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「もしかめ」で簡単!世界史の覚え方〜中国〜

暗記

世界史覚えること多くてやばい!?

そんな焦りを感じているあなた!

とっておきをお教えしましょう(笑)

世界史の勉強は中国に始まり、中国に終わります。

別に中国が最重要、というわけじゃありませんし、中国が世界の中心、と言いたいわけでもありません。

いまから10年後はいざ知らず、現在世界の中心がアメリカなのは誰が見ても明らかですしね。

ですが、世界史を勉強するなら中国から入り、他の国や地域の勉強でも中国を基準とすると非常にやりやすいのです。

世界史が得意な人で中国が苦手、という人はいない、と言っていいくらいだと思います。

……というわけで今回は中国の流れを超簡単に覚える方法をご紹介しようと思います。

目次

世界史は中国に始まり中国に終わるべし!

具体的な覚え方に入る前に、まずはどうして中国がそんなに重要なのか、解説してみようと思います。

世界史はいろんな国があり、地域ごとで全然違う歴史を辿りますし、覚えなくてはいけない事件や出来事の数も日本史とは比べ物になりません。

ですが、勉強のコツは同じです。

「流れ」を理解すること。これをやるかどうかでその他の知識の量が全く違ってきてしまうのです。

ただ、日本史は一つの国で、基本的に国内で話が完結しますから、流れも一本道です。流れの把握も非常にやりやすい。

これに対し、世界史は上にも書いたように地域も国もバラバラでなにを流れと把握すればいいのか全くわかりません。特に、ヨーロッパなどは国の名前と範囲が変わりすぎて意味不明です。「流れ」を見つけるだけでも大変です。

ところが! です。一つだけ、地域に大きな変化がないまま時を経てきた国があるのです。

それこそが、そう、中国です。

中国地域は王朝がコロコロ変わり、時には分裂したり版図を広げたりもしましたが、中心となる地域はほとんど変わらないのです。

そういう意味では非常に日本史と似ています。

つまり、流れがとてもつかみやすい。ついでに言うと日本史でも結構出てきますから、初めて世界史をやる人でも結構取っつきやすい。

中国の流れを掴んでから他の地域の勉強をすると、「あ、今は中国の南北朝の頃か」「これは中国の明朝くらいの時代だな」などと大まかな時間の流れが理解しやすくなるのです。

しかもこうしていると別々の地域同士が頭の中でリンクしてきてさらに勉強がはかどります。

「別に中国じゃなくて日本でもいいんじゃないの」

そんな疑問があるかもしれません。

おっしゃる通り、日本史が超得意という方は日本でも構いません。ただ、日本は歴史の始まるタイミングが遅いです。中国は日本人がウッホウッホ言って狩りをしている頃から文明が始まっていました。

確実にあったとわかっている最古の王朝、殷は紀元前17世紀頃からあったとされています。(この頃日本はまだ縄文時代です)

中国の流れでカバーできない可能性があるのはのは古代エジプトなど、他の四大文明くらいなものです。

また、日本は世界史的に見れば小国も小国、名前すらもほとんど登場しない国ですが、

中国は弱体化した時期でさえも世界の注目を浴びる地域

です。

世界史上でメインの登場人物なわけです。

そんなわけで日本史よりも中国史の方が流れの把握には適しているのです。

「もしかめ」で覚える! 中国の大まかな流れ

それではいよいよ、具体的な暗記方法の解説です。

これは実ははるかな昔、私がまだ小学生だったころ、担任の先生が教えてくれた覚え方です。小学校では日本史のさわりくらいしか勉強しませんから、中国の歴史、などと言われてもちんぷんかんぷんでした。

でも先生に「覚えておいたらきっと役に立つから」と言われ、半信半疑で覚えました。

数年後、授業で世界史が始まり、やっと意味がわかった時の感動は忘れられません。

いわゆる「もしかめ」、誰もが知っている童謡の「もしもしかめよ」のメロディーで覚えます。歌いながら覚えてみてください。

もし もし かめよ かめさんよ
殷(いん) 周(しゅう) 秦(しん)漢(かん) 三国(さんごく)晋(しん)

世界の うちで おまえほど
南北朝(なんぼくちょう) 隋(ずい) 唐(とう)五代(ごだい)

あゆみの のろい ものはない
宋(そう)元(げん) 明(みん)清(しん) 中華そば

どうしてそんなに のろいのか
何杯食っても うーまいなあ

春秋戦国時代など、いくつか抜けているところはありますが、大まかな流れの把握としてはこれで十分でしょう。ちなみに最後の方は小学生用に先生が遊んだんだと思います(笑)

「中華そば」は中華民国と中華人民共和国の両方を意味しています。

終わりに

今回は私のとっておきの覚え方を紹介させてもらいました。

歌で覚える勉強法というのはいろいろありますが、今回のものに勝るものはなかなかないと思います。

必要最低限・わかりやすい・歌いやすい、の全てを揃えている方法だからです。

この歌を覚えるのはたぶんとても簡単だと思います。この曲に馴染んでいる日本人であれば、5、6分もあれば完璧でしょう。勉強している、という感じにもならないでしょう。

それでいて、世界史の勉強が大きく変わります。

ツイッターを開いているその5分、ちょっと使ってみませんか?

(白黒熊 東京大学法学部)

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