勉強には、モチベーションが大きく関わる。
どれだけ切羽詰まっていても、やる気が湧いてこなければ勉強に集中することはできないのだ。
やる気というのはいうまでもなく精神面での問題である。
勉強とは違い、精神はテクニックではどうにもならないのだ。
今回は、やる気を引き出してくれる名言を紹介しよう。
たかが一行ほどの言葉である。
しかし、言葉の力というのは本当に偉大で、説得力のある言葉は君のやる気を最大限にしてくれることだろう。
ぜひここで素晴らしい名言を知り、学習の糧にしよう。
福沢諭吉「進まざるものは必ず退き、退かざるものは必ず進む。」
やらなければならないことが差し迫った状態で君に与えられた選択肢はたった二つ。
進むか、逃げるかだ。
進もうとしないものは戦いの舞台から引き上げるしかない。
ただ、逃げまいと踏ん張ったものは絶対に進むことができる。
受験期には、必ずスランプの時期がある。
どれだけ勉強をしても成績が伸び悩み、そんな時は心が壊れそうになってしまうことだろう。
一番しんどい時にどのような行動に出られるかが受験成功・不成功への分岐点となっている。
我慢できずに勉強以外の気晴らしに逃げるのか、自分と向き合い、いつか必ず成績が伸びると信じて勉強をひたすら続けるか。
そんな時この言葉をぜひ思い出してほしい。
進まざるものは必ず退き、退かざるものは必ず進む。
「学問のすゝめ」などを執筆し、有名私立大学の慶應義塾大学を創設するなどした福沢諭吉の言葉。
彼は、生前非常に有名な以下の言葉も遺している。
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」。
生まれながらにして人間の間に上下関係などはなく、上下関係や順序を作るのだとしたら人間自身なのだ。
つまり、能力も才能も、後天的な努力でどれだけでも覆すことができるということだ。
どうだろう、あとちょっとだけ頑張ってみようと思えたのではなかろうか。
シェイクスピア「険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である」
勉強に限らず、部活動の大会でも音楽のコンクールでも、自分が立てた大きな目標に向かって頑張っていればいるほど、目標の
大きさのプレッシャーから焦りが生じてしまう。
受験に関しては、刻一刻と入試の日が近づくことを危惧してすこしでも早く発展的な内容の学習をせねばならないと感じるだろう。
しかし、基礎あっての発展。
土台がしっかりしていなければどれだけ発展的な難しい問題を解いても意味はないのだ。
険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である
落ち着いて、ゆっくりすこしずつ、でも着実に一歩ずつ進んでいくことを目指してはいかがだろうか。
受験本番が大きな山だと考えたら、受験という山を越えるためには一日一日を大切にし、自分に今できるベストを尽くしていけばいいのだ。
背伸びしなくていい。
自分にできる限りのことをすることができさえすればいいのだから、自分のペースを探ることから始めてみてはいかがだろうか。
ゆっくり、着実に成長すればいいのだと気づかせてくれる言葉だ。
ウェイン・グレツキー「打たないシュートは、100%外れる」
挑戦する前に諦めてしまうということ。
それは自ら成功の可能性をゼロにしているということである。
成功するか、成功しないかはわからない。
でも、戦うか戦わないかは自分次第なのだ。
すべてのリスクを理解し背負いこんだ上で、自分のやりたいように挑戦してみてはどうだろうか。
失敗して死ぬわけではないのだ。
自分で自分の中にある可能性を殺してしまうことはやめよう。
打たないシュートは、100%外れる
でも、筆者に言わせてもらえば
「外れる可能性がないシュートはない」ということになる。
何事もやってみないとわからないなら、自分にできるベストを尽くし切ってみることが大切である。
全力で頑張ったけど、ダメだった。
そんな経験もあとの人生経験で必ず生きてくるのだ。
失敗することを恐れてためらっている暇があるのなら、まずは自分で手を動かしてみてはどうだろうか。
行動に出るということ自体に意味があるはず。
王貞治「もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」
努力をしてみたが、報われなかったと受験勉強を途中でやめたくなる時もあるはずだ。
勉強を継続して頑張ったけれど成績が伸びない、テストで思ったように点数を取れない時などはすべてを投げ出したくもなる。
しかし、努力というものは必ずいつか報われる時が来るのだ。
結果が出ないということは、まだ「努力」の領域にも至っていないということなのである。
つまり、あとすこし我慢して頑張ればいつか成果が伴うと言えるのではないだろうか。
ここまで頑張ってきたのだ。
それならばもう少し頑張って、自分が大きく飛躍できる瞬間を見届けたくはないだろうか。
ストイックな姿勢で、自分はまだまだなのだと思い知ってなお頑張ることを続けられたらそれは初めて努力と認められるのだ。
王監督は、こうも言っている。
報われない努力はない。
非常に簡潔な言葉だが、偉大なる結果を残したプロ野球選手の彼の言葉だからこそ信憑性が増す。
たしかに自分の頑張りがまだまだだと思うのは辛いことかもしれない。
しかし、その先に必ず努力が報われる未来があるとこの言葉が信じさせてくれるのではないだろうか。
松下幸之助「こけたら立たなあかんねん」
受験勉強を続けているうちに、必ず挫折を経験する時が来る。
もう無理だと思うこともあるだろう。
しかし、そのままつまずいたままでは事態は全く変わらないのだ。
転んで倒れこんでいることを、いつか誰か助けてくれるはずだと期待しているのではないか。
しかし、君はもう大人になろうとしている。
だれかに頼らずとも、自分の力で立ち上がりまた歩いていけるということの表明をするためにも、失敗のたびに自分の力で復帰してみせる根性を持った方がいいのだ。
何回転んでも立ち上がる。
こけたら立たなあかんねん
という言葉は、挫折したら自力で立ち直るのが当たり前だと強く教えてくれるようだ。
ジョン・ドライデン「決意は遅くとも、実行は迅速なれ」
この名言の逆を取ると、決意することは遅くても良い。
しかし、実行をするのは遅くてはいけないということだ。
これが意味するのは、ぎりぎりまで迷ってしまってもいいし、ぎりぎりまで挑戦することを決意できなくてもいい。
ただし、やると決めたらすぐに行動に移れということだ。
そうすれば、手遅れということにはならないのだ。
人より志望校を決めるのが遅かったから、人より勉強を頑張ろうと決めるのが遅かったから、ともう手遅れだと思って勉強のモ
チベーションを高く保てない受験生は多いのではないだろうか。
しかし、そんなことを考えている暇はない。
後悔しないように、ただひたすら行動をするのみだ。
がむしゃらに頑張ることができれば、時すでに遅しという事態を招くこともない。
迅速に自分が今何をすべきか考え、考えながら手を動かすくらいの勢いで行動に出てしまおう。
向こう見ずだ、と形容されてしまう勢いでもいいのではないだろうか。
失敗してしまってから考えてみればいい。
前項にも述べたように、挑戦しなければ失敗する可能性はないが、それは同時に成功の可能性をゼロにするという行為なのだ。
「未来が見えないのは暗いからではない。眩しすぎるからだ」
勉強をしていると、大学、将来に想いを馳せても自分をイメージできずに立ちすくんでしまうことがある。
でもそれは、はたして君の未来が暗いからなのか。
いや、違う。
実は、今からできることが多すぎて、あまりに将来への選択肢が多すぎるから逆に未来のことがわからなくなっているのだ。
大学生活も将来のビジョンも、君のこれからの人生は非常に長く、自分自身でさまざまな選択をして生きていくのだ。
そう考えれば、将来は暗くなんてなく、むしろ輝きに満ちているからこそ想像ができないのだとお分かりいただけるのではないだろうか。
君の未来は非常に明るい。
あまりに眩しいから目が眩んでしまっている。
そう考えを転換するだけで、前向きな気持ちになれるのではなかろうか。
未来が想像つかないのは仕方がない。
まだ君は10代なかばだからだ。
しかしそんな時はこの名言を思い出し、今自分にできることを、考えられる範囲でいいから思案してはいかがだろうか。
明るい未来を信じれば、それがいかに漠然としていても目先のことを頑張れる活力になっていくだろう。
ジム・ローン「逆境は天からの贈り物」
親が志望校に反対している、模試の結果がE判定だった…。
受験勉強の生活には、さまざまな逆境がつきものなのだ。
その逆境をどのように対処して解決していくか。
それは君の人間力が試されていると言える。
ドラマ「仁 – JIN-」ではこのような言葉が紹介される。
神は乗り越えられる者にしか試練を与えない
試練を前にして、どうして自分だけ、と思うこともあるだろう。
しかし、その試練を乗り越えられた時、君は必ず大きく成長することができる。
つまり逆境が起きている状況は、君が成長するためのチャンスなのだと考えることができる。
このように前向きな考え方をするだけで、目の前に存在する問題もより活力を持って乗り越えるやる気が湧いてくるのではなかろうか。
ウォルト・ディズニー「夢を追いかける勇気こそが、夢を叶える」
突然の質問であるが、君は夢を持っているだろうか。
夢を叶えるために受験の志望校を選定したという受験生は少なくない。
夢を叶えることがゴールだとしたら、そこから逆算をして志望校の選定を行う必要がある。
ゴールはまだ10年も20年も先なのだとしたら、途方もない話すぎて受験勉強へのやる気が失せてしまうことだろう。
しかし、そのなかでも高いモチベーションを保ち続けることが大切なのだ。
たしかに、君の無謀な夢を笑う人もいるかもしれない。
夢を人に語ることが恥ずかしいと感じることもあるかもしれない。
でもそんな時は、誰もが知っている夢の国の生みの親のこの言葉を思い出して欲しい。
夢を追いかける勇気こそが、夢を叶える
夢を叶えた自分の姿を想像してみよう。
そして、自分の気持ちに素直になろう。
全力で夢を追いかけられた者。
そのために今できることを尽くせた者こそが受験において成功を収めるだけでなくその先の将来へも繋げていくことが可能となるのだ。
「継続は力なり」
君が今ものすごくやる気がみなぎっていると仮定しよう。
そこで、「今日から一日15時間勉強する」という目標を立てたとする。
はたして、その生活は何日続くことだろうか。
きっと君が普段から一日14時間の勉強をしているなかでこの目標を立てたなら達成できる可能性は高いが、普段5時間程度の勉強しかしていないのにこの目標を立てたなら無謀と言える。
1.01の法則というものをご存知であろうか。
1.01を365乗すると、37.8になる。
しかし、それに対して0.99を365乗すると0.03になるのだ。
いうまでもないが、1の365乗は1。
このように、日々の小さなさぼりや余剰の努力は一年間継続した時非常に大きな差となるのだ。
コツコツ努力すれば、やがて大きな力となる。
逆に、少しずつサボればやがて力がなくなってしまう。
1.01と0.09はたった0.02しか違わない。
だが、その違いを積み重ねていくと結果的に歴然とした差が出てくる。
まずは「1」を継続することから始めてみよう。
そして少しずつできることを増やしていく。
「継続は力なり」というのは非常に古くから使われている格言であるが、この言葉ほど端的に努力の性質を表しているものはない。
まとめ
ここまで、受験勉強のやる気を倍増させてくれる名言を紹介してきた。
いかがだったであろうか。
受験勉強を頑張ることができるのは、能力ではなく気持ちの問題だ。
受験は努力次第で結果が大きく変わる。
なぜなら、天才しか解けないような問題は入試において全くと言っていいほど出題されないからだ。
努力しようと思っても心が追いつかない時もある。
そんな時は今回紹介した偉大な人たちの名言を思い出してみよう。
君の限界はそんなもんじゃない。
まだやれる、と思い直すことができるのではないだろうか。
これらの名言が君の学習に役立ち、学力を大きく伸ばすことに役立つことを期待している。