高校生たち諸君は、皆一度は勉強計画というものを立てたことがあるはずだ。
たいてい定期テストの勉強計画表が多いだろう。
しかし、君たちが主にやっている勉強計画の立てかたはほとんどの場合受験に失敗する危険性をはらんでいる。
特に難関大学になると、普通の勉強計画の立て方では、成功しない可能性が多い。
では、どのようにして大学受験のための勉強計画をたてればよいのだろうか?
ここでは、大学受験で成功するための勉強計画の立て方のコツを紹介しよう。
これを知っておけばまず受験で失敗することはないだろう。
悪い勉強計画の立て方
ここでは、僕の言う大学受験に失敗する可能性の高い悪い勉強計画の立て方を紹介する。
どれが悪い計画の立て方か?
受験に失敗する可能性が高い勉強の計画の立て方は、毎日の勉強を時間に区切って詳細に書き込むような勉強計画の立て方だ。
この方法は以外にみんなやっているスタンダードな勉強計画の立て方ではないのだろうか?
しかし、この勉強計画の立て方にはたくさんの落とし穴があるのだ。
どうしてダメなのか?
このような時間に区切って勉強を詳細に書き込むような勉強計画の立て方の落とし穴をここでは順番に紹介していこう。
時間の無駄である。
時間に区切って勉強を詳細に決定しながら勉強計画を立てていくという作業はかなり時間を食う。
定期テストの勉強計画はせいぜいテスト期間中の2週間程度の計画を作れば済んでしまうので、さほど労力はいらないだろう。
しかし、受験は計画をたててから受験が訪れるまで少なくとも1年はかかる。
分割したとしてもせいぜい2~3ヶ月間の勉強計画は一度に立てるべきである。
この2ヶ月以上もの勉強計画を毎日詳細に決定していくというのはかなり時間がかかる。
やったことある人は平気で一日や二日が過ぎ去ってしまうことがわかるだろう。
その間は勉強の計画を立てるのではなく、頭に思い浮かぶやるべきことをこなすべきである。
また、計画を立てるのに、こんなにも大変な労力を要してしまうと、計画を作り終わっただけで満足してしまって、なかなか実行に移さない人が多い。
君たちの中にもこのように計画だけ立てて勉強をしないで、テストなので失敗してしまうといった経験を持っている人はいるのではないだろうか?
このように、時間ごとにやることを詳細に決めるような勉強計画の立て方は時間の無駄なのだ。
計画通りいかなかったときの対処法がない
このように、時間に区切って細かく詳しくつけた勉強計画を大学受験において用いることは、大きな欠点をはらんでいる。
それは、計画通りいかなかったときの対処法がないことだ。
定期テストの勉強計画はせいぜい2週間程度で、気を付ければ、計画通りいかないことはない。
しかし、大学受験というものは先ほども言ったように、1年という大きなスパンで計画を考えなければならない。そうなったときに、計画通りにいかないことは絶対におこってくる。
だが、しっかりと時間に区切って計画を立てられたものは、一度崩れると変更不可能である。
また計画を作らなければならなくなってしまう。
このように計画通りいかなかったときの対処法がないという致命的な欠点を抱えているのだ。
成功する受験計画をたてるコツ
上では、悪い計画の立て方を紹介した。
悪い計画の立て方は、計画通りにいかなかったときの対処法がないことが欠点であるということはわかっただろう。
では、どのように計画を立てていけばよいのだろうか?
ここでは受験勉強で成功するための計画の立て方のコツを解説する。
優先順位が一番大切
ここで、考えるべきは、計画を立てるときには何を大切にして立てていくかということだ。
期末テストなどでは、期間が短いことから、計画通り遂行していくことが重視されるため、より細かく計画をたてるほうが良いのかもしれない。
しかし、受験は先ほども述べたように1年以上のスパンで見ていくことが重要である。
そのような大きなスパンでは、やるべきことを具体的な計画のもと遂行していくのは困難である。
君たちはきっと合格までにやるべきことがきっと多く思い付くはずである。
しかし、受験経験者からしたら、やるべきことなど有限の時間の中ですべてできるわけがないのである。
これを大前提として計画を立てるとするならば、最も大切にすべきことは、優先順位である。
やるべき多くのことがある中で、それが全部できっこないということもだんだんわかっていくだろう。
しかし、ここでやるべきことの優先順位が正しくつけられていたら失敗することはあまりないだろう。
まずは、優先順位を大切にしていくという意識をもとう。
具体的な計画の立て方
ここでは、大学受験で成功するための優先順位を重視した、具体的な計画の立て方を説明する。
まずは、やるべきことはできるだけ多く書き出してみよう。
ここは、受験生余裕がある人たちでもかなり多く出てくるはずである。
できるだけ多く書き出してリストにしていこう。
次に、それらの中で優先順位の高いものから低いものへと順番に並べ替えていこう。
ここは、この計画の立て方の肝となるところなので、慎重に考えながらやっていこう。
優先順位を間違えてしまうと成功するものもしなくなってしまう。
最後には、これを順番通り実行していくだけだ。
優先順位が大切だとはいったものの優先順位だけを守っていればよいというものではない。
つまり、怠けてしまって多くをこなせなくなってしまうのもあぶない。
風邪をひいたり大切な用事ができたりなどのアクシデントがない限りはできるだけ多くのことをこなすように日々心掛けよう。
まとめ
以上が大学受験で成功を収めるための勉強計画の立て方である。
これを読んで、大学受験に成功するためには、計画通りにいかなかったの時の対処法と優先順位を重視した勉強計画を練ることが必要だということが分かっただろう。
是非ともこのやり方を実践して大学受験で成功をおさめよう。
(celly 東京大学理科二類在学)