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高3から始める世界史対策!3つの目的別究極勉強法

高3になると、受験勉強もいよいよ本格化する。

高1のときから勉強していた国語、数学、英語はある程度基礎が固まってきているだろう。

しかし、世界史は、高3でもまだまだ通史も終わっておらず、焦っている人が多い。

特に受験で世界史を使う人は、高3になると範囲が膨大な世界史の対策に追われることになる。

このとき、効率的な世界史の勉強法を確立しておく必要がある。

ただ闇雲に勉強していても、受験本番までの貴重な時間を浪費するだけになってしまうからだ。

この記事を読んで、定期テスト、センター試験、二次試験の三つの目的別世界史の勉強法をマスターしよう!

目次

効率的に世界史を勉強するための必要なアイテム

勉強法について解説する前に、まずは効率的に世界史を勉強するための必要なアイテムを紹介する。

ほとんどが高校で購入しているものだが、万一自分の手元にない場合は絶対に手にいれよう。

必要なアイテムとは、以下の四つのことだ。

  • 教科書、授業配布プリント
  • 参考書
  • 図説集
  • 用語集

これらについて説明していく。

基本は「教科書」・「授業配布プリント」!

第一に必要なアイテムは「教科書」だ。

当然のように思われるかもしれないが、教科書は世界史を効率的に勉強する為に必須なアイテムだ。

なぜなら、「教科書」=出題範囲であるからだ。

定期テストはもちろん、センター試験もこの教科書から出題される。

さらに言えば、国立の大学の二次対策も教科書を丁寧に読むことで十分に行える。

それほど、「教科書」は端的に、重要事項がまとまっている優れものなのだ。

おすすめは、山川出版社の「世界史B」と東京書籍の「世界史B」だ。

また、授業で配布されたプリントももれなく読み込むことが必要だ。

これはすでに説明したが、「授業配布プリント」もまた、定期テストの範囲となりうるからだ。

 

また、教科書はほとんどの高校では山川出版の世界史の教科書を使用している。

山川出版の教科書の使い方、またそれと合わせて使いたい山川出版の必須アイテムについては以下の記事を読んで欲しい。

世界史と言えば「山川出版」、王道の教科書で東大入試40点!

理解を助ける「参考書」

次に必要なアイテムは、「参考書」である。

書き込み式のものなどは、高校の副教材として購入している人も多いだろう。

特に難関大学を目指す人は、独学につかえる参考書を用意する必要がある。

なぜなら、難関大学の世界史の対策は高校の進度に合わせていると間に合わない場合があるからだ。

すなわち、自分で先取りして勉強する必要が生じるのだ。

そこで、教科書に準拠しており、重要事項の解説が豊富で暗記しやすい参考書が必要となる。

おすすめの参考書は「ナビゲーター世界史B」だ。

センター対策に使える「図説集」

次に必要なアイテムは、「図説集」である。

世界史では、地図はもちろん、文化史における絵画の知識など、図を踏まえるべき問題が多く出題される。

特に、センター試験では毎年図をつかった問題が出る。

そのため、普段の勉強で単に語句の暗記をしているだけでは、センター試験でも定期テストでも良い点は取れない。

図説集を用意し、こまめにチェックして、地図や絵画などをしっかり暗記したものが世界史で高得点を狙える。

高3で忙しいと少しでも手間を減らそうとしてしまうが、実はこういったひと手間が受験の明暗を分けるのだ。

おすすめの図説集は、「世界史図説 タペストリー」だ。

 

