世の中には様々な模試(進研模試、全統模試、東大型の模試、などなど…)がある。
そこでは、必ず判定がでる。
しかし、模試によって判定は千差万別であるということは珍しくない。
例えば、あの模試ではAなのに別の模試ではEだったといったこともある。
では、東大志望者はどの模試の判定を基準とするのが一番よいのだろうか?
ここでは、東大志望者にとって、信用度の低い模試と高い模試の判定を順番に説明していく。
<解説動画>
東大志望者にとって、信用度の低い模試の判定
ここでは、東大志望者にとってあまり、信用できない模試の判定とそのわけを紹介していく。
マーク模試の判定
センター試験は基本的にマークである。
よって、世の中にはセンター試験を模したマーク試験が数多く存在する。
しかし、東大受験者にとってセンター試験とはないものに等しい。
(東大のセンターの配点は極めて低く足切にさえかからなければほぼ関係ない。
ただ、足切にかかってしまっては意味がないので、最低限の勉強は必要だ。)
基本的に85%以上とれていれば、あまり、問題がない。
しかし、東大志望者は非常にレベルが高く、センター模試で85%くらいとれていても、C以下の判定が出ることはめずらしくない。
センター試験の得点と東大の二次試験の得点は基本的に比例しないので、ここでC以下の判定をとっていてもさほど心配する必要がないのだ。
進研模試など東大志望者にとっては問題が簡単な模試
東大志望者が平均的に7割以上とれてしまうような模試の判定は全くあてにならない。
東大入試の合否は主に二次試験の得点に大きく依存する。
二次試験は合格点が5割になるようにつくられている。
ゆえに、非常に難易度の高いものが出題される。
ここで、簡単な問題が取れるからといって、難しい問題が解けるとは限らない。
逆に、このような模試は少しミスしてしまったら相対的に他の受験生と差が大きく開くので、判定も悪くなるが、難しい問題を得意とする人は、そこで少しミスを使用が、相対的に他よりできていればあまりいた手を負うことはない。
つまり、簡単な模試の判定はあまりあてにできないのだ。
とくに、進研模試、全統模試など極めて簡単な模試で悪い判定がでてもあまり気にしてはならない。
東大志望者が特に信用してもよい模試の判定
東大志望者が一番信用できる模試の判定はやはり東大型の模試
- 東大即応オープン模試(河合)
- 東大実践模試(駿台)
の2つだ。
この2つの模試でA判定が出ていればよほどのことがない限り落ちない。
しかし、Eが出ている人は本当にほとんど受からない。
以下はどうして一番信用できるのかを解説する。
その年の東大志望者がほぼ全員受ける
この二つの模試は、その年の東大志望者がほぼ全員受ける模試だ。
つまり、本番戦う人とほぼ同じ人と勝負ができる。
判定はその人たちとの相対評価になるわけだから、極めて正確な判定がでるのだ。
問題形式と難易度の類似
東大入試の問題を模倣することは非常に難しい。
東大型の模試ですら、うまく模倣できていない部分もある。
しかし、東大の入試を模倣することを目的とされた模試だけはあって、他の模試よりは少なくとも、難易度や特に問題形式は似ている。
よって、非常に判定は信頼度のおけるものとなる。
東大本番レベル模試(東進)について
東大型の模試でも東進の東大本番レベル模試の判定はあまりあてにできない。
東大本番レベル模試は特に理数系の科目の問題が非常に難しい。
数学は本番の得点より20点以上もさがる場合も少なくない。
難易度が非常に高いにも関わらず、ここの模試は相対評価ではなく、絶対評価で判定を付ける。
つまり、周りの出来に限らず、自分の点数次第で得点が決まってしまう。
問題の難易度が高いので、これだとおのずと判定は低くなってしまう。
また、現役予備校というだけあって、あまり人数は受けていないので、順位も参考にならない。
ここの模試は受ける価値は十分にあるが、判定が低く出てしまったからと言って心配する必要がない。
まとめ
以上が、東大志望者があまり信用してはいけない模試と信用すべき模試の判定だ。
上であげた二つの東大型の模試の判定は非常に参考になる。
A判定をとっていればよほどのことがない限り合格するだろう。
模試によって、判定をうまく見極めていこう。
また、模試以外にも東大の過去問、特に後期は教科によっては使うことができる。
以下の記事に詳しく解説されているので是非みておいて欲しい。