教科書の丸暗記できたらこんな試験余裕なのに…………っ!!
定期試験の問題用紙、模試の問題、それらを見ながらそんな風に感じたことはありませんか。
ない?
ないならないでもいいんです(笑)
ただ、想像してみてください。もし。もしですよ? あなたの使っている教科書を丸暗記できたとしたら。試験なんて楽勝だと思いませんか?
目をつぶって一ページ目から教科書がなくても内容を思い出せるとしたら、いつでもどこでも勉強できて便利だと思いませんか??
そんな魔法みたいなことが、実は誰にでも簡単にできるとしたら、やってみたいと思いませんか?
思いますよね?
はい。思いますね。ではお教えしましょう。名付けて「教科書丸暗記術!」(そのまんま)ですっ!!
たったのスリーステップです。
STEP1 目次暗記
STEP2 ページ暗記
STEP3 解説講義
わかるようなわからないような、ですが、一つずつ説明していきますね!
STEP1 目次暗記
「目次暗記?? 目次覚えるってこと??」
はい。その通りです。
「それって遠回りじゃない?」
はい。それもその通りです。ただし、「急がば回れ」という文脈ですが。
実は目次を覚えることで教科書暗記の7割は終わっていると言ってもいいくらいです。STEP2、STEP3をやらなかったとしても、勉強を始める前には目次を暗記することをお勧めします。
試験前、追い詰められた時も同じです。まずは目次を覚えましょう。勉強時間が三日あるなら、二日使ってでも目次を覚えてください。
それだけで成績はグンと伸びます。
目次というのはその本の内容が数ページに凝縮されている部分です。これを覚えることで本の内容をある程度つかむことができ、より細かいことを覚える準備ができますし、目次を覚えておけば入ってきた知識を整然と頭の中にしまっておくことができます。
逆に試験の時は「この問題はあの分野だから…教科書のあの辺りだな」などというように脳内検索をかけることができます。
目次というのはどんなことを勉強するときでも必ず覚えるべきなのです。
覚え方は難しく考える必要はありません。一回読んで、隠して思い出してみて、忘れたところを確認して……を繰り返すだけです。
それだけなのですが、これだと丸投げしているみたいなので(笑)、ちょっとしたコツを一つ。
「頑張らないこと」
です。あらゆる記憶物に共通することですが、覚えよう、思い出そうと頑張ると疲れますから、なんとなーく覚えて、なんとなーく思い出して、思い出せないところはすぐに答えを見て……。
思い出すために5分使うなら、それを1分にして残りの4分は繰り返し見るのに使ったほうがよっぽどラクですし効率的なのです。(ちなみにこれはSTEP2、STEP3でも同じことなので忘れないでくださいね)
さらに言えば、最初は大見出しだけ。慣れてきたら中見出し、そして小見出し、とするのもいいでしょう。
とにかく大雑把に覚えて、少しずつ正確にして行けばいいのです。
STEP2 ページ暗記
目次を覚えたら次は……しばらく放置です(笑)
教科書は本棚にしまって、電車の中、つまらない授業中、お風呂の中、暇なときに繰り返し思い出してみてください。
目次が頭に馴染んできて、当然のように思い出せるようになってきたらいよいよSTEP2です。
今度はページを覚えましょう。
ページを覚える、というのは文章を覚えるのとは違います。
試験中、「あ、これはあのページにあったな……」などと思うことありませんか? これを意識的にやるんです。
まずは覚えた見出しがページのどの辺にあったか、その目次の説明が何ページくらいあったか。それくらいのことを、教科書をパラパラめくりながら確認します。
慣れてきたら次は図や表がどのあたりにあったか、そしてどのページに「どんな感じのこと」が書かれていたか……とだんだん細く把握していきます。
200ページくらいの教科書なら、一周するのに10分から15分くらいでしょう。
無理に文章を追うことをしないで、とにかく繰り返し眺めてください。
一周したら一回閉じて、覚えた目次を頭の中で思い出しながらどこにどんなことが書いてあったか、思い出す。これが5分くらい。そしたらまた10〜15分くらいで一周して、また思い出す。
目次の暗記と同じで、これもいかに繰り返すか、なのです。
何回もやっているうちに、だんだん頭の中で教科書をめくることができるようになってきます。
教科書の丸暗記自体はこれでもうできます。
ただ、一周するごとに思い出すだけだと少しやりにくいこともあるので、さらに記憶に残りやすくするためのSTEP3を次に紹介します。
STEP3 解説講義
STEP3は、STEP2の「思い出す」部分の代わりに行うものです。毎回毎回やるのは大変ですから、1日に一回とか、一週間に一回とかでいいと思います。
何をやるか。
それは非常に単純です。
覚えた目次の項目を一つずつ解説してみるのです。できれば誰か相手がいたほうがいいですが、いなければ鏡に向かってやってください(笑)
実際に声に出し、解説することが大事です。
説明しようとすると頭をとても使いますから、記憶に定着しやすいですし、覚えてない部分も非常にわかりやすくなります。
STEP3も、今まで同様無理は禁物です。覚えてないこと、わからないことは適当に飛ばして、説明できることだけ言えばいいのです。
しかしこの過程を経ることで「あれなんだっけ」「これ知らないや」と自分の中に疑問が湧くので、次に教科書を読んだときに吸収力が高くなるんです。
記憶に行き詰まった時の必殺技、解説講義です。
終わりに
いかがでしたか。今回は教科書を丸暗記する方法を解説してみました。
いかにも怪しい話ですし、読んでみるとあまりにあっさりしているので「こんなんでできるの」と思うかもしれませんが、できます。
わたし自身、このやり方を使っているので間違いありません。
こんなんでできるんです。
こんなに簡単ですぐできる方法なのにやらないなんてもったいない。ぜひぜひぜひ、試してみてくださいね!
(白黒熊 東京大学法学部)