東大英語には様々な問題形式が存在する。
その中には、他大の入試では全く見ないようなものも少なくない。
最後の第五問の小説読解もその一つだ。
ここでは、あまり対策法が確立されていない、東大英語の小説読解の最強対策法を紹介する。
これを、読めば、小説読解を得意とするだけでなく、ストーリーを単純に楽しむこともできる余裕が出てくるのだ。
小説読解対策をするまでの事前準備
東大英語の入試問題は他大と違って英語の様々な能力を要求してくる。
従って、過去問を解くにあたって、たくさんの能力を身に付けることが必要となってくる。
よって、過去問に特化した対策をする前に以下の四つの基礎力
- 文法的知識
- 単語力
- 英文の論理的読解力
- 英語の独特な表現への対応力
を身に着けておく必要がある。
小説対策に当たっては、最低限1、2の基礎力がついていることが必要だ。
また、3,4の基礎力もついていた方が対策しやすい。
1, 2が身に付いていない受験生
東大英語の小説読解対策を始めるにはまだ早すぎる。
まずは、大学入試で一般的に必要とされている1,2を早急に身に着けよう。↓
英語の単語を本当の意味で覚える、最強の覚え方の3つのステップ
3、4が身に付いていない人
下の記事の方法を使えばすぐに身に付くので身に付けてから要約対策をしよう。↓
Coming Soon
小説読解には練習が一番
受験生諸君は今までに様々な英語の長文をよんできただろう。
その中で、小説やエッセイよりもどうしても評論文のほうが多くなってしまいがちだ。
よって、評論文は読解できても英語の小説やエッセイとなると…といった人が多い。
これは、英語の小説やエッセイを読む練習をしてこなかったということに大いに依る。
つまり、小説読解の一番の対策法は、ある程度の英語の小説なエッセイに触れておく、小説読解の練習を多くするということだ。
以下に小説読解の練習に使える英文を紹介しておく。
10年以上前の東大英語の過去問の小説
10年以上前の英語の問題は文章や問題形式が今のものよりも少し違うが、小説を読む練習としては、適度な長さで東大と同じレベルのものでは、これ以上のものはない。
15年分くらい読んでおけば、十分である。
練習はこれをつかおう。
小説読解の際に気を付けるポイント
15年分ただ読解しているだけでも、自然と英語の小説やエッセイに慣れてくる。
しかし、よりこれを効率化させるために小説読解の際気をつけるポイントを4つ紹介する。
ナレーション
日本語でも英語のでも、ナレーションは一人称と三人称の二種類の認証で語られる。
一人称:登場人物の誰かが、 “I”として、小説の出来事を語っていく。
三人称:小説の登場人物とは全く関係のない「神」のような存在のナレーターが、登場人物を “he” や “she”として、小説の出来事を第三者の視点から語っていく。
これは、日本の小説では当たり前すぎて、意識していないが、英語の小説に慣れていないと、多用される代名詞などが誰のことを指しているのかわからなくなる。
なれるうちは、ナレーションが一人称なのか、三人称なのかを意識しておこう。
時制
日本の小説では、現在形や過去形が入り混じっているが、英語ではほとんどの場合、地の文は過去形で書かれている。
英語の場合、現在形で語られるのは、ナレーターが、読者がいま読んでいる現在に語り掛けるときだけである。
逆に、過去形で語られていない場合は地の文ではなくなる可能性が高い。
このように意識していないと、その部分がナレーションなのかどうかわからなくなってくるので意識しよう。
登場人物
小説を読んでいくうえで登場人物を把握するのは非常に重要なことだ。
英語の場合最初に登場するときに、その人の名前がその人の特徴とともに語られる。
しかし、それ以降出てくるときは、heやsheなどの代名詞などに次々と入れ替わっていく。
よって、場合によっては、同じ段落に出てくるsheが異なる人物をさしていたり、違う人物かと思っていたら同一人物だったり、登場人物がわからなくなってくることがある。
慣れていないうちは注意深く一人一人の人称がだれにあたるのか注意して読む必要がある。
会話表現
英語の小説で難しい所の一つが、会話だ。
英語の授業などでは、会話についてはあまり習わない。
よって、小説などを読んでいても訳が分からなくなることが多い。
小説を読んで練習するときは、会話の以下の
- 省略
- イディオム
- 修辞疑問
- 間投詞
の4つがどのようになっているか注意して読んでいこう。
最初のうちは難しいかもしれないが、だんだん読んでいるうちになれてくる。
まとめ
以上が、大学入試では珍しい、東大英語第五問の小説読解の対策法だ。
上で紹介した4つのポイントに注意して、10年以上前の過去問15年分を使ってしっかり練習していけば、必ず力がついてくる。
本番に、小説をただ読解するだけでなく、同時に楽しむこともできる。
是非実践しよう。