あなたのノート、わかりやすいですか?
復習はしやすいですか?
しばらく前に、「東大生のノート」なるものがいろんな本で紹介されて話題になっていました。
「東大生のノートは必ず美しい」とかなんとか書かれていて、同じ東大生でもミミズののたくったような字しか書けないわたしはササっと顔を背けて前を通った記憶があります。
断言します。わたしのノートをみて「美しい」と評価する人は七十億人いてゼロ人です。
でも、「わかりやすい」「復習しやすい」と評価する人は七十億人いて少なくとも一人います。
もちろんわたしです(笑)
というのはまあ冗談ですが、ノートを書く上で大事なことは、自分にとっていかにわかりやすいか、いかに復習しやすいかです。
ノートは他人に見せるものじゃありません。字が汚かろうが、暗号だろうがミミズだろうが、自分が分かればそれで良いのです。
いろいろと工夫をして、自分に合ったノートを作るといいと思います。
でもいきなり「好きにやれ」なんて言うほど豪気な性格ではないので東大法学部に在籍している、わたし自身がどうやってノートを使うか紹介してみようと思います。参考にしてみてください。
わたしのノートの特徴は三つです。
- 無地のルーズリーフ
- 色が多い
- 字の大きさがいろいろ
一つずつ解説してみますね。
ノートは無地のルーズリーフが一番!
ノートの使い方、作り方についての意見はいろいろあります。わたしも興味を持って、周囲の東大生に聞いてみたのですが、みんな言うことの違うこと違うこと。
A4を使えという東大生もいれば、B5を使えという東大生もいて、ノート派もいればルーズリーフ派もいたりと、同じ東大生でも考えることはどこまでもバラバラです(笑)
そんな中でわたしが断然オススメするのはA4無地のルーズリーフです。
まず、ルーズリーフは一部だけ持ち歩けるので楽ですし、すべての科目を一冊のフォルダにまとめることもできます。失敗したら破って捨てればいいし、ノートより安いです。
無地をオススメするのは、一番使いやすいからです。
横線だろうが縦線だろうが格子だろうが、まっすぐ書きたいとき以外は邪魔です。まっすぐ書きたいときでも、後で紹介するように字の大きさを変えたり図を描いたりするときは不便ですし、あとから見にくい感じにもなります。
無地のノートで字が曲がらない? という疑問もありそうな気はしますが、正直すぐに慣れます。習字をするとき線はないですよね? それでも真っ直ぐ書けるのと同じことです。
ノートは色をたくさん使って華やかに!
本屋で本を何冊かパラパラめくってみてください。
字に色が付いていたり、絵とか写真がたくさん使われている本と、細かい文字が整然と並んでいる本があると思います。
どちらが読みやすいですか?
どちらが頭に入ってきますか?
記憶に残りやすいのは色とか写真とかが多い方の本じゃないですか?
ノートだって同じです。ノートの目的は学んだことをまとめて、覚えやすくすることですから、カラフルにした方が絶対いいんです。
色の使い方は適当です。なにか自分なりのルールを作ってもいいですが、あまり縛りすぎるのもなあ、とも思います。だって面白くない。
わたしは1ページに3色くらいがバランスよく使われている感じ、というのを大体の目安にしている他は、気が向いたときに気が向いた色を使っています。
ノートをわかりやすくする最大の秘訣は字の大きさ!
これはわかりやすいと思います。でも、違います(笑)
たぶん、普通の人が字の大きさをを変える、と言われて想像するものは、たぶんわたしの言う字の大きさとは違います。
字の大小の使い方は大体同じです。タイトルやサブタイトル、重要な言葉は大きく、思いついたことやメモ書きは小さく。
でも、レベル感が違うんです。
大きい文字は1文字で2〜5センチくらいです。たまにノリノリなときは10センチになります。10文字でノートが埋まります(笑)
小さい文字は一般的な大きさです。でも、比較の問題ですごーく小さく見えます。
ノートを開いたとき、これでもかと大きい重要な言葉が目に飛び込んできます。それでページの内容が思い出せればよし。思い出せなければもう少し詳しくみます。まだわかんなかったらさらに小さい文字を読む。それでもわからなかったらもっともっと小さい文字も読む……この繰り返しです。
文字の大きさを極端に変化させるとすごく復習がしやすいのです。
しかも、大きい文字を使うとノートに全部書ききれないから、自然と重要な情報を取捨選択するクセもつきます。いいことづくしです。
東大生レベルのいいノートを作るのは難しくない
今回はわたしのノート作成方法を紹介してみましたが、やり方は十人十色、千差万別です。
東大生同士でも同じノートのとり方がないのですから、あなたはあなたなりのノートを作ればいい。
ただ、三つだけ、多くの東大生のノートにも共通して言えることがあります。
- 視覚的にわかりやすいこと
- 作るのが大変すぎないこと
- 情報を取捨選択すること
つまり、あなたが作るノートもこれだけ守れば、あとは自由です!
ぜひ、いろいろ工夫して自分の作り方を見つけてみてください!!
(白黒熊 東京大学法学部)