様々な、問題形式を出題している東大だが、この中に毎年必ず自由英作文が含まれる。
とはいっても、問題の出題パターンは毎年異なっている。
この記事では、東大の英作文を形式的にではなく、内容的な面で6つのタイプに分けて解説していく。
英作文自体の訓練も大切であるが、東大英作文独自の分析も欠かせない。
この記事を読んで、東大英作文独自の傾向を知り、それに慣れておこう。
図や表の表現
与えられた図や表に対して、英語でそこから読み取れること、わかることなどを記述していくタイプの問題だ。
このような問題に対しては、その図表に対して重要な要素をいくつか書き下してから、最後にそれに対してまとめの文章を一つ作るとよい。
このように書くことで、まとまりがよくなり文章がうまく見えるからだ。
また、できるだけ多くの要素を描写することも重要だ。
内容に対して採点が入らないのは事実であるが、薄っぺらい描写と細部までこだわった描写をしている人とでは印象が全然違ってくるからだ。
賛成・反対+理由
何か、問題文にある意見が与えられて、それに対して賛成か反対か理由とともに記す問題だ。
理由は当然述べるだろうが、複数個ある場合に、 “{…}, because … and because …”としてもいいが、さすがに長すぎて、みっともなくみえてしまう。
これをうまく見せる方法は、一つの理由をいったん終わらせて、 “Furthermore, / Moreover, / In addition, / Also”などと続けることだ。
文章の流れがわかりやすいうえ、一文一文が長くならないのでとても見やすくうまく見える。
比較・対比の論述
2つのものを対比させて、相違点や優劣を議論し、それを英語で述べる問題だ。
基本的には、 “ A is different from B in …”という形の文を使う。
どのような点で違うかということをinのうしろで表す。
さらに、詳しく説明したいときは、
On the other hand,
B is …
という風に、対比をあとで詳しく説明することもできる。
優劣を述べるのであれば、 “A is better than / superior to B in .” としてしまえばよい。
もちろん、単に形容詞とともに普通の比較級を用いて、inの部分を省いてしまってもよい。
両面からの議論
善悪が100%はっきりしていることは、そもそも議論する必要がない。
しかし多くの場合、物事は良い面と悪い面の両方持っている。
これは、ある事柄の良い面と悪い面の両方を考えさせられて、議論する問題だ。
だいたい、多くの文章では、 “It is true … but … / Certainly … , but …” などの形が使われている。
このような問題は、よい面と悪い面の両方を自分で感がなければ、ならないのでやや難しい。
条件に沿った願望の主張
「もし~だったら」という条件が最初に与えられて、そのときにどんなことをしたいかなど、想像して答える問題だ。
よって、仮定法を多用する必要があるので、仮定法を英作文で使う訓練を十分しておく必要がある。
また、このような問題においては、曖昧に書くのではなく、自分の願望のもととなる現実を具体的に記していくことも重要である。
箇条書き問題
指定された要素を順番に述べていく問題だ。
条件を順に見たながら、文をつないでいく。
一見簡単に見えるが、構造がシンプルであるがゆえに、しっかりと論理構造を考えて書くのが重要である。
例えば、三つ以上の要素を並べるのならば、
Second, …
…
Finally, …
と書いていくのがよいだろう。
また、問題によっては
2. 問題
3. 解決策
という順番に並べていく構造も考えられる。
まとめ
以上が東大英語の英作文を6つに分けたときの問題パターンだ。
このように、あらかじめ、何を議論させられるかがわかっていると、問題対策も随分としやすくなるはずだ。
普段の英作の練習でも、東大を目指すのであれば、このような問題を中心に解くことを心がければ、必ず偏差値も上がってくる。
是非意識してほしい。