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目指せ最短合格!一番簡単な受験勉強計画の立て方教えます

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大学受験本番まであと1年……。でもなにをどんな風にやったらいいんだろう???

大学受験を意識し始めた時、どんな風に勉強を進めたらいいのかわからなくなること、あると思います

1年、というのはとても短いようで、意外と長い。机の前に積み重なっている参考書は分厚くて、さらには学校から渡されるプリントやら何やら。

やることも多いけど時間も多い。これが一番嫌なパターンです。

だってほら、時間がなくてやること多い時はあきらめがつくし、時間もやることも少ない時はやるべきことを日割なり時間割なりで表にすれば済むでしょう?

時間がたくさんあってやること少ないなんてことは受験生にあるわけないので無視ですね(笑)

というわけで、やることも時間も多くて迷子なあなたに、超簡単な勉強計画の立て方、教えちゃいます!

考えることは二つ。長期計画と短期計画です。

そのまんまじゃん! と言われそうですが、違います。

いろんなブログや本で計画の立て方を解説していますが、多くのものが同じことを忘れています。

「計画を立てても、勉強する気が起きなければ意味がない」

ということです。私の紹介する長期計画・短期計画は、その点をちゃんと解決しています。それではさっそく解説します!

目次

大学受験の長期計画と短期計画は内容も目的も全くの別物!!

よく長期計画を細かくするのが短期計画だ、と言う人がいます。

実際に立てた計画を見ても、長期計画と短期計画が混ざっている計画表というのが多く見られます

でも大学受験で成功したいなら、そして効率よく合格したいなら、長期計画と短期計画の区別をちゃんと理解して使い分けた方がいいのです。

それぞれについて詳しく説明する前に、大学受験における短期計画と長期計画の違いを説明しますね。

長期計画はみんな同じ、短期計画はあなた専用

長期計画というのは、実はどの受験生でもそれほど違うものではありません。勉強の進度に多少の違いはあっても、合格から逆算すれば、どの時期になにをしていなくてはいけない、というのはある程度決まっています

もちろん、自分の受験校や得意不得意によって多少違う計画を立てる必要はありますが、基本的にはあとで説明する計画表をもとに作れば十分です。

これに対して、短期計画というのは使う教材、性格、勉強の進度などに合わせて、あなた専用の計画を作る必要があります

ここが工夫のしどころ。面白いところ。

短期計画をうまく作れると、志望する大学への合格は一気に近づきます。

ええっ、短期計画にそんな力があるの?? 長期計画が重要なんじゃない??

そんな声が聞こえてきそうですね。実は、短期計画こそが、あなたの合格の鍵を握るんです。

長期計画は地図、短期計画は松岡修造

なんのこっちゃ? なタイトルですね(笑)

長期計画というのは、上でも書いたように、個人差の少ないものです。

長期計画を立てる目的は、「今やっている勉強はどの段階の勉強だ」というのがいつでもわかるようにすることです。

暗闇の中、手元しか照らせない懐中電灯で歩くより、地図を見ながら歩く方が簡単ですよね?それと同じことです。

そして、地図というのは細かく細かく全ての建物について書いてあるよりも、必要な道とわかりやすい目印だけ書いてある方がわかりやすいですから、長期計画も単純でおおざっぱなものにします

長期計画は机の横にでも貼っておいて、「いまはなにを勉強しないといけないんだっけ」ということを定期的に確認するんです。

短期計画を立てる目的は全然違います。短期計画というのはいわば、いつもあなたの耳元で「もっと熱くなれよ!」と叫んでくれる松岡修造なのです。

つまり、短期計画というのは、モチベーションを高くして、やる気を出すためのものです

やる気が出るやり方というのは人によって違いますから、当然短期計画は一人一人全然違うものになります。

長期計画で自分の勉強ペースを確認しながら、ちゃんとその計画に従って勉強できるように短期計画でやる気を出す。

これこそが合格を引き寄せる勉強計画の使い方です。

それでは長期計画と短期計画の立て方を実際に見てみましょう。

大学受験における長期計画は見本をちょっといじるだけ

何度も書いているように、大学受験における長期計画は個性なんていりません。今から紹介する計画表をもとにして、自分の大学の科目数や受験の形式に合わせて変えてみてください。(以下の計画表は高校二年生から受験までの期間で、一番科目数の多い東大受験を想定しています。)

高校二年生での長期計画

〜夏休み前

学校の勉強を適当に(特に受験対策はいりません)

夏休み

あとで楽をしたい人はここで英語・国語・数学のうち苦手な科目を重点的にやりましょう
遊び足りないという人はここで満足するまで遊んで、このあとの受験勉強に備えてもいいと思います。

夏休み明け〜二月

英語・国語・数学の三教科を固めます。余裕がある人は他の教科に手を出してもいいですが、あくまで三教科がメインです。

二月までの目標としては、三教科のレベルを揃えること。偏差値的に低いものが一つだけあるような場合はそれを重点的に。一つが良い場合は残り二つをバランスよく。三教科が同じくらいの場合はバランスよく育てましょう。

三教科とも、目標の大学の模試などで平均点取れることを目指します。

高校三年生での長期計画

〜夏休み

すこしだけ三教科以外を始めます。論文対策や試験対策はまだです。基礎知識の中でも特に簡単なもの(特に用語集などの最低ランク)を夏休みが終わるまでに覚えましょう

三教科については、夏休み中実際の過去問を解く練習をして、答案の書き方を身につけましょう。
夏休みが終わるときの模試で三教科が平均点に満たないとかなり危ないです。逆に三教科がどれも平均くらいになったら今度は一番好きなもの(または得意なもの)をできるだけ伸ばしましょう。他の二教科は現状維持ができるように

夏休み明けの模試では判定が低くても問題はありません三教科が平均以上になってさえいればかなり合格は近いと思っていいでしょう。

反対に判定が高くても三教科が低い場合、ばらつきがある場合は危険です。すぐに苦手潰しを行ってください。

夏休み明け〜10月

この時期からは三教科を勉強する時間を減らしていきます。三教科は現状維持を意識して、他の教科の基礎知識を勉強します。

センター試験レベルの知識を目指してください。(過去問はまだやらなくて大丈夫)

11月〜センター試験

ここからはひたすらセンター試験対策です。東大など最難関校の受験を目指す場合は年が明けるまでに安定して8割は取れるようにしましょう。失敗して75〜80点、というくらいになっていれば十分です。

各教科10年分くらいを繰り返すことをオススメします。時間が足りない場合は特に知識系の科目を(科学・社会)の過去問を多くしましょう。これらの方がすぐに点数が伸びます。

数学・国語は特に点数が伸びにくいので、センター試験直前期は優先順位が低めです。

センター試験〜二次試験

センター試験の自己採点の結果で二次試験を受ける大学が決まったら、三教科以外の答案を作る練習をしましょう。社会科目などの論文を書く練習はここではじめてやるくらいでも問題はありません。
三教科については特に苦手なところをやる他は現状維持をする感じです。

長期計画はこんな感じです。細かさとしてもこの程度でいいんじゃないかと思います。

短期計画は自分のタイプに合わせてみて!

短期計画は短いと一週間、長くても一ヶ月程度の計画です。場合によっては二、三ヶ月の中期計画と組み合わせてもいいと思います。

短期計画の鉄則は、「今この瞬間にやることが書かれていること」です。

必ず全てのタイムスケジュールを決めなさい、ということではないですが、今日一日になにをするかは細く決まっていた方がいいでしょう。

ただし、その内容は自分の好みに合わせてください。

一つの教科をひたすらやるほうがすきなのか、いくつかの教科をすこしずつやる方が好きなのか。絶対に終わらない予定を立てた方が安心するのか、必ず終わるくらい少なくした予定の方がやる気が出るのか。

起床時間や休憩時間まで全て決めた方がいいのか、その辺は適当な方がやりやすいのか。

「このテキストを15ページ進める」のか「この教科を一時間やる」のか。

パッと思いつくパターンとしてはこれくらいでしょうか。

ちなみに私は必ずできる量の計画を立て、終わったものからマーカーで消していくのが好きでした全部消し終わった時の達成感が素晴らしいのです。
また、時間を決めるよりはページ数などで決めた方が「早く終わらせて遊ぼう」という気になれるのでがんばれました
さらにわたしは縛られるのが嫌いなので眠くなったら寝ますし、飽きたら遊びたいのでタイムスケジュールはほとんど決めません。決めたとしても実際には従いません(って意味ないし(笑))

ついでに、見て楽しいように色のペンやイラストを多用して、作るのも使うのも楽しい計画表にしていました。(超オススメですよ!)

最初はうまくいかなくていいので、自分が一番やる気を出せる計画の立て方を探してみてください。

計画の立て方が大学受験の結果を決める

受験でうまくいく人で計画をちゃんと立てていなかった人はいません。

立ててない、と公言する人は、先生かママが作った計画に従っていただけのことでしょう。

でも、計画を立てることは重要なのに、難しいことじゃないんです。

ちょっと意識するだけで合否が変わってしまう、というものなんです。

この記事を読んでくれたあなたにはぜひ合格を手にして欲しいと思います。ちょっとインターネットを閉じて、紙を用意してみませんか?

(白黒熊 東京大学法学部)

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