けている知識を見つけ出すことができるのだ。

ノートを見ながらでも答えられなかった問題の解答と解説を自分のノートに追加する

これによって、自分のノートを完璧なものに近づけていくのだ

まとめ

以上が、試験で満点近くとることができるノートを活用した日本史の勉強法である。

 

どうだっただろうか?

 

ノートを活用することが、大学入試における日本史を攻略することの近道である、ということがお分かりいただけただろうか?

日本史は一連の流れが理解できれば、単語を暗記しやすくなる

語呂合わせやリズムで頭に詰め込むよりも少ないストレスで自然に、しかも楽しく日本史を学習することができる。

こんなにお得な学習方法が他にあるだろうか。

さあ、いますぐこの勉強法を実践してみよう

(celly 東京大学理科二類在学)

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