2016年度の東大入試出願日が、2月3日をもって終了した。
受験生も来年以降受験する高2生以下の人も2月10日に発表される足切り点が気になるところだ。
ここでは、東大入試第一次選抜予想と総評、今後の受験生に向けての第一次選抜におけるアドバイスを紹介する。
これを読んで、受験生は二次試験に備え、高2生以下の人は東大の足切について、イメージをつかんでおこう。
東大の2016年度第一次選抜(足切り)予想
ここでは、出願日が終了した現段階での2016年度東大第一次選抜(足切)の予想を足切り予想点とともに公開する。
第一次選抜(足切り)とは?
東大入試はセンター試験を受験した後、出願する。
よって、センター試験がどんな結果となっても一応出願は可能である。
しかし、東大の受験会場には限りがある。
出願したすべての人に二次試験を受けさせることはできない。
よって、センター試験の点数をもとに、一定倍率以上の出願者が出た場合、第一次選抜(足切り)を実施し、二次試験を受けられる人を制限している。
以下が軽いごとの第一次選抜実施倍率だ。
文科一類:3倍文科二類:3倍
文科三類:3倍
理科一類:2.5倍
理科二類:3.5倍
理科三類:4倍
2016年度の出願者数(2月3日)
2016年度の東大入試の出願者は以下の様になっている。
募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 | 第1段階 選抜倍率 |
|
文科一類 | 401人 | 1,185人 | 2.96倍 | 約3.0倍 |
文科二類 | 353人 | 1,025人 | 2.90倍 | 約3.0倍 |
文科三類 | 469人 | 1,639人 | 3.49倍 | 約3.0倍 |
理科一類 | 1,108人 | 2,934人 | 2.65倍 | 約2.5倍 |
理科二類 | 532人 | 1,858人 | 3.49倍 | 約3.5倍 |
理科三類 | 97人 | 531人 | 5.47倍 | 約4.0倍 |
(東大ホームページより)
各予備校のセンターリサーチの足切り点予想
センター試験の結果によって、第一次選抜を行うということは、センター試験の結果があまりよくない人は、第一次選抜の合格最低点(足切り点)が気になるだろう。
そこで、各予備校(駿台、東進、河合)がセンターリサーチをもとに足切り点を毎年予想している。
それを以下に示す
科類 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | ||||||
駿台 | 河合 | 東進 | 実際の足切り点 | |||||||
文科一類 | なし | 375 | 534 | 620 | 571 | 648 | /900 | |||
文科二類 | 673 | 617 | 652 | 670 | 663 | 666 | /900 | |||
文科三類 | 707 | 657 | なし | 700 | 692 | 676 | /900 | |||
理科一類 | 574 | 681 | 731 | 725 | 720 | 748 | /900 | |||
理科二類 | 690 | 714 | 708 | 710 | 700 | 720 | /900 | |||
理科三類 | 702 | 685 | 655 | 640 | 691 | 780 | /900 |
(UTaisaku-Webより)
2016年度の足切りの全体的予想
現在の出願状況からみると、毎年11日目の出願者数はあまり変わらないので、文一、文二、理二のうちどれかはおそらく足切りが実施されないのではないかと予想される。
3つともされないことがあってもおかしくない。
また、センターリサーチについてだが、毎年の傾向からすると、駿台と河合が近い予想点で出してきているところは、おおよそその点数が目安となる。
しかし、その2つの予備校がずれていると予想不可能だ。
また、東進のセンターリサーチについてだが、あまり信用できない部分がある。
なぜならば、東進は現役生のみにおもにシェアーをおいており、どうしても浪人生もいる河合や駿台ではセンターリサーチの母集団が小さくなってしまう。
よって、東進の予想はあまりあてにできない部分があるのだ。
東大の2016年度第一次選抜(足切り)の総評
以下が2016年度第一次選抜の出願者数とその倍率だ。
募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 | 第1段階 選抜倍率 |
|
文科一類 | 401人 | 1,206人 | 3.01倍 | 約3.0倍 |
文科二類 | 353人 | 1,049人 | 2.97倍 | 約3.0倍 |
文科三類 | 469人 | 1,651人 | 3.52倍 | 約3.0倍 |
理科一類 | 1,108人 | 2,946人 | 2.66倍 | 約2.5倍 |
理科二類 | 532人 | 1,875人 | 3.52倍 | 約3.5倍 |
理科三類 | 97人 | 545人 | 5.62倍 | 約4.0倍 |
(東大のホームページより)
これを見る限り、予想通り文二に足切りはない。
文一、理二も足切りを受ける人は、非常に少ない。
今年は、文三と理三に、出願者が集中したといえるだろう。
東大の第一次選抜(足切り)についてのアドバイス
ここでは、来年度以降の東大受験者に対して、第一次選抜(足切り)についてのアドバイスをする。
最終的には二次の点数でほぼ合格が決まってしまう東大入試だが、足切りに引っかかってしまっては、その二次試験ですら受けられない。
しっかりこのアドバイスを読んで来年度以降にいかしていこう。
センター試験をなめすぎない
たしかに東大入試において、配点が二次試験の1/4しかないセンター試験だ。
つまり、ほとんどの場合二次試験の得点で合否が決まってしまう。
ゆえにセンター試験以上に二次試験対策が何倍も重要になってくる。
しかしだからと言って、センター試験をなめすぎて、何も対策せずに得点が低くなってしまっては、非常に危険だ。
実際の足切り点よりも結果的によかった場合でも、それが発表されるまでは本当に地獄だ。
二次試験が受けられないかもしれない不安に、センター試験がおわってから20日近く悩まされるのだ。
直前期にそのような精神状況になってしまうと、二次対策のモチベーションが下がり、二次試験の結果にもひびいてしまう。
対策のウェートはもちろん二次試験に多く置くのだが、せめて、足切り点を心配しないで済むような点数はセンター試験でとれるよう対策しよう。
万が一足切りに引っかかりそうな得点を取ってしまった場合
どんな点数をとってしまっても必ずセンターリサーチには出そう。
そして、足切りを心配しなくてはならない点数を取ってしまったら、各予備校が出している足切り予想点を参考にしながら出願しよう。
場合によっては科類を変えることも考えた方がよい。
そして、出願してしまってからは、足切りのことは一切気にせずひたすら二次試験対策に没頭しよう。
せっかく足切りを通っても、ここで二次対策を十分できず、本番で点数がとれなければ意味がない。
また、たとえ足切りに引っかかったとしても、浪人する場合そこでした二次対策は来年度以降に大きく成果がでる可能性がある。
どんな結果になろうとも足切りのことは一切気にせず、二次対策に没頭しよう。
また、東大のセンター試験の後の対策については以下の記事に載っているのでそちらも合わせて見ておこう。
センター後から東大二次試験までに気を付けるべき3つのポイント
まとめ
以上が、2016年度東大入試第一次選抜(足切り)の予想と総評、そして、来年度以降受験する人への足切りに関するアドバイスである。
足切りはあまり重要そうに見えて、油断していると痛い目を見る部分である。
今年の受験生はこれを参考にして、二次試験に向けてしっかり対策しよう。
来年度以降受験する人はこのアドバイスをもとにしっかりと足切りを乗り越えよう。
2017年度の足切りについても以下の記事に掲載されているので参考にして欲しい。