また、世界史のセンター試験対策については、以下の記事を参照して欲しい。

センター世界史で9割超を狙うための参考書6選と最強勉強法

分からない言葉に使える「用語集」

最後に必要なアイテムは、「用語集」である。

用語集はどうしてもわからない言葉や項目が出てきた際に非常に便利に使える。

用語集では詳しい解説を知ることができる上に、論述の際に役に立つ言い回しも豊富にある。

また、用語集の索引を使った習熟度チェックにも使える。

索引から重要な言葉を選び、その言葉をうまく説明できるかどうか確認するというものだ。

おすすめの用語集は、山川の「世界史B用語集」だ。

3つの目的別別世界史勉強法

効率的に世界史を勉強するための必要なアイテムについて理解したところで、次は3つの目的別世界史勉強法の説明に移る。

今回説明するのは、以下の3パターンだ。

  1. 定期テストで成績アップ型
  2. センター乗り切り型
  3. 二次試験までじっくり型

定期テストで成績アップ型

推薦入試を考えている人など、学校での定期テストの成績アップをしたいと考えている人は多い。

さらに、学校の定期テストを徹底的に復習することはもう一つメリットがある。

センターや二次対策のための世界史の基礎知識を固めることもできるのだ。

定期テスト対策を始めるにあたって、非常に重要なのが「教科書」・「授業配布プリント」だ。

高校の定期テストの範囲は授業内容だ。

定期テスト対策の王道は、授業で扱われた教科書の範囲をよく復習して正確に暗記することである。

しかし、正確に暗記するということがなかなか難しい。

次の項では、重要事項を正確に暗記する勉強法を具体的に解説する。

定期テスト対策に効く「3周勉強法」

重要事項を正確に、そして効率的に暗記する方法としては、「3周勉強法」がおすすめだ。

まず、ノートを取るときに、重要事項は赤ペンで書き込もう。

そしてテスト前に復習する際に、赤シートでノートを隠すと、重要事項だけ空欄になる。

一周目はすべての範囲をあまり深く考え込まずに解く。

このとき、5秒以上考えてもわからなかったものには×印をつけておく。

二周目は、×印をつけたところだけ復習する。

再び、5秒以上考えてもわからなかったものには×印をつける。

そして、三周目は二つ×がついてしまったところだけ繰り返す。

分からなかったものだけ繰り返し勉強することで、効率的に勉強することができるのだ。

この「3周勉強法」で世界史の定期テストで高得点を狙おう。

 

世界史の定期テスト勉強法は以下の記事でも詳しく解説されている。

合わせて見ておこう。

たった1週間で満点がとれる世界史定期テストの勉強法

センター乗り切り型

高3の受験生の中には、センター試験で世界史を選択しており、そこで高得点を目指しているという人も多い。

センター試験対策で大事なのは、どれだけ多くの過去問を解くかということである。

過去問を解くことで、センター試験の傾向が分かるようになる。

膨大な知識を必要とするようにみえるセンター試験も、実は頻出事項は限られているのだ。

すなわち、世界史のセンター試験での点数を上げるためには、過去問を効率的に解いて、ポイントを押さえれば良い。

センター試験で高得点が取れる過去問の取り組み方

センター試験の過去問の取り組み方は、まず、本番通りに時間を計ってすべての問題を解く。

そして、自分で丸付けをし、100点になるように間違えたところを復習する。

このとき、○、△、×の三種類の記号を使ってマーキングすることがコツだ。

合っていた問題で、自信があったものには○をつける。

ケアレスミスや、勘で解いた、自信のないものには△をつける。

そして、間違ってしまったものには×をつける。

このマーキングをふまえ、解きなおしでは、△と×を重点的に扱う。

この勉強法によって、センター試験の過去問をつかってすばやく自分の弱点を見つけ出すことができるのだ。

 

上記でも説明したが、以下の記事には世界史センター試験対策の専門的なことが載っているのでまだ見ていない方は合わせて見ておこう。

センター世界史で9割超を狙うための参考書6選と最強勉強法

二次試験までじっくり型

文系の受験生の中には、大学入試の二次試験で世界史を選択する人も多い。

二次試験の対策をするにあたって、まず、通史を先取りで勉強することが重要になる。

多くの高校では、高校3年生の冬まで時間をかけて通史を勉強する。

しかし、大学受験の二次試験で世界史を選択することを考えているのであれば、高校で学ぶ進度よりもより早く勉強する必要がある。

つまり、通史を先取りして独学しなければならないのだ。

また、多くの難関大学では、論述問題が出される。

この論述対策も、世界史特有の難しさの原因となっているが、次の項で勉強法を解説する。

二次対策は「通史先取り」と「論述対策」がカギ

大学入試の世界史二次対策は「通史先取り」と「論述対策」が重要である。

まず、通史をどのように勉強すればよいか説明する。

「通史を先取りで勉強」する際に使うアイテムは

  • 教科書
  • 参考書
  • 図表
  • 用語集

の四つすべてである。

参考書(書き込み式が望ましい)を進めながら、同じ範囲の教科書を読み進める。

このとき、地名や人名が出てきた際はかならず図表を確認し、写真まで目を通そう。

始めの一周は、とにかく最後まで終わらせることを第一に考え、細かい点を暗記する必要はない。

二周目は、重要事項を暗記しながら、センター試験の過去問を並行して解く。

このことによって、自分がまだ十分に覚えられていない点を素早くチェックできるのだ。

三周目は、論述対策と並行して行う。

次に、「論述」対策について説明する。

論述対策は、高3の秋から始めても遅くはない。

おすすめの教材は、中谷臣「世界史論述練習帳new」だ。

まずは、この論述練習帳に自分で取り組もう。

そして自己採点をし、できる限り世界史の先生などに添削してもらおう。

何度も数をこなすことで、論述の点数の取り方が分かるようになってくるのだ。

まとめ

この記事では、高3から始める3つの目的別世界史究極勉強法を解説した。

はじめに、世界史を勉強する上で重要なアイテムをそろえる。

つまり、教科書・授業配布プリント、参考書、図説集、用語集の4つを抜けなく手に入れる。

そして、定期テスト、センター試験、二次試験の3つの目的ごとに、効率的に点数アップができる勉強法を解説した。

これらの勉強法を活用して、世界史で高得点をとり、忙しい高校3年生を乗り切ろう

 

また、ここで紹介した、勉強法、記事以外にもこのサイトにはたくさんの世界史の勉強法についての記事が存在する。

ぜひ、参考にして欲しい。

世界史勉強法 一覧

【参考】

・山川出版社 高校教科書・参考書(Amazon)

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E5%B1%B1%E5%B7%9D%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE-%E9%AB%98%E6%A0%A1%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%83%BB%E5%8F%82%E8%80%83%E6%9B%B8/s?ie=UTF8&page=1&rh=n%3A3238641%2Cp_lbr_publishers_browse-bin%3A%E5%B1%B1%E5%B7%9D%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE

・東京書籍 「世界史B」(Amazon)

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2B-%E4%B8%96B301-%E6%9D%B1%E6%9B%B8-%E5%B0%BE%E5%BD%A2%E5%8B%87/dp/4487187133/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1479899721&sr=1-1&keywords=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%9B%B8%E7%B1%8D

・「ナビゲーター世界史B (1) 」(Amazon)

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2B-1-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E6%95%8F%E5%BD%A6/dp/463403011X%3FSubscriptionId%3DAKIAIXCHMMTXJQHAMU6Q%26tag%3Dkyushin-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D463403011X

・「最新世界史図説 タペストリー」(Amazon)

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E5%9B%B3%E8%AA%AC-%E3%82%BF%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC-%E6%A1%83%E6%9C%A8-%E8%87%B3%E6%9C%97/dp/480716192X%3FSubscriptionId%3DAKIAIXCHMMTXJQHAMU6Q%26tag%3Dkyushin-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D480716192X

・中谷臣「世界史論述練習帳new」

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E8%AB%96%E8%BF%B0%E7%B7%B4%E7%BF%92%E5%B8%B3new-%E4%B8%AD%E8%B0%B7-%E8%87%A3/dp/4434137271%3FSubscriptionId%3DAKIAIHIAQQYUNKEC26YA%26tag%3Dmao2407-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4434137271

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