もうすでに、センター試験を終えた人たちもいるが、入試がこれからどのような日程で運ばれていくか、具体的なイメージをつかめていない受験生も多いだろう。
また、来年度以降受験する人たちも今大学入試が話題になっている中、実際にどんな日程で東大の入試が行われるかぼんやりとしか知らない人も多いはずだ。
そんな人たちに向けて、ここでは東大入試の日程を実際に体験したこの私が、具体的なアドバイスも添えながら解説していこう。
これを読んで、どこよりも詳しい日程を知ろう。
東大入試全体としての日程
ここでは、センター試験から東大の合格発表までの全体的な日程の説明をしていく。
まずは、おおまかな流れをつかんでおこう。
(()内の日程は2016年度のもので年度によって異なる。)
センター試験(1月16、17日)
まず、センター試験は毎年1月の第三土曜日、日曜日に行われる。
センター試験とは受ける大学にかかわらず自分の家の近くのどこかの大学で受けるマークテストだ。
東大の入試においてセンター試験の配点は二次試験の1/4しかない。
しかし、第一次選抜(足切り)で不合格になってしまっては意味がないので、センター試験対策は、二次ほどとは言わないが十分行っておこう。
また、東大入試におけるセンター試験については以下の記事でも解説しているので参考にして欲しい。
センターリサーチ発表(1月20日)
毎年センターが終わると、センター試験の得点を各予備校(駿台、河合、東進)が集めて、それにより判定を行うセンターリサーチというものをやっている。
東大入試においては、判定はあまりあてにならないが、足切り点の参考になるのでセンター試験が終わったら必ず出そう。
このセンターリサーチの結果がセンター明けの水曜日に発表される。
足切り点が気になる人はこの結果をもとに出願していこう。
出願期間(1月25~2月3日)
毎年出願期間は10日間設けられている。
ほとんどの人が縁起をねらって大安の日に出してくる。
2106年度の場合1月27日と2月2日だ。
この日と次に日は出願者が大幅に増加することが予想される。
毎年、一日おきに出願者数が東大のホームページで更新されるのでそれを見ながら出願していくのもよいだろう。
第一次選抜(足切り)合格発表(2月10日)
毎年2月10日には第一次選抜(足切り)の合格発表がある。
ここで不合格になるのはわずかの人であるが、ここで不合格になってしまえば、二次試験は残念ながら受けられない。
ここで不合格にならないようしっかりとセンター試験の対策をすることが重要である。
また、2013年の文一や2015年の文三の様に、出願者数が少なく、足切り実施されない科類もある。
2016年度は、文二の足切りが実施されない。
東大入試の足切りについては以下の記事で2016年度と2017年度のものが具体的に解説されているので合わせてみておこう。
さらに、センター試験から第一次選抜については、以下の記事を参考にしよう。
センター後から東大二次試験までに気を付けるべき3つのポイント
二次試験(2月25日、2月26日)
足切りを突破した人たちは毎年2月の25、26両日で二次試験が行われる。
これについては、 2.二次試験の日程 で後に具体的に説明する。
合格発表(3月10日)
毎年3月10日に合格発表が行われる。
なお、近年東大キャンパス内の直接的な合格発表はなく、正午ごろネットによる合格発表のみとなった。
午後にはレタックスで合格通知が届く。
なお、正午ごろと言われているのでほとんどの人は12時以降に見るが、それだと回線が込み合ってなかなか閲覧できない。
実は12時すこし前からも見ることができるので11時45分あたりからこまめにチェックすることをおすすめする。
以上が東大入試の全体的な日程だ。
東大入試二次試験の日程
次に東大入試二次試験の日程を、アドバイスを交えながら具体的に説明していく。
二次試験は体験した人しかわからないことがたくさんあるので、それを頭にしっかり入れておいて、自分の入試のときにも活かしておこう。
理系の日程
理系は毎年本郷キャンパスで入試が行われる。
本郷キャンパスは非常に広い。
あらかじめ、自分の受験する場所を下見しておくことをおすすめする。
なお、理一の名前のひらがなが最初の方の人は、法文一号館という大講義室で受ける。
そこにはテレビや新聞の取材カメラが入る。
集中できない人もいるかもしれないが、あらかじめ知っておいてうまく対処しよう。
また、やはり正門からの出入りは非常に混むうえ塾のビラ配りも多い。
平気な人は大丈夫なのだが、受験直前にそのような場所でストレスを感じるのも大変だろう。
よって、竜岡門、弥生門などの、正門とは逆方向から出入りすることを強くお勧めする。
時間には余裕をもって集合時間の30分前に付くようにはしておこう。
地方の人たちはなじみがないかもしれないが、電車の遅延なども考えられるので、時間には余裕をもって行動することをおすすめする。
以下は詳しいタイムスケジュールだ。
一日目 | 国語 | 9:30~11:10 | 100分 |
数学 | 14:00~16:30 | 150分 | |
二日目 | 理科 | 9:30~12:00 | 150分 |
外国語 | 14:00~16:00 | 120分 |
一日目は2時間50分と昼休みが非常に長い。
人によっては、何かリラックスできるものを持っていくとよいだろう。
また、これは試験開始時刻、終了時刻であって、実際問題の配布、回収等に時間が必要なので、拘束時間はより多い。
よって、何度も言うが時間に余裕を持った行動をしよう。
文系の日程
文系は理系とは会場が異なり、教養学部のある駒場キャンパスで行う、
くれぐれも場所を間違えないようにしよう。
また、駒場キャンパスは本郷に比べて狭いだけあって、正門から入るのは本郷より苦労する。
また、朝の井の頭線も非常に混む。
井の頭線で駒場東大前から降りて正門から入るのは非常に便利だが、ゆえに人が多すぎて苦労するだろう。
渋谷からなら駒場キャンパスは歩いて10分程度なので、逆に時間に余裕を持ち、徒歩で正門以外の場所から入るとよいだろう。
以下は文系のスケジュールだ。
一日目 | 国語 | 9:30~12:00 | 150分 |
数学 | 14:00~15:40 | 100分 | |
二日目 | 地理歴史 | 9:30~12:00 | 150分 |
外国語 | 14:00~16:00 | 120分 |
理系に比べて初日がわりと楽なタイムスケジュールになっている。
しかしそれでも、休み時間は長いので、繰り返しになるが、何かリラックスできるものがあった方がよい。
まとめ
以上が、東大入試の全体的な日程と、二次試験の詳しい日程とアドバイスになる。
実際東大入試がどんな日程で行われているか知っている人は、東大志望者の中でも以外に少なく、知っていたとしても、受けた人でないとわからないものがたくさんある。
この記事を読んで、具体的なイメージは持っておこう。