こんにちは、大学受験.netでライターをやっています現役東大生ライターのCellyです。
私の合格体験記にも書いたように、私実は帰国子女なんですよね。
よく、「帰国子女って英語できるからいいよね。」、「英語の勉強しなくていいから受験めちゃくちゃ有利じゃん」なんて中学や高校で言われてきました。
しかし、本当に帰国子女は何もしなくても良いのでしょうか?
実際のところ帰国時期や海外で受けた英語教育次第で対策の必要性はかわってきます。
私の知人の帰国子女の中で東大模試A判定が出ていたのに英語の勉強不足で落ちた人もいます。
この記事では、私を含めた3人の帰国生を例にあげながら、帰国子女の大学受験における英語の対策の必要性について解説していきます。
<解説動画>
知人Mさんの場合
まず最初に私の帰国子女の知人のMさんについて話していきたいと思います。
知人Mさんは小学校6年生から高校2年生までアメリカに住んでいた人で、その時まで現地の学校に通っていました。
英語もかなりペラペラで語彙力もネイティブの高校生レベルなので、日本の大学受験に出てくるような英文はほとんどぱっと読めてしまうレベルです。
私の知人Mさんは東大を目指していて見事に合格しました。
そこでMさんが東大英語の対策としてしたことを聞いてみたら以下のように答えてくれました。
なんにもしてないですよ。唯一やったことといえば、イギリス英語に慣れるためBBCとかみていたくらいですかね。
確かに、アメリカの高校生レベルの英語力が備わっていれば、ほとんど対策はしなくていいのです。
しかし東大英語の文章はイギリス英語であることが多いです。
彼女が滞在していたのはアメリカなのでイギリス英語になれるために、BBCをみたりイギリスの文献を読んだりしたそうです。
あとは少し過去問をといたくらいですね。
帰国の時点で英語以外の教科が遅れていたとしても、英語を勉強しなくてよいということに加えてその分の時間を他の教科の回せるので二重の意味で有利だったのです。
私、ライターCellyの場合
次に私の場合について説明してみます。
私がアメリカに住んでいたのは小学校2年生から6年生の間です。
なのでちょうど帰国したら中学校で英語の勉強がはじまっていました。
中学校で英語は勉強していたとはいえめちゃくちゃ簡単なので、その間少しだけ衰えたと思います。
しかし、高校に入りレベルの高い文章を読むようになってきて、単語力がないことに気づきました。
帰国した時点では当然アメリカの小学生レベルの語彙力しかなく、これでは当然高校英語の文章は読めません。
なので、結構必死に単語はやりました。
私の場合は英検を受けたので英検の単語帳を使っていましたが、普通のシス単とかでも十分だったと思います。
これを高2の夏までに終えてあとは少しだけ過去問演習を高2から始めました。
すると高2の時に東進の東大同日入試で英語が84/120とれました。
これだけあれば東大英語としては十分な点数です。
あとは、高3にはいり東大の過去問や、予備校がだしている東大模試の過去問を慣れるために模試の前にといて、90点代をキープしました。
本番は96点も取れました。
他の受験生に比べて少し対策しただけでかなり高得点がとれて楽だったと思います。
知人Kの場合
最後に私の帰国子女の知人であるKについてご紹介します。
このKなんですが、実は帰国子女なんですけど英語の対策不足が原因で東大に落ちちゃいました。
知人Kは幼稚園の時から小学校4年生までアメリカに住んでいました。
なので、帰国してから丸々2年間英語に触れていない時期がありました。
ただでさえアメリカの小学校4年生レベルの英語力しかないのにここから2年間全く英語に触れないとかなり英語力が落ちます。
しかし、中学のころはまだ英語が簡単だったのでそれでもやっていけました。
高校に入るとわからない単語はあるけれどもなんとなくは文章がわかってしまうという状況になってしまいました。
これは、幼少期からいる帰国子女に特徴的なんですが、少し頭がいいとわからない単語がたくさんあってもある程度英語のニュアンスなどから予想がついてしまいます。
なのでセンターレベルまででしたらなんとか読めて8割程度取れてしまうのです。
しかし、単語力だけでいったら日本人の高校生でセンター6割程度しか取れない人と同じくらいしかなかったのです。
彼は、物理や数学などの理系科目がものすごく好きでした。
なので英語ができた気になってしまい、英語の勉強をせず物理や化学、数学ばかりをやっていました。
本番は、得意な数学で大コケしてしまって東大に合格点からわずか1点未満の差で落ちました。
一見これ数学が原因のように思えますが、実は英語の対策不足も一つの原因としてあげられます。
彼の英語の点数は72点で、たしかにそこそこできるほうですが、帰国子女としては点数が低いです。
この72点の英語を90点代へもっていくことは帰国子女であればさほど難しくないはずです。
また、数学とちがって英語は大きくコケることはマークミスくらいでしかありえません。
他の教科でこけてしまうことを予想して英語で安定して高得点を取ることができるように対策してこなかったこともKが落ちた大きな原因です。
まとめ
以上、帰国子女の大学受験における英語の対策の必要性について私とその知人2人を例にとって解説していきました。
このように、いくら帰国子女とはいえども日本の受験英語になれるために何かしらの対策をしなければいけません。
それはその人の経歴や帰国した時期によって大きく変わってきます。
しかし、確実に言えるのは普通の日本人よりは対策にかかる労力は少ないということです。
帰国子女の人は自分の英語力を過信しないで十分な対策を行った上で受験に臨んでください。
また、自分の場合はどのように対策すればよいのかわからないという人は、是非下記に記されているLine @からお問い合わせください。
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