高校生のなかで、大学受験の英語の勉強の一環として、英検を受けることが多いだろう。
基本的に2級までは、高校までの勉強で太刀打ちできる。
しかし、準一級からは、普段の高校の英語の勉強だけでは、なんともいかない。
ここでは、そんな準一級を文単という単語帳を用いて、単語力を上げることによって、十分合格するレベルまで引き上げる勉強法を紹介する。
この記事を読んで、是非準一級まで合格してしまおう。
準一級をうけるための事前準備
当然のことだが、英検準一級は基本的に英検二級が受かるレベルでないと、ここに書いてある勉強法を実践しても受からない。
ここに書いてある勉強法はすべて英検二級を合格する力が十分あることを前提として描かれている。
英検二級を持っていない人はそちらの勉強を十分してから、英検準一級の勉強を進めていこう。
英検準一級は単語がすべて
英検二級までは、文法、単語、長文、リスニングなどのそれぞれの分野が、級が上がるごとに段階的に難易度を増していく。
では、準一級と二級では、どの部分の難易度が上がっているのだろうか?
実は、二級までで英語の文法事項はマスターできてしまっている。
よって、他に難易度を上げるとすると、単語しかない。
つまり、準一級ではとにかく単語のレベルが二級に比べてはるかに専門的で難易度の高いものとなっている。
しかし、逆に言えば、準一級には文法問題も一切なく長文問題も単語のレベルが上がっただけなので、単語のレベルさえ上げてしまえば、十分合格することができるのだ。
英検準一級を合格したいのであれば、まずは単語のレベルを上げることから始めていこう。
英検準一級には文単が一番
世の中には、英単語帳が山ほど存在する。
そのため英検専用の単語帳も何種類もあるので、どれを使用すればいいのか悩む人も多いだろう。
しかし、英検の単語帳の中では文単が一番である。
文単とは、実際に英検で出題された長文を読みながら内容とともに単語を覚えることができる単語帳だ。
人間は物事をそれ単体で覚えることを非常に苦手としている。
しかし、なにか関連付けられたり、整理したりする内容が一緒に伴ってくると比較的楽に覚えることができる。
文単は長文の内容と関連付けて単語を頭の中で整理しながら覚えていくことができるため、単語だけの単語帳に比べてかなり覚えやすいのだ。
英検準一級の単語は2000語以上あり、専門性も高いので、非常に覚えるのが大変だ。
よって、長文の内容とともに楽をして覚えていこう。
準一級の文単の使い方
長文と一緒に覚えるといっても、どのように覚えていけばいいのか戸惑う人も多いだろう。
そんな人のためにここでは、文単をフル活用するための使い方を説明する。
このやり方に添ってやっていけば、必ず覚えることができる。
まずは、長文ごとの英単語を暗記
長文の内容と一緒にといっても、英単語がわからないものだらけでは、長文を読むのも一苦労である。
長文の内容から英単語へという順番はゆえに非効率である。
一つの長文には20個ほどしか英単語がないので、まずは英単語の意味を先にざっくり覚えてしまおう。
先に、日本語訳を読んでしまおう。
単語を覚えた次に長文へ入る人もいるかもしれない。
しかし、それでは長文を読解する必要がある。
文単の目的はあくまでも文章の内容とともに単語を覚えることで、長文読解の能力を高めることではない。
ゆえに長文読解をする時間が無駄である。
先に、日本語訳を読んでおいて文章の内容がどんなものか頭に入れてから、長文を読んでいこう。
長文を音読していこう。
いよいよ長文を読む作業に入っていく。
読む際には必ず音読しよう。
音読によって、正しい発音で単語を覚えることによってリスニング対策にもなる。
また、口も動かして覚えることによってより覚えやすくなる。
音読の際は、どこに新しい単語が含まれるか意識し、どんな内容なのか頭で思い浮かべながら読んでいこう。
2周目までこのやり方で
基本的に単語帳はその単語帳が完璧になるまで2周以上行う。
しかし、上のようなやり方で覚えていくのは2周目まででよく、3周目以降は普通の単語帳と同じように覚えてもよい。
長文と一緒に覚える理由は、内容とともにイメージして覚えることで、覚えやすくするためである。
2周目以上やれば、それぞれの単語の意味を忘れても、それをあとで見れば、どの内容の文でどんなふうに使われていたかというイメージと一緒に思い出すことができる。
よって、3周目以降は長文の音読の作業が必要ではない。
3周目以降は普通の単語帳と同じような扱いで解いていこう。
なお、下の記事に普通の単語帳の覚え方を解説してあるので、合わせて読んでほしい。
2.英語の単語を本当の意味で覚える最強の覚え方の3つのステップ
仕上げは索引を使って覚えよう。
単語帳をもう何周もやり7~8割は完璧になった段階になったら、索引を使って覚えていこう。
英検準一級では最初の語彙問題で同じ選択肢に並ぶのはつづりが似ているものが多い。
つまり、単語帳の並びの中で識別できても、似たようなつづりの中で識別できないと、問題は正解できないのだ。
そこで、索引を使うのだ。
索引はその性質上、似たようなつづりのものがたくさん並んでいる。
索引の中で一つ一つの単語を識別していき、それぞれの意味が言えるようになると、最初の語彙問題でもさほど苦労しなくなるのだ。
是非、仕上げは索引を用いて覚えていこう。
単語以外にも勉強した方がよいこと
確かに、英検準一級では、単語をかなり覚えてしまうと、合格点が6~7割程度なので十分合格できる。
しかし、より合格する可能性を高めたり、将来英語を使うことを想定していたりするのであれば、他にもやっておいたほうがよい勉強がある。
それが、
- リスニング
- 英作文
である。
これらの二つは特に将来英語を使うのであれば、必ず必要になってくる力だ。
以下の記事にそれぞれ勉強法が書いてあるので、あわせて読んでほしい。
英語のリスニング弱者がリスニングマスターになるための2つの勉強法
「英語英作文のリンク(coming soon)」
まとめ
以上が、文単を用いて単語力を向上させて英検準一級に合格する勉強法だ。
英検準一級は単語さえ制すれば勝ちである。
また、単語はこの記事の方法を実践すれば難なく覚えられるはずだ。
文単で英検準一級を合格していこう。
(celly 東京大学理科二類在学)