大学受験において、英語という科目は非常に重要である。
なぜならば、他の教科と違い、文系理系問わずほとんどの大学が受験科目に指定しているからだ。
よって、ほとんどの人がセンター試験において英語という科目を受験することになる。
その中で、英語の配点の50/250をしめる英語のリスニングをほとんどの人が受けることになるだろう。
このリスニングが非常に厄介で、英語の筆記テストが得意だという人でもこのリスニングを苦手にする人は非常に多い。
このリスニングで簡単に満点を取ることができたらどんなに良いのだろうかと思う人も少なくないのではないか。
しかし、正しい方法で勉強していけば必ずセンター英語のリスニングで満点を取ることができる。
ここでは、センター英語のリスニングにおいて、満点を取ることができる最強の勉強法を紹介する。
この勉強法を是非実践して、君たちもセンター英語のリスニングで満点を目指そう!
リスニングができるようになる仕組み
我々が、特に英語の筆記テストが得意な人でもリスニングを苦手とする理由は、リスニングに必要な能力は普通の筆記テストに必要な能力に加えてまた別の能力が必要だからだ。
ここでは、どういった能力を身に付けたらリスニングができるようになるのか、その仕組みを詳しく解説する。
日本語の聞き取り方
では、我々はどうして日本語については、自然に聞き取れるのだろうか?
「母国語だから当たり前でしょ。」と言ってしまえばそれまでなのだが、日本語を学習し始めたときのことを考えてほしい。
我々は、母親などが発っした言葉の意味を感覚的に把握して言葉を少しずつ覚えていく。
例えば、父親が母親のことを「ママ」と呼ぶ光景を何回も見て、「ママ」という発音は母親のことを意味するのだと感覚的に把握する。
つまり、この「音」はこういう意味だという習い方をはじめにする。
それから「文字」を習うことによって、「音」と「文字」の対応付けを行い、読めるようにしている。
つまり、最初から日本語は「音」として習っているため、特に何も訓練しなくとも自然に聞き取れるようになるのだ。(もちろん環境など他の要因もありうる。)
英語の習い方
では、英語を習い始めたときはどうだろう。
中学のはじめなどで初歩的な会話はやるものの、高校に入ってしまえば、もうほとんど読解だらけである。
つまり、英語について言えばある単語の「文字」はこのような意味だという「文字」と単語の意味の対応付けの方が多く行われている。
そして、この「音」がこのような意味だといった「音」とその単語の意味の対応付けが全く行われていないのが現状である。
このような状況では、単語の発音を聞いただけでパッと意味を言えたり、それはできるにしても、それが文や長文といった単位のものになってくるとまったくついていけなかったりということが起きるのだ。
だから、筆記がかりに得意であってもリスニングで苦労する人たちが出てくるのだ。
リスニングができるようになるためには
リスニングができるようになるためには、ある単語や文やそれ以上長い長文の「音」をそれに合った意味でしっかり認識できることが重要なのだ。
我々はもう充分「文字」とそれの表す意味をしっかり認識できるように訓練してきた。
であれば、やればいいことは、「音」と「文字」の対応付けである。
ここで紹介する勉強法はまさにこの英語の「音」と「文字」の対応付けをしっかり行うことができる勉強法だ。
リスニングができるようになるための問題集
上記を読めば、どうして英語のリスニングがみんな苦手なのか、何をするとできるようになるのかわかっただろう。
ここでは、具体的にどの問題集を使ってどのように勉強していけばいいのか詳しく解説する。
選んではいけないリスニングの問題集
皆がリスニングの問題集として思い浮かべるのは、CD付きのいわゆるリスニングの問題がついた問題集である。
しかし、そのような問題集は選んではならない!
これは、リスニングの問題がずらっと並んでいるだけで、しっかりとスクリプトを見て復習するという勉強のやり方をしない限りは意味がない。
なぜならば、リスニングの問題を解いたからと言って、「音」と「文字」の対応付けができるわけではないからだ。
これができていないのに、いきなり問題を解いても意味がないのだ。
何を選べばいいのか
まず、リスニングが苦手な人が選ぶべき問題集は、CD付きの長文の問題集だ。
意外に思った人もいるかもしれないが、CD付きの長文の問題集は「音」と「文字」の対応付けを行うのにかなり良い問題集なのだ。
リスニングが苦手な人はまずリスニング専用の問題集からやるのではなく、CD付きの長文の問題集から解いていこう。
CD付きの長文の問題集を使った勉強法
上記を読んで、CD付きの長文の問題集を使えばよいことが分かったと思う。
ここでは、この問題集を使ったリスニングの勉強法を解説する。
これを読んでリスニングを得意になろう。
まずは普通に使おう
長文の問題集なので、最初は普通に長文を読んで解くところから始めよう。
この問題集を使って行うのは「音」と「文字」の対応付けである。
そして今わからない方が「音」であるのに「文字」まで分からなかったら、やっている意味がない。
まずは、しっかりと長文を読んで問題を解いて、長文の内容をしっかり理解しよう。
CDを聞いて復習しよう。
しっかりと、長文を読んで問題も解き、長文の内容がしっかり理解できたのであれば、CDを聞いて復習していこう。
この勉強法は、長文読解の復習としてリスニングの能力も同時に養っていくという一石二鳥である勉強法なのだ。
CDを聞きながら一緒に文字を追っていって、どのような内容を今CDが言っているのか頭の中でイメージしよう。
これによってそれぞれの単語の正しい発音だけでなく、単語間の発音や文、文章全体のリズムがわかるだろう。
これをわかるようにするのが、まさに「音」と「文字」の対応付けなのである。
CDを聞いたら次は、CDと同じように、2~5回くらいCDと同じ速さで読めるようになるまで音読しよう。
この時もやはり、今読んでいる内容を頭の中でイメージすることが重要になってくる。
このようにして、長文を毎回解く度に復習の時にCDを聞いて、リスニングのトレーニングも同時に行ってほしい。
そうすれば、リスニングの問題もだんだんと聞き取れるようになってくるだろう。
リスニング用の問題集も忘れずに
上では、リスニング用の問題集は選んではならないといった。
しかし、それは、リスニングが苦手な人が最初にやるべきでないといっただけである。
CDのついた長文読解用の問題集で上記の様に、十分リスニングの練習をして、「音」と「文字」の対応付けを行ったのであれば、リスニング用の問題集も必ず解いておこう。
特に、センター形式になっている問題集は必須である。
ここで、アウトプットをしてしっかりと自分が英語を「音」として聞き取れるようになったことを実感しよう。
センター試験リスニング満点のコツ
上記の様に勉強していけば、必ずリスニングで高得点を抑えることができるようになる。
しかし、これだけでは、満点はきびしいだろう。
センター英語のリスニングで満点を取るためにはちょっとしたコツも知っておかなければならない。
それは、問題を先読みするということだ。
ここでは、それについて詳しく解説する。
これを読んで是非満点を目指してほしい。
問題を読む時間
あなたは、リスニングの時間が始まって問題を読み始めるのはいつだろうか?
おそらくほとんどの人が、その問題が読まれた時と同時に問題文を読んでいるろう。
しかし、それより実はもっと問題を早く読んでいくことが可能だということに気付いている人はいったいどれくらいいるだろうか?
最初のリスニングの長い説明がされている時に、事前に問題を読むことは十分可能である。
この時間を見逃さずに問題を先に読んでおくと、リスニングの音声を聞くときにかなり聞きやすくなる。
最初の説明だけで第一問の問題はすべて読むことが可能である。
予め、この時間を見逃さず問題を先に読んでおこう。
どんどん先読みしよう
冒頭の説明だけで第一問はすべて先に読むことができた。
しかし、他の問題はどうすればよいのだろうか?
問題を先に読んでおいた第一問に関しては、リスニングの途中でおそらく答えが出てしまう。
よって、本来解答するために用意された何も音声が流れない時間にすることがなくなる。
ここで、先に読んでいくのだ。
基本的に一問の解答時間の間に一問読むことができるので、ドンドン先に読んでいこう。
かなり余裕のある人は、二回目の音声が流れている間も暇になる。
二回目の音声を聞いて解答があっているか確認しなくても自信があるという強者は、この時間の間にも先へ先へと読み進めていこう。
また、センター試験用の問題集などであらかじめ先読みの訓練をしておくこともおすすめだ。
この方法で私は、実際に試験時間30分中15分ですべての問題を読み終えてしまって、実際に満点を取ることができた。
是非、余裕があればある限り先へ先へと読んでいき、その問題の音声が流れるころには、もうその問題を読み終えているくらいにしておこう。
まとめ
以上が、センター試験の英語のリスニングで満点を取るための最強の勉強法である。
これを読んだあなたは、どうして今までリスニングができなかったのか、それを克服するためにどのような問題集を選べばよいのか、また試験中にはどのようなコツが必要なのか理解してもらえたと思う。
ここに書いてあることをしっかり守ってリスニングの訓練をやってほしい。
しっかりと実践すれば、センター英語のリスニング本番で満点が取れること間違いなしだ。
(celly 東京大学理科二類在学)