勉強をしなければいけないのに、なぜかどうしてもやる気になれない。
そんな経験は、あなたにもあるのではないか?
学校の週末の課題程度ならそれでもダラダラと進めてもなんとか終えられるだろうし、万が一終わらなくとも先生に怒られるくらいである。
しかし、やる気をださねば人生に影響が出る状況がいつか必ず来る。
それは資格のための勉強であったり、受験勉強であったりする。
そんな時にやる気を持って勉強に挑めないというのは致命傷である。
では、どうして勉強をせねばならないとわかっているのにやる気がでないのだろうか?
そして、どうすればやる気を出すことができるのか?
この記事では、勉強のやる気が出ない原因と、その原因ごとの有効な3つの対処法をわかりやすく説明していく。
原因と対処法がわかれば、君はいかなる場面においても高いモチベーション効率の高い学習をすることができるようになるだろう。
勉強に意味がみいだせない
「勉強しなくちゃ、勉強しなくちゃ・・・」
と心の中で思っていても、
「じゃあ、なんで勉強するの?」
と聞かれたら上手に答えられない人は以上に多い。
勉強に意味が見いだせずやる気が出ない人がほんとうに多いのだ。
ここでは、そんな人たちがなぜ勉強の意味が見いだせないのか、またその時の対処法を説明する。
勉強に意味がみいだせない原因
勉強する意味がみいだせていないと、やる気がでない。
なぜ勉強する意味がわからないかというと、それは勉強という概念自体がとても曖昧だからだ。
「勉強しないといけない」という言葉が本当に抽象的なものであるのはお分かりだろう。
勉強の先に小刻みな目標がないから、勉強をする意味が見出せなくなってしまうのだ。
小刻みな目標というと、勉強をして数日後の定期試験で追試を免れるだとか、数ヶ月後の模試で何点をとる、などである。
これらがないと、何が目的で淡々と暗記作業や計算などをしているのかわからなくなってしまい、やる気がなくなるのだ。
勉強に意味がみいだせない時の対処法
そんな時は、できる限り短いスパンで目標を立てていくことが大事である。
そして、その目標を達成することにより自分に起こる利益を考えるのだ。
例えば、今まで君が数年後の大学入試を目標に勉強していてイマイチやる気が出なかったならば、いっそ来週の英単語テストを目標に全力で勉強をしてみるといいのだ。
そして、英単語テストで満点を取ったら500円お小遣いをアップするよう親と約束するなど、すぐさま形のある利益となって自分に返ってくるようにする。
これが実践できれば、かならずコツコツと目的をもって勉強を続けられる。
勉強においての競争心がない
部活動ではライバル心に燃えているのに、なぜか勉強ともなると別に人に負けてもいいと思っていて、勉強に対してやる気がない人も非常に多い。
ここでは、そんな君たちのために競争心がない理由とその対処法を説明する。
勉強においての競争心がない原因
勉強に対して競争心が生まれない理由は、大きく分けて二つある。
・周りの人間も競争心がない
・勉強に対してプライドがない
前者に関して、心当たりのある者も多いことだろう。
周りが、競争心がなく勉強を頑張っていないから、なんとなく勉強を頑張ることがダサいと感じるようになってはないか。
そして、自分が勉強をがんばっても、はりあいのある仲間がいないのではないか。
また、後者に関しては、圧倒的に優秀な同級生に負けても悔しいと思わなかったり、今の自分の成績に満足してしまっていたりするのではないか。
こういった者は、模試や実力テストの前に
「実力テストって自分の実力を測るテストでしょ、だから対策せずにノー勉で挑むのが正解なんだよ」
と口走り、出た成績を悔しがりもせず誇りもせずテスト返却の数時間後には自分の得点をも忘れてしまいがちなのである。
勉強においての競争心がない時の対処法
こういった場合は、無理やりにでも自分の競争相手を設けた方がよい。
具体的な施策としては、まず、高いモチベーションで勉強をしている優秀な生徒を見つけることから始まる。
その人と自分の成績の開きは気にしなくてもよい。
そしてその生徒となるべく行動を共にし、勉強に関する話をするようにしよう。
そうするうちに、相手の勉強への考え方などがわかり、自分自身の勉強に立ち返るようになる。
相手と自分を比べて少しでも羨ましい、悔しいという感情を抱けば、その人はもう君の競争相手だ。
無茶だとしても相手に宣戦布告をしてみよう。
普段高いモチベーションで勉強をしている相手なほど、君の挑戦に食らいついてくるだろう。
勉強の他にやりたいことがある
青春真っ盛りの君たちは、生活すべてを勉強にするというわけにはいかないだろう。
部活動や学校のイベント、友人との遊びや恋愛など、勉強なんかよりもずっと毎日を充実させてくれる要素が日常の中に散らばっているのだ。
ここでは、そんな人たちにやりたい事を勉強よりも優先させてしまう原因とその対策法をお伝えする。
他にやりたいことがあると勉強にやる気がでない原因
人は苦痛を嫌い、快楽を好みがちである。
思考においてもそうであり、辛い勉強のことを考えるよりも楽しい学校のイベントについてずっと考えていたいと思うのである。
そうすることで、脳内が遊びモードになってしまい、勉強に関して考えるのに拒否反応を示してしまうのだ。
他にやりたいことがあり勉強にやる気が出ない時の対処法
そんな時は、自分の中でどの時間を何に当てるか明確に可視化しよう。
例えば自分で1日の計画表を作り、そこに勉強の時間と遊びの時間を割り振って書き込むのだ。
なるべく遊びの前に勉強をした方がよい。
なぜなら、遊んだ後は楽しかった余韻に浸ってしまい頭が回らないからだ。
何ページまで問題を解ききったら遊びに出かけられるなど、自分の中で決まりごとを作るのも有効である。
このようにして、やりたいこととやらねばならないことのけじめをつけるには、紙に書き出してみるなど、実際に可視化することがとてもよい。
まとめ
いかがだっただろうか。
以上が、勉強のやる気が出ない代表的な三つの原因と、その対処法である。
どんなときも、やる気のない自分を自覚してなんとかしようと意識に改革を起こすことでモチベーションは高めることができるということがわかる。
明日から、前述した対処法を試してはいかがだろうか。
自分でやる気が出ないことの原因を把握し、対処法を実践することで効率良く勉強をすることができるようになり、同じ勉強量の仲間との成績の差が付けれる。
(celly 東京大学理科二類在学)