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受験勉強中に音楽を聴くのはあり?メリット・デメリットを解説!

イヤホン

勉強中音楽を聴くのはありなの!? なしなの!?

全世界の受験生たちが答えを求めている疑問でしょう。

先生や大人の答えは大抵「なし」です。

強いて言えばクラシックの中でもモーツァルト大先生の音楽は「α波」だかなんだかが出てるとかで集中力を高めると証明されているとかなんとか。

まあそんな頭の固い大人たちにはモーツァルト大先生の大傑作「おれの尻を舐めろ」でも聞かせておけばいいとして。

もうちょっと受験生に近い立場から、音楽を聴くのがありなのかなしなのか、考えてみようと思います。

まずはメリット・デメリット、それから聴くとしたらどんな音楽を聴くといいか、考えてみようと思います。

目次

音楽を聴くことのメリット・デメリット

音楽を聴きながら勉強すると集中できない、と言われて疑問を感じたことのある受験生も多いのではないでしょうか?

実はわたしも受験生のころ、自習室で音楽を聴きながら問題集を解いていたところ、先生に注意されたという経験があります。そのときはもちろんやめましたが、納得がいかず、それ以降自習室を使う回数が著しく減りました。

というのも、わたしは集中できない時こそ音楽を聴く派だからです。注意された時も、全然やる気が出なくて、眠くて、それでもやらなきゃなあ、ということで音楽を聴き始めたところでした。

まあ国語の問題を解きながら英語の曲というのは不適切だったかもしれませんが、それにしても、音楽を聴いてるからダメ、というものではないでしょう。

音楽を聴いているとき、確かに人間は100%の集中はできないようです。特に歌詞がある音楽の場合、歌詞を理解しようとする脳の働きと、勉強(多くの場合はなんらかの形で言葉を読んでいますよね?)する脳の働きが一緒に起こるせいで、脳力を100%勉強に向けることができなくなるわけです。

ですが、音楽を聴いているとノリノリな気分で、勉強の面倒くささや辛さを紛らわすことができるので、音楽を聴きながら勉強するときは平均して50%〜70%くらいの集中力を保てます(個人的な経験則です)。

つまり、勉強に30%しか集中できていない人は音楽を聴けば集中力が上がる、ということになるわけです。

先生や大人たちの言うことは正しいといえば正しいですが、「勉強するときは常に100%集中できる」という無茶な前提をつけているので、あまり現実的な指摘とは言えないのです。

個人的には、勉強に意欲がわかないとき音楽を聴きながら始めて、だんだん集中できてきて「音楽がうるさいな」と感じ始めたら音楽を消して勉強だけに集中する、というのがオススメのやり方です。

音楽を聴くとして、どういう音楽を受験勉強中に聴けばいいの?

モーツァルト。

と答える人は上のお話を理解していないことになります。

今求められているのは科学的に集中力を向上させる効果のある音楽(大抵は睡眠学習に最適)ではなく、気分を盛り上げ、ノリノリにしてくれる、心理学的、もしくは常識的に「アガル音楽」です

つまりなんでもよろしい。わたしはYouTubeなどで「作業用BGM」を適当に検索して聞きます。

ただ、個人的にオススメしないのは、聞いたことのない音楽を聴くこと。全く知らない曲でしかも好きな曲が流れてくると、ついつい聴く方に夢中になってしまい、気づけば一ページも進んでない、なんてこともあるからです。

そういう意味では、特に好きな曲をプレイリストにしておくのもいいでしょう。

また、全部で1時間とか、1時間半、とかわかりやすい時間にしておくと、勉強量の目安にもなって良いと思いますよ。

終わりに

音楽を聴きながら勉強をしてはいけない。というのは長らく受験界に巣食っている思い込みだと思います。

うまく使えば、聞かないよりずっと高い効果を得られる可能性があるのです。

今回紹介したのはわたしなりの聴き方でしたが、いろいろ工夫して自分なりの方法を見つけられるととても良いと思います。
ではまた!

(白黒熊 東京大学法学部)

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