難関大学の受験を目指すなら、センター英語はほぼ満点をとることが必須条件だ。
センター英語は問題の種類が様々に存在するが、この記事では「文法問題」に焦点をあてる。
文法問題は、「難しいわりに配点が低すぎる」「出題範囲が広すぎて絞れない」などの理由から敬遠されがちだ。
しかし、満点を目指すのであれば、文法問題であったとしても得点を死守しなければならない。
しかも、実は文法問題は勉強しただけ得点が上がる分野でもあるのだ。
この記事を読んで、センター英語の文法問題を徹底的に分析し、3つの最強対策法をマスターしてセンター英語満点を目指そう。
センター英語≪文法問題≫徹底分析
センター試験の英語は問題の構成がある程度決まっている。
大問が6つあり、そして大問2が「文法・語法、語句整序、応答文完成」だ。
この大問2の配点は英語200点中44点。(2016年度)
英語の筆記問題の全体の5分の1しか点数が割り当てられておらず、一見割合は小さいように見える。
しかし、この記事の冒頭に書いたように、文法系の問題は、実は勉強した分だけ確実に得点が見込めるのだ。
まずはそんな文法問題を徹底的に分析する。
簡単に文法系の問題の内容をまとめると以下のようになる。
文法・語法問題
2016年度のセンター試験では、文法・語法問題は10問出題された。
問題の種類は二つある。
問1~7は、空欄にあてはまる語句を4つの選択肢から選ばせる問題だ。
問1 The train ( ) when I reached the platform, so I didn’t have to wait in the cold.
1. had already arrived 2. has already arrived
3. previously arrived 4. previously arrives
(引用元:「平成28年度本試験の問題」)
問8~10は、問題文に2つの空欄があり、そこに当てはまる語句の組み合わせを4つの選択肢から選ばせる問題だ。
問8 ( A ) you’ve completed this required class, you ( B ) be able to graduate.
1. A:If B:won’t 2. A:Unless B:would
3. A:Until B:won’t 4. A:While B:would
(引用元:同上)
どちらもよく似た選択肢が用意されているため、正確な知識をいかに身に着けるかが重要なカギとなる。
語句整序問題
2016年度のセンター試験では、語句整序問題は3問出題された。
問1 Hotel clerk: Good evening. Mr. and Mrs. Gomez How can I help you?
Mrs. Gomez : Well,( ) ( 18 )( )( )( 19 )( ) us how to get the theater.1. could 2. if 3. tell
4. we’re 5. wondering 6.you
(引用元:同上)
この問題の場合、6つの語句を空欄に当てはまる順序に並び替えて、左から2つ目と5つ目に当てはまる語句を答えなければならない。
並べ替えをする際には、文法や構文などに関する知識を総動員させて英文を作成する力が必要になる。
また、空欄だけに注目するのではなく、前後の文章をしっかりと読み、数少ない手がかりから前後の文脈を把握することも重要だ。
応答文完成問題
2016年度のセンター試験では、応答文完成問題は3問出題された。
問1 Maika: How about having acampfire on the last night of summer camp?
Naomi: It’s been very dry recently, so ( )
(A) I don’t think → (A) our teachers will allow → (A) us lighting a fire.(B) I suppose (B) out teachers won’t agree (B) us to light a fire
1. (A)→(A)→(A) 2. (A)→(A)→(B) 3. (A)→(B)→(A)4. (A)→(B)→(B) 5. (B)→(A)→(A) 6. (B)→(A)→(B)
7. (B)→(B)→(A) 8. (B)→(B)→(B)
(引用元:同上)
この応答文完成問題も、語句整序問題のように、まずは前後の文章から文脈を把握することが重要だ。
三つ以上の文法・語法知識を一度に問われるのがこの問題の特徴だ。
選択肢も、ありうる解答パターンをすべて網羅されてしまっているので、自分で自信をもって答えられるような正確な知識が必要となる。
文法を得点源にする3つの最強対策法!
文法問題がどのようなものか分析できたところで、次はこの文法問題を得点源にするための3つの最強対策法をご紹介する。
この章を読んで正しい、最強の対策法をセンター英語で満点近く取るためにみにつけよう。
文法対策の参考書をやりこむ
文法問題を解くうえで最も大事なことが「正確な知識のインプット」だ。
どれだけたくさんの問題を解いたところで、正確な知識が備わっていなければ、本番のセンターで得点をとることはできない。
文法対策の参考書では、「Next Stage」(ネクステージ、通称ネクステ)がおすすめだ。
この参考書は頻出の文法、語法、イディオムを網羅しているだけでなく、それらを四択式の問題で勉強できる。
日々、センターと似た形式の問題を解くことで実力をつけることができるのがこの参考書の魅力だ。
まずはネクステをはじめとした文法対策の参考書をつかって、「正確な知識をできる限り網羅的に」獲得しよう。
英単語をおろそかにしない
文法問題でも、重要になってくるのは英単語だ。
例えば、語句整序の問題を解く際に、今まで聞いたことのない単語があったとする。
その単語の品詞が分からなければ、どのように文中に配置すればよいかわからず、正確な英文を作ることはできない。
また、聞いたことのある単語だとしても、「watch」のように動詞(見る)でも名詞(時計)でも意味が取れる言葉も存在する。
文法問題は文法のみの知識が問われているわけではないのだ。
受験期間は自分のお気に入りの単語帳を見つけ出し、その単語帳を丸暗記する意気込みで語彙を増やそう。
どんな時にも文法を意識する
文法知識を身に着けるためには、覚えこむだけでなく、アウトプットの回数を増やすことが有効だ。
英語の文章を読む際に、長文問題や他の問題の問題文の中であっても、自分が習得した文法事項が出てきたときは軽くチェックしよう。
何度も何度もその文法事項を発見するたびに、頭の中にその知識が定着する。
そして、問題で問われた際にも反射的に思い出すことができるようになるのだ。
まとめ
以上が、センター英語の文法問題の徹底分析とその3つの最強対策法だ。
繰り返しになるが、東大京大をはじめとする難関大学を目指すのであれば、センター英語では9割以上、ほぼ満点を取れるようにならなくてはならない。
文法問題はやればやるだけ、正確な知識量が増えれば増えるだけ得点がアップする。
この記事の対策法を意識して、センター英語で文法問題で絶対満点を目指そう。