日本史の知識を定着させるために、受験生、高校生の皆ははどんなテキストを使用しているだろうか。
どこの高校や塾に通う学生も、どこの大学を志望している学生も、『一問一答』を使用しているという人は多い。
しかし一概に『一問一答』とは言っても、実は幾つもの種類があるのだ。
では、どの『一問一答』が日本史の学習に最適なのか?
今回は最もオススメできる最強の日本史の『一問一答』を2つ紹介する。
日本史は、知識さえ頭に入っていればかならず得点率を上げることができる科目である。そのため、一問一答形式の問題への対策にはかなり力を注ぐ必要があるのだ。
本記事で紹介された参考書を使用すれば、君の日本史知識は瞬く間に定着し、偏差値が激的に上がること間違いなしだ。
山川出版 日本史一問一答編集委員会 一問一答日本史B用語問題集
山川出版によって発行された『一問一答日本史B用語問題集』が日本史学習者にとって最もオーソドックスな一問一答形式の問題集だと言っても過言ではない。
これは、同じく山川出版の『日本史B用語集』と併用することをおすすめする。
ここでは、『山川出版 日本史一問一答編集委員会 一問一答日本史B用語問題集』のメリットとその使い方を解説する。
山川出版 一問一答日本史B用語問題集のメリット
用語集というのは、日本史用語にのみに特化した辞書のようなもので、頻出度別に1〜11と番号が振られている。
ちなみに1と数字のつけられた用語は過去の入試でほとんど聞かれたことのないかなりマニアックな用語である。
このように、数字を参照して自分が覚えるべきレベルの用語を抽出して覚えていくことができる。
このようにして用語を頭に入れたら、用語集の内容と連動している山川出版の一問一答問題集を使用して知識をアウトプットしよう。
こちらも同じく、マニアックな用語が問われることも度々あるが、あまり重要でない語句は細いフォントの黒字、少し重要なものは太い黒字、最重要単語は赤の太字で掲載されている。
そのため、自分が一問一答を解いてみて、間違えてしまっても気にしなくていい問題や、まず優先して復習を行わなければいけない問題が一目瞭然になっているのだ。
山川出版 一問一答日本史B用語問題集 を使用した学習方法
では、どのようにして山川出版の一問一答を最大限に活用して日本史の学習を進めればいいのだろうか。
この参考書の最大の強みである「用語が頻出度別に明快に振り分けられている」ということを生かすことができれば、受験生の日本史の学習効率は跳ね上がる。
ステップ1覚えるべき用語のレベルの範囲を把握する
まずは、どの頻出度の問題を網羅する必要があるのかを考えることが必要だ。自分は日本史の実力をどの程度まで伸ばしたいのかを考えてみよう。
そのためには、志望校の入試形態を考慮していかねばならない。
センター試験の得点が取れれば良いのか、国公立の二次試験にまで対応させた学習をすべきなのか、早慶などで問われるような少々マニアックな問題にも回答できるようにしたいのか把握しなければならないのだ。
受験生の目標別に、網羅すべき範囲を以下にまとめた。
センター試験 6〜11
MARCH・難関国公立 4〜11
早慶・超難関国公立 2〜11
この範囲の用語の知識を頭に入れなければならないということを念頭に置いて、学習を始めるべきである。
ステップ2学習方法
では、実際に一問一答を用いた学習の説明に移る。
まずは自分が完璧にしたい時代の範囲の一問一答問題を一通り解いていく。この時気をつけるべきことは、一問あたり、回答の制限時間を決めることだ。
理想としては5秒、慣れないうちは10秒以内には答えるようにしよう。これは、入試において、記述ではなく単答形式の問題に時間を割かない訓練になる。
また、用語というのは一度度忘れしたら数十秒考え込んでも思い出せず、その時間を他の問題を解くのに当てたほうが効率的だからだ。
一通り解き終わったら、答え合わせをする。
答え合わせをする際に、頻出度が高いにもかかわらず知らなかった語句は用語集を引いてインプットしよう。
その用語のみではなく、それと関係する歴史上の出来事や人物と関連付けると良い。そして間違えた問題にマークをつけ、何周も何周も、間違える問題が0になるまで解き続けよう。
間違える問題が0になった時、日本史の知識は入試にも十分対応できる程度になっていることだろう。
東進ブックス 日本史史料問題 一問一答
高校生、受験生の皆さんは日本史の史料問題に特化した学習をしたことはあるだろうか。
実は、センター試験においても二次試験においても史料問題は頻繁に問われるのに、史料問題の対策を行っている受験生はかなり少ないのである。
普段の通史のなかで史料が登場するのだから、通史の学習と史料問題の学習を全く分けずに行うという人が多いことだろう。
しかし、史料を読んだり、覚えたりするのにはある程度のテクニックが必要となるのである。
史料問題単体に集中して学習しておくことで、このテクニックを完璧に身に付けることができるのだ。
ここでは、史料問題に特化した一問一答である『東進ブックス 日本史史料問題 一問一答』を紹介する。
東進ブックス 日本史史料問題 一問一答 を使用するメリット
東進の日本史史料一問一答を使用することによるメリットは、史料問題のみに焦点を絞った学習ができるということだろう。
また、本書はあらかじめ、頻出度の高い語句が赤シートで隠せるようになっているのだ。そのため、史料問題をとく以前のインプットの段階で使用することができる。
さらに、史料問題は用語ではなく文章全体が問われるため、史料の名前と内容を理解しながら繰り返し読み込めば、いつの間にか暗記ができるのだ.。
東進ブックス 日本史史料問題 一問一答 の使用方法
『東進ブックス 日本史史料問題 一問一答』の内容を完璧にするには、赤シートを用いた学習が有効だ。
さきほども述べたように、史料のなかでよく問われる重要語句は赤色で表記されている。これをうまく利用しよう。
まず、一週目は本書を教科書として何も隠さずに通読してみることをおすすめする。
ある程度理解ができたら、次に赤シートで隠しながら史料を読み込んでみよう。長い史料の文脈のなかで穴の空いた用語があると、前後をみて推測できるようになっていることが実感できるのではないだろうか。
古い時代に書かれた史料であるので、難読の用語や書きにくい用語もある。そこで、頭で用語を思い浮かべることができるようになった後は実際に書き取る訓練もしてみると良い。
『東進ブックス 日本史史料問題 一問一答』の内容が一通り頭に入れられれば、日本史の入試問題において解けない問題はなくなってしまうことだろう。
まとめ
『山川出版 日本史一問一答編集委員会 一問一答日本史B用語問題集』
『東進ブックス 日本史史料問題 一問一答』
という二点の問題集にメリットとその使い方について解説をした。
いかがだったであろうか。
以上の二つの問題集は、両者とも使用するメリットと正しい使用方法を理解して活用していけば、かならず受験生の日本史の得点を跳ね上げる一助となる。
ぜひ、本日から『山川出版 日本史一問一答編集委員会 一問一答日本史B用語問題集』『東進
ブックス 日本史史料問題 一問一答』を使った学習を開始してほしい。
そうすることで、志望校の入試で日本史を得点源にできる。
(celly 東京大学理科二類在学)