東大英語は、難しいといわれている。
単語のレベルはそれほど高くないのに、単語の意味はすべてわかるのによく意味が分からないという人も少なくない。
そんな人達は、独特な英語の表現に対応する力が不足しているのだ。
ここでは、英語の表現の難しさと、それに対応するための英単語熟語長、「東大英単語熟語 鉄壁」(通称:鉄壁)を紹介する。
是非この記事を読んで、鉄壁を用いて東大英語の文章を読めるようにしていこう。
英語の表現の構造
どうして、単語のレベルは標準的なのに、東大英語の文章は全く読めないのだろう。
ここでは、英語の表現を難しくするその構造を解説する。
LiteralとFigurative
日本語にも同様であるが、英語にはLiteral(文字通り)とFigurative(比喩的)な用法の二つが存在する。
受験生諸君は、もし英文がほとんどLiteralな用法であれば、読むのにそんな苦労しないだろう。
しかし、特に英語においては、Figurativeな用法がほとんどである。
考えてみれば、熟語なども比喩の一種である。
つまり、英文は比喩をものすごく多用するのだ。
特に東大英語は、単語自体のレベルは難しくないが、このような比喩表現がたくさん含まれた文章(特に小説)などを出題してくる。
よって、このFigurativeな用法への対応力を上げる必要があるのだ。
基本語ほど難しい
例えば、right という単語があるが、それらにはどんな意味があるのだろうか?
right の本来の意味は「右」である。
しかし、そのほかに「正しい」「権利」「正義」などの意味がある。
これは、「右」というcore meaningから
と、比喩的に派生していったのだ。
(右利きは正しいというのは、昔ギリシャで左利きはよろしくないとされた思想からによる。)
このように、簡単な基本語ほど、比喩的に派生していったたくさんの意味が存在し、その用法も多く存在するので、難しくなっていく。
熟語もたくさんの意味ができた結果、用法が確定されてきてできたのだ。
以上に様に、英語にはFigurativeな用法が多用され、基本語ほど比喩的に派生していくので、単語のレベルは難しくなくても、英文は難しくなっていく。
東大英単語熟語鉄壁で対応力をつける
ここでは、鉄壁を用いた、東大英語の表現の難しさへの対応力を付ける方法を紹介する。
是非これを読んで鉄壁を用いて東大英語の英文を読めるようにしよう。
鉄壁を選ぶ理由
単語一つ一つの解説がかなり詳しく載っていることで有名だ。
この解説が鉄壁の一番のメリットだ。
英語は特に比喩的な表現を多用し、基本語も比喩的に意味をさまざまに増やし、用法を多くしていった。
ゆえに英語は複雑である。
これは単に英単語とその意味を一対一で覚えるだけでは、対応できない。
しかし、鉄壁についている、解説には、その単語がどのように派生していったのか詳しい解説が、絵が図も含めて載っている。
つまり、比喩的に派生していった様々な意味を系統立てて覚えられるのだ。
また、単語の詳しい例文も載っており、用法もしっかり覚えることができる。
単に、英単語や熟語をその意味と一対一で覚えるのではなく、様々な意味やその成り立ちと系統立てて覚えていくことによって、難しい英語の表現にも対応していくことができるのだ。
鉄壁の使い方
ここでは、鉄壁の使い方を解説する。
非常にボリュームがあり、独特な単語帳なのでこれに従って覚えていこう。
まずは、単語の意味を暗記
単語帳であるので、まずは単語の意味から暗記していこう。
できるだけ、解説を読んで、単に意味を暗記するだけでなく、理屈も交えて覚えていこう。
意味の次は派生語へ
単語の意味を覚えたら、次は派生語を覚えていこう。
また、派生語のほかに、熟語、同義語、反義語なども載っている。
このようなお互いに関係している単語はセットでおぼえておくとわすれにくい。
Review Testで再確認
各セクションが終わるごとに鉄壁にはReview Testがついてくる。
眺めているだけでは、もちろん覚えられない。
しっかりとReview Testを覚えられるまで何度も繰り返しやろう。
鉄壁の注意事項
鉄壁は解説や単語数もものすごく充実している。
ゆえに短期間で覚えようとか、理屈抜きの丸暗記をしようという人にはあまりむいていない。
しかし、短期間で暗記しただけの、理屈抜きの丸暗記の英語力で東大の入試は乗り越えることができない。
単語の意味はわかるのに…ということがおきてもおかしくない。
よって、鉄壁を長期にわたり使用して、系統立てて覚えていこう。
まとめ
以上が東大英語の表現が難しくなるメカニズムと、それに対応するための鉄壁を用いた対策法だ。
東大英語の文章は単語が標準的なのに、英語特有の比喩表現などが多用された文章の出題が多く、きわめて読解が困難だ。
しかし、鉄壁で理屈とともに系統立てて英単語や熟語を覚えていくことで、これに対応する力が十分つく。
是非これを用いて東大英語の文章を読めるようになろう